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ソ連崩壊、成果は「自由」=30年を振り返る―下斗米法政大名誉教授


 旧ソ連・ロシア研究の第一人者、法政大の下斗米伸夫名誉教授は22日、東京都内の日本記者クラブで会見し、25日で30年を迎えるソ連崩壊について、締め付けがあっても一定の「自由」がロシアに存在するようになった点を成果として挙げた。学術交流も含め「頑張っているジャーナリストや学者」から「一応、理屈の通る話」も聞ける現在のロシアは、ソ連時代とは様変わりした。  今年のノーベル平和賞はロシアの独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」のムラトフ編集長に贈られた。「それをプーチン大統領が祝福する関係は、中国には絶対あり得ない構図だ」と指摘した。  一方、残念だった点としては1990年代の「激しい中産階級の没落」を挙げた。軍人も芸術家も「国家財政で生きていた人たちがほとんどだった」のがソ連だ。国家財政が消え「市場経済になってお金が重要になったら、経済の4分の3が物々交換になってしまった」と振り返った。  80年代にサッチャー英政権、レーガン米政権が採用したマネタリズムのやり方を強引に推し進めた結果、「どう見てもいかがわしい人たち」が経済を牛耳るようになった。オリガルヒ(新興財閥)による経済支配は、ウクライナを含め今も旧ソ連圏の腐敗の根源だ。「90年代については、もう少し別のやり方があった」と述べた。 【時事通信社】 〔写真説明〕日本記者クラブで会見する法政大の下斗米伸夫名誉教授=22日午後、東京都千代田区
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