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【ガーデニング】アメジストセージを剪定してスワッグや料理に活用する方法


地面から緩やかなアーチを描くように茎が伸び、秋になると産毛の生えた紫の花が空へ立ち上がって咲くアメジストセージ。やわらかい印象のあるたたずまいで、主張しすぎない紫の花と緑の葉がイギリス風など、洋風の庭によくなじみます。

しかし、生命力が強く地面に根付いたアメジストセージは横に広がるため、ほかの植物に覆い被さって枯らしてしまうこともあるので、定期的に剪定しましょう

また、切った枝葉はもったいないので、ドライフラワーにしてスワッグとして飾るのがおすすめです。

アメジストセージは剪定しないと幅が2m以上になる

生命力の強いアメジストセージは、生長スピードが早く、放置すると幅が2m以上になることもあります。

比較的多年草に分類されることが多いですが、大きくなったものは茎が太くなって木質化し、低木になる場合も。そのため、「亜低木(あていぼく)」に分類される場合もあります。

筆者は、仕事場から自宅に持って帰ってきた4号鉢の樹高30cm程度のアメジストセージを地面に植えたところ、4ヶ月経つころには1m近くまで大きくなり、株の幅も1.5mほどまで生長しました。

また 一本の細い幹が長く伸び、開花時期になると頭が重くて横に倒れる こともあります。

アメジストセージの剪定や刈り込みは、年に1〜2回でOK!

アメジストセージは地面から複数の茎や幹が伸びて生長する株立ち樹形で、大きくなっても樹高が1〜2m程度にしかならない多年草・低木ですが、ひこばえ(地面から生える幹)がたくさん伸び、傘を広げたように株が大きくなります。

できるだけ、年1〜2回のペースで剪定や刈り込みをしてバッサリと茎や幹を切り落とすことが大切です。

基本的には、混み合っている枝葉・不要な枝・枯れた枝を、新芽を残しながら剪定するだけなので、ガーデニング初心者でもできます。

ただし、 一度刈り込んでしまったアメジストセージを自然樹形に戻すのは難しいので、樹形を楽しむ場合は剪定で仕立てましょう

アメジストセージの適切な剪定時期|6〜7月と11月上旬〜12月中旬

メキシコの中央部・東部を原産とするアメジストセージは、暑さや乾燥に強いだけでなく、寒さにも耐性がある多年草です。氷点下12〜9℃くらいまでなら枯れることがあまりありません。

基本的に剪定は、暖かくなって生長期を迎える6〜7月と、花が咲き終わる11月上旬〜12月中旬に行います。

夏と冬の剪定の違い

夏の剪定は、全体の1/3程度を切り戻して小さくし、わき芽を出させます。冬の剪定は、太い茎や幹を根元から切り落として、株を新しく更新させましょう

しかし筆者は、花が散り始める11月上旬ごろに1回だけ、太い茎や幹から伸びるわき芽を残しながら、バッサリと剪定します。地面から生える新しい芽も全て切り落としてしまいます。太い茎や幹をそのままにしておくと、勇ましい樹形になり、強い株へと生長します。

アメジストセージの剪定|株を更新させないで方法

夏は、太い茎や幹から伸びるわき芽を残しながら剪定しますが、冬はバッサリと切ることがポイントです。

地面から伸びる茎や幹を外側から内側に向かって剪定する

たくさんの茎や幹が伸びていると、アメジストセージはすっきりしたたたずまいにならず、枝葉もどんどん外側へ広がっていきます。

また茎や幹の途中で切ると、そこから新芽が複数で伸びるため株の内側が混み合い、樹形も暴れやすくなります。

まずは、アメジストセージの根元を外側から内側に向かって、茎や幹の数を減らしましょう。株の外側から切り落とすと、アメジストセージの株のサイズを決めやすいのです。

このとき、太い茎と幹をいくつか残しながら、地面から生える新しい芽(ひこばえ)を切り落とします。

アメジストセージの剪定のコツ

アメジストセージと隣り合わせになる植物や造作物などと、 30〜60cm程度距離を離すぐらい株間をあけましょう 。日陰を作らないようにすることがポイントです。

古い・枯れた茎と幹を間引く

次に、アメジストセージの株にしっかりと光と風が通るように、古い・枯れた茎や幹は株元から切り落としましょう。切った箇所から新たに不要な芽が伸びないように、切る幹の地面を少し掘ってから株元を切るのがポイントです!

残した太い茎・幹を切り戻す

翌年も大きくさせるために残した太い茎や幹を、新芽が出ているところまで切り戻しましょう。

11月になってもアメジストセージはよく枝葉を伸ばしているので、好みの高さになる箇所で剪定します。新芽が出ている数ミリ上の箇所で切り落とすのがポイントです。

剪定したアメジストセージを活用しよう!

そもそもアメジストセージは観賞用ハーブなので、コモンセージと同じように爽やかな香りが楽しめます。切り落とした枝葉をそのまま捨てるのも良いですが、もったいない気もします。

料理に使える

観賞用ハーブであるアメジストセージですが、実はお肉の香り付けとして、料理にも活用ができます。ただし、大量に摂取すると毒性を示す成分(セスキテルペン)を含んでいるので、食べ過ぎには注意!

筆者は、新芽を使ってお肉料理に使いましたが、料理が完成した後は、すぐに取り除きました。

11月ごろに剪定したアメジストセージはスワッグに

11月ごろの剪定は、アメジストセージの花がまだ紫色のため捨てるのがもったいないです。花がまだしっかりと残っている場合は、 束にしてスワッグにするとおしゃれなインテリア・エクステリアアイテム になります。

アメジストセージのスワッグの作り方

束にするときは、背の高いアメジストセージが背面になり、短いものが手前に来るように組むことがポイントです。

  1. 利き手とは反対の手で、背の高い(大きい)アメジストセージの1本目をグーで握るように待ちます
  2. 次に、中指・薬指・小指で1本目のアメジストセージを握りながら、親指と人差し指をパッと広げます
  3. 広げた親指と人差し指に、1本目とクロスする(×点を描く)ように2本目のアメジストセージを入れます
  4. 2本目を親指と人差し指で握り、クロスを崩さないように中指・薬指・小指に握り変えます
  5. 3本目以降も4と同じように繰り返し、螺旋(らせん)を描くように束をつくります

束ができたら、輪ゴムや麻ひもを使ってしばりましょう。

アメジストセージのスワッグ

スワッグにしたアメジストセージは、 直射日光が当たらない風通しの良い場所に吊るします 。ゆっくりと乾燥させると、きれいなドライフラワーになりますよ!

アメジストセージの剪定して、料理やスワッグづくりを楽しもう!

アメジストセージは開花時期を選んで剪定すれば、切花やドライフラワーとして楽しめ、スワッグなどにすればインテリア・エクステリアのアイテムになります。また、新芽がよく伸びるので、料理に活用することもでき、爽やかな香りを楽しめます。

目的を設定すれば剪定が楽しくなり、作業のストレスが減ります。よりガーデニングが楽しく感じられるので、ぜひ、この記事を参考にして自分でも試してみてください!


柴﨑光一

余暇プランナー

建築・インテリア学科卒の元造園士・花屋のバイヤー。 東京で建築の仕事をした後、カナダのトロントで造園士を、その後カナダの最東端にあるハリファックスの大自然で植物と戯れながら、植物・庭のWebコンテンツクリエイターを開始。 建築・造園・花屋の経験に加え、趣味の植物・コケの収集、アート作りを生かして、 みなさんに植物やガーデニングの魅力をお届けします!

【ガーデニング】アメジストセージを剪定してスワッグや料理に活用する方法

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