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アフガン地方、外国軍に嫌悪=「タリバンが好き」の声も―BBC現地取材


 アフガニスタンでは、20年続いた米軍駐留が終わり、イスラム主義組織タリバンの暫定政権が発足した。英BBC放送は30日までに、かつて米軍主導の外国軍とタリバンの激しい戦闘が続いた南部ヘルマンド州の地方の町を取材し、住民の話を聞いた。アフガン各地でタリバンに恐怖を感じる人が多い中、外国軍への嫌悪感から「私はタリバンが好きだ」と語る女性もいた。  ヘルマンド州マルジャ。2010年にオバマ元米大統領が米兵を増派した地域の一つで、戦場になった場所だ。この町にある泥レンガ製の民家に、母親のゴルジュマさん(65)は5人兄弟の末っ子シャムスラさん(24)と住んでいる。  長男はタリバンの戦闘員だったが11年前に死亡。「米国がイスラム教とアフガンを破壊しようとしたと理解していたため、タリバンに参加した」とゴルジュマさんは語る。ほかの兄3人も14年に死亡したという。  米軍は当時、「タリバンを駆逐するにつれ、良い学校、良い医療施設など、眼前には明るい未来が待っている」と豪語していたが、ゴルジュマさんは自分の生活を台無しにし、息子4人を死亡させた戦争を批判する。「彼ら(外国軍)の作戦は私は分からないが、国を破壊した」と憤った。  「タリバンはイスラム教を尊重しているから好きだ。私のような女性は(反タリバンのデモも発生した)首都カブールの女性とは違う」。最初はタリバンを恐れたが、今や戦争が終わりほっとしたと吐露した。  取材にはタリバンが用意したボディーガードと通訳が同行しており、BBCは、ゴルジュマさんが自由に発言できたのか疑問は残ると説明。ただ、取材した記者は「世界最強の軍隊がヘルマンド州の伝統的な社会を破壊したと非難した時、彼女の偽りのなさを感じた」と話している。 【時事通信社】 〔写真説明〕アフガニスタン南部マルジャに着陸するヘリコプターと米兵=2010年2月(AFP時事)
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