
そんな中、住宅・建物メンテナンス事業を展開する株式会社ジェブは2025年6月24日、ドローンに搭載した赤外線カメラによる建物診断と外壁タイルの剥落防止コーティングを組み合わせた新サービス「剥落防止くん」の提供開始を発表しました。
発表に伴い開催された、「剥落防止くん」の詳細解説を含むトークセッションの内容をご紹介します。

市場背景として、日本の地震リスクの高さや、築40年以上の高経年マンションの増加問題があります。
高経年マンションの外壁の剥がれなどが徐々に顕在化し、人命を奪う事故も社会問題化。
国土交通省の調査によると、調査報告のあった11,305棟のうち8.3%(943棟)の建物で外壁落下の恐れがあり、2043年には築40年以上のマンションが2023年比で3.4倍に増加する予測が示されました。

一方で「剥落防止くん」は、高性能ドローンによる赤外線診断と外壁タイル剥落防止コーティング(タイルホールド工法)をパッケージ化したサービスで、診断から工事までをワンストップで提供します。
タイルホールド工法は、ポリウレア樹脂による強靭な膜で外壁タイルの剥落を防止し、透明な塗膜で外観を損なわず、20年相当の耐久性があるとのことです。

KFタイルホールドはもともと土木分野でコンクリートの剥落防止・防水用に開発された製品で、高速道路でも使用されているそう。
この製品を透明化し、外観を損なわないよう設計されたものが「剥落防止くん」のコーティングとして使われています。
タイルホールド工法は従来の工法と比較して工程数が半分に短縮でき、10年間の剥落保証が付与されるとのこと。
また、タイルホールドの塗膜は1平米あたり初期状態で10トン以上、40年後でも33トンの重量を支えられるという強度を持つそうです。

また、「10年間の保証付き工法による安心・安全の提供」を強調しました。
マンション管理組合の意思決定の難しさという問題点にも、このワンストップサービスが貢献することが期待されています。
安全性の確保は、私たちの住まいに関わる最も重要なトピックス。今後もこうした新サービスによる安全対策の発展に要注目です。
(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)
参考/取材:プレスリリース