拘束中のカメラマン死亡＝尋問で暴行か―ミャンマー

　【バンコク時事】国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は１６日までに、ミャンマー国軍に拘束されたフリーカメラマンが尋問中に「力の行使」を受け、死亡したことを明らかにした。暴行を受けた可能性がある。国軍は２月のクーデター後、報道関係者を相次いで拘束しているが、死亡が確認されたのは初めて。 　死亡したソーナイン氏は最大都市ヤンゴンで１０日、出勤や外出を控えて抗議の意思を示す「沈黙のストライキ」を取材中、別のカメラマンと共に拘束された。国境なき記者団は「４日間の拘束後、死亡が宣告され、家族に遺体が引き渡された」と説明した。 　国境なき記者団は「１２日にも記者２人が拘束された」と指摘。「国軍は全土で報道関係者に対する弾圧を強めている」と非難し、国際社会に制裁強化を呼び掛けた。　【時事通信社】 〔写真説明〕走行するミャンマー国軍の戦車＝２月３日、ミッチーナー（ＡＦＰ時事）