冬のキャンプは、寒さに対しての備えが第一条件。
見落としがちかもしれませんが、テントの素材にも、冬に向き不向きがあります。
今回は、結露や火に強いポリコットンという素材のテントを紹介します。
ポリコットン素材のメリット
ポリコットンは、 ポリエステルとコットンを混紡させた素材 です。混紡する割合は、メーカーによって異なります。
ポリエステルは 、スポーツウェアなどに使われる速乾性の高い素材。 コットンは 、いわゆる綿で、吸水性や難燃性が高いというメリットがあります。
ポリコットンは、それぞれの良いところ、悪いところをバランスよく機能させたハイブリッド素材なのです。
この項では、2つのメリットを詳しく解説します。
結露を抑制する
テントの吸水性は重要です。それは、結露の被害を抑えてくれるから。
結露は冬キャンプの大きな問題のひとつです。 水滴でシュラフや電化製品が濡れると大変 。
テント内外の温度差が大きくなって結露が発生すると、生地の表面に水滴が発生します。
ポリコットンはこれを吸水してくれます が、ポリエステル100%の場合は、ほとんど吸水されないのでテント内に滴り落ちてきます。
燃え広がりにくい
寒い冬はテントの近くで焚き火をして、暖まりたいですよね。
ただ、 火の粉が舞ってテントが燃えてしまうのはなんとしても避けたい・・・ 。
コットンは難燃性が高いため、 たとえ、火が移っても燃え広がりにくい 性質を持っています。ポリエステルは反対に燃え広がりやすいです。
ポリコットンテントにすれば、比較的 テントの近くで焚き火が可能 となり、寒さを和らげることができます。
ポリコットン素材のデメリット
冬に強いポリコットンですが、デメリットもいくつかあります。乾きにくさと、重さです。
しかし、ポリコットンは、コットンとポリエステルを 混紡する割合でも違いが出てきます。
ここでは、あくまで、ポリエステル100%素材のものと比較してのデメリットを挙げています。
速乾性は低い
ポリコットンは、その吸水性の高さゆえ、 濡れると乾きにくい です。生乾きで保管すると、カビが発生しやすいため、 使用後はしっかり乾燥 させましょう。
タオルやスポンジなどで、生地表面の水滴を拭けば、乾きも早くなります。撥水剤を塗り直すなど定期的なメンテナンスも大切ですね。
重くかさばりやすい
ポリコットンテントは 生地が厚く なりやすく、それを支える ポールも頑丈 なものを用いるため、重くかさばりがちです。
購入の際は 、自宅や車の収納スペースを事前に確認しましょう。
冬のキャンプに強いポリコットンテント3選
DOD「WAGAYA-NO TENT」
ワンタッチ構造 が特徴のポリコットンテントです。脚を広げて紐を引くだけでテントが設営できます。
インナーテントにはポリコットン素材を採用し、さらに ダブルウォール にすることで空気の層が生まれ、インナーテント内側に結露が発生しにくくなっています。
外側のフライシートにはポリエステルを採用し、水の侵入を防ぎます。
インナーは全面をメッシュに切り替えることも可能なので、夏でも使えます。
ソロやデュオキャンパーの はじめてのテントにおすすめ の商品です。
山善「ワンポールテント」
3~4人用の簡単に組み立てられるワンポールテント。 アレンジ性の高い造り になっていて、シチュエーションや好みに合わせて、いろいろな建て方ができます。
メッシュ素材のインナーテントや前室が作れるフライポールも標準で付属するので、 買い足さなくていい のも初心者にはうれしい。
遮光性の高いポリコットン生地を用いていて、暑い日差しをシャットアウト!夏でも涼しく過ごせます。
ビギナーからベテランまで幅広いニーズに対応できるテント です。
ogawa「グロッケ8T/C」
広々とした内部空間 が特徴の老舗「ogawa」のポリコットン製ベルテントです。
コンパクト なサイズ感ですが、サイドが立ち上がるため 室内が広く 感じられます。
庇の下にある メッシュ窓 は降雪時でも通気性を向上させ、結露を抑えます。大人3~4人に対応していますが、比較的 軽く扱いやすい のもグッド!
ポリコットンテントを持って、いざ冬キャンプへ!
冬のキャンプは楽しいものですが、寒さに対応できるテントがまず必要。
今回紹介した商品は信頼ある日本メーカー製のものです。冬にキャンプを楽しみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
fudo2020
余暇プランナー
元々都会育ちですが、登山にハマったのを機に長野県に移住しました。里山暮らしを家族4人で楽しんでます!登山やキャンプが趣味。テントを張って自然の中でダラダラするのが好きです。森の中で昼間から飲むお酒とか最高ですよね。旅も好きで、独身時代にはカナディアンロッキーをバンで寝泊りしながら、山を巡る旅をしたりしました。