本格復帰へ大きな一歩＝ウッズ、事故後初の「実戦」―米男子ゴルフ

　【ニューヨーク時事】２月に自動車横転事故を起こした男子ゴルフのタイガー・ウッズ（米国）が、１９日まで米フロリダ州オーランドで行われた非公式大会、ＰＮＣ選手権に出場した。事故からわずか１０カ月で「実戦」に復帰。２日間の大会を終え、「数週間前は出られるかも分からなかったが、最高の時間になった」と充実感を漂わせた。 　メジャー大会優勝経験者らが家族と組んで争う大会に、ウッズは１２歳の長男チャーリー君とのペアで出場。２日続けて好スコアを出し、優勝ペアと２打差の２位に入った。スポーツ専門局ＥＳＰＮ（電子版）によると、最終日の３番（パー５）では、ドライバーで３５０ヤードをマーク。同組のマット・クーチャー（米国）は「彼がこれほどのプレーをするとは思わなかった」と驚きを口にした。 　事故前と変わらぬ切れのあるショットを見せた一方で、ラウンド中の移動にはカートを使い、スイング後に痛みや違和感がある様子も。「リハビリにはまだ時間がかかる」とウッズ。重傷を負った右脚は、万全の状態にはほど遠い。 　今月３０日が４６歳の誕生日。ツアー復帰には慎重な姿勢を崩さず、「今後はフル参戦ではなく、大会を選んで出る。それすら体がついてこないかもしれない」とも話した。それでも「競争心は決してなくならない。それは自分の人生の全て」。過去に何度もけがや挫折を経験し、復活を遂げてきたスーパースター。本格復帰へ大きな一歩を踏み出した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕ＰＮＣ選手権のプロアマ戦で長男チャーリー君（左）とグータッチするタイガー・ウッズ＝１７日、米フロリダ州オーランド（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕ＰＮＣ選手権最終日のプレーに向けて調整するタイガー・ウッズ＝１９日、米フロリダ州オーランド（ＡＦＰ時事）