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現場の心療内科「いつも混雑」=20人順番待ちも―大阪ビル火災


 大阪市北区のビル火災で、多数の死傷者が出た心療内科クリニックはいつも利用者で混雑しており、時間によっては約20人入れる待合室がいっぱいで廊下にもいすが置かれるほどだったという。利用したことがある男性は「狭いエレベーター1基のほかは、避難経路は非常階段だけ。そこに数十人が殺到したらパニックになったと思う」と話した。  このクリニックは8階建て雑居ビルの4階部分に入居。心療内科や精神科、内科の診療を行っており、心身の不調で休職している人向けの「リワーク(復職支援)プログラム」も実施していた。曜日によっては夜10時まで診療し、混雑時は1~2時間待ちになるほど多くの利用者がいたという。  利用者の男性によると、ビルのエレベーターは最大4人程度しか乗れない狭さで、「なかなか来ないのでいつも順番待ちだった」。すぐそばには非常階段に通じる扉があったが、主にエレベーターが使われており、「スタッフに聞くまで、そこが階段に通じる扉だと分からなかった」という。  この男性は「放火という報道も出ていたが、トラブルに心当たりはない」と振り返り、「自分がきょう受診していた可能性もあった。本当に恐怖を感じた」と声を落とした。  10月ごろまで通院していたという女性は、「非常階段には窓がなく、狭かった。煙が来たらすぐに充満したと思う」と説明。「出火した午前中の時間帯なら、待合室のソファは利用者で埋まっていたのでは。特に診察室は非常階段から一番遠く、逃げにくかっただろう」と話した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ビル火災があった現場を調べる消防士=17日午後、大阪市北区 〔写真説明〕火災があったビルで消火活動をする消防隊員ら=17日、大阪市北区(市民提供)
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