「デジタル社会の安全確保を」＝サイバー新組織に提言―警察庁有識者会議

　有識者で構成される警察庁の「サイバーセキュリティ政策会議」は１７日、今年度の報告書をまとめ、２０２２年度に設立する方針のサイバー局と同庁初の捜査機関のサイバー隊について、「産学官などの多様な主体と手を携え、デジタル社会の安全確保で中心的な役割を果たすことが求められている」と提言した。 　報告書は「デジタル化の進展で実空間とサイバー空間が融合した社会となる一方、サイバー攻撃による被害が拡大するなどのリスクが顕在化しつつある」と指摘。「『世界一安全な日本』という財産を守り抜くことが警察の果たすべき役割だ」と強調した。　 　同庁が設置するサイバー隊には「国の捜査機関として、サイバー犯罪に関する国際共同オペレーションに積極的に参画する」ことなどを求めた。サイバー局については、情報分析の高度化などを提言した。（了）【時事通信社】