「ハーブって育てるのがむずかしそう・・・」
「いろいろなハーブの活用方法を知りたい」
この記事は、そんなあなたに向けてハーブ花壇作りと活用方法について紹介します。この記事を読めば、誰でも上手にハーブを育てて楽しむことができます!
それでは、お付き合いください。
簡単4ステップ!ゼロから始めるハーブ花壇のつくり方
さっそくですが、何も手入れされていない場所にハーブ花壇をつくる手順を紹介します。ゼロから花壇をつくる場合は、秋ごろまたは早春から土づくりを開始します。
育てる場所を決める
多くのハーブは日当たりの良い場所・風通しの良いところを好みます。 午前中に日が差し込む場所が理想です。日照条件によって育てやすいハーブが変わりますので、西日が苦手なハーブなどは注意が必要です。
また、ほとんどのハーブは高温多湿を嫌うため、風通しも重要です。場所が決まったら、雑草はていねいに抜いておきます。
土づくり・肥料
ハーブが健康に育つためには、土づくりがポイントです。
まず、花壇全体をクワやシャベルでよく耕します。 空気を含ませるように耕し、ふかふかにするのがポイントです。 ハーブの土は「 水はけの良さ 」を意識しましょう。
初めに、花壇全体の土を増やすために培養土(市販の園芸用土)を花壇にいれます。
そして、水はけを良くする働きがある赤玉土(花壇には中粒または大粒が向いている)、土をやわらかくし、栄養を補給する目的でバーク堆肥をまきます。使う量は、花壇をつくる場所の状態によって決めましょう。
そして、ハーブは弱アルカリ性の土を好みます。日本の土は酸性なので調節するために、苦土石灰(くどせっかい)を用います。苦土石灰を混ぜ込み、2週間ほど寝かせます。
ハーブはもともと丈夫でよく成長するので、ほどんど肥料を必要としません。 植え付け時の肥料(元肥)は、肥料の入っている培養土、バーク堆肥の栄養で十分です。さらに加えたい場合は、少量の有機肥料を混ぜ込みます。
すべて花壇に入れたら、クワやシャベルで全体をよく混ぜます。
花壇をレンガで仕切る
上の写真のようにレンガや石を使って花壇を仕切ります。レンガの置き方に決まりはないので、好きなように並べます。
この時、花壇内にもレンガを寝かせるように置いて、足場となるステップを作っておくと収穫の時に便利です。
植えるハーブを選ぶ
植えるハーブ選びのポイントは以下の2つです。
高低差をつける
平面的な花壇にならないように、 花壇の奥には大きく育つハーブを植え、手前には背が低いものを植えます。
また、茎が横にはうように伸びるハーブは、レンガ沿いに植えるとナチュラルな雰囲気を演出できます。
目的に合ったハーブを選ぶ
環境に合ったハーブを選ぶのはもちろんのこと、 目的に合ったハーブを選ぶようにします。
例えば、料理が好きならキッチンハーブを、リースやスワッグなどクラフトを楽しみたい場合はクラフト向きのハーブを多めに植えると良いですよ。
続いて、収穫したハーブを楽しむ活用方法を紹介します。
ハーブの活用方法3選
美しさと香りを楽しむハーブ
美しさと香りが楽しめるハーブは、ラベンダーです。 使い道が多いラベンダーは、風通しの良いところにつるして乾燥させ、保存しておきます。
私は、ラベンダーを収穫して乾燥させた後、細かく切って容器に入れます。それを寝る時、枕元に置いています。ほのかに香るラベンダーがお気に入りです。
ラベンダーは、ポプリ・ハンドクリーム・キャンドルなどに活用できます。
以下、ラベンダーウォーターのつくり方です。
【つくり方】
- 水600ccを沸騰させ、乾燥したイングリッシュラベンダーのつぼみ(大さじ6)と収穫したばかりのラベンダー(香りの強いグロッソ)の茎と花(15本くらいを3~4㎝に切る)を入れます。
- 再び沸騰させたら火を止め、15分ほど置いた後、ザルなどでこします。
【使い方】
日焼け後の肌ケアやヘアスプレーとして使います。足浴やティーに混ぜるのもおすすめです。
大活躍!収穫してすぐに使えるキッチンハーブ
キッチンで使うハーブはセージ・スイートバジル・ローズマリー・チャイブ・ルッコラ・フェンネル・コリアンダーなどがあります。
自分で育てれば、使う分だけ収穫できるので便利ですよ。
以下、ハーブを使ったレシピの紹介です。
スイートバジルでつくるハーブバター
【材料】
- バター 100g
- スイートバシル(刻んだもの) 大さじ1
- 塩 少々(無塩バターを使う時のみ)
- レモンのしぼり汁 大さじ1
【つくり方】
スイートバジルを細かく刻む。バターにレモンのしぼり汁、塩(無塩バターを使う時のみ)、刻んだスイートバジルを加え、よく練る。
ふかしたじゃがいもやパンに使えます。 お好みですりおろしたニンニクを入れると、アクセントのある味わいになります。
風味豊かなハーブビネガー
【材料】
- ワインビネガー
- タラゴン
- フェンネル
- タイム
【つくり方】
清潔なビンを用意し、収穫したてのフレッシュタラゴン・フェンネル・タイムを入れます。ハーブが完全に浸るまでワインビネガーを注ぎます。
ハーブビネガーはドレッシングとして使えます。 タラゴンビネガーはグリルした魚や肉に、フェンネルを使ったビネガーはサーモンマリネによく合います。
私は、最近ローズマリーを植えましたが、すくすくと育っています。お肉料理に使うのが楽しみです。
ヒーリング効果◎ハーブティー
ハーブティーにおすすめのハーブはミント・バタフライピー・レモンバームです。
ミント
ミントはアップルミントや、スペアミントなどさまざまな種類があります。ミントは清涼感のある香りで、におい消し・殺菌・防腐などの作用があるとされています。
バタフライピー
バタフライピーは鮮やかな青色の花が印象的です。水でもお湯でも青色がよく出るので、飲み物やお菓子作りに向いています。
レモンバーム
レモンバームは、樹木を思わせる香りとレモンの爽やかな香りが特徴です。レモンバームの香りは、鎮痛効果があるとされ、心身の疲労回復に役立ちます。
以下、ミントティーの作り方です。
【材料】1杯分
- ミントの葉 ひと握り
- お湯 カップ1杯分
【作り方】
- ミントのやわらかい若葉を収穫します。 ミントは手でちぎると香りがよく出ます。
- ミントを水で洗い、ていねいに水気をふきとります。
- 温めたポットにミントの葉を入れ、お湯を注ぎます。
- 蓋をして、3~5分ほど蒸らします。お湯がレモンイエローになればできあがりです。
- お好みで、はちみつや砂糖をいれてもおいしいです。
以上で「ゼロからでもできる!ハーブ花壇づくりと活用方法3選」について紹介しました。
私は、一番初めに育てた植物がラベンダーでした。全くのガーデニング初心者だったため、上手く育つかドキドキしながら植えたことを覚えています。今思うと、環境も土もラベンダーに適していませんでしたが、ラベンダーは立派に大きく育ちました。
この時に、ハーブのたくましさを実感しました。
ですので、たとえ初めてでもお気に入りのハーブを、ぜひ育ててみてください。ハーブで日々の暮らしが、より豊かになりますように。
それではまた会いましょう。
mimo
余暇プランナー
東海地方在住、ライターのmimoです。趣味はガーデニングと読書、「晴耕雨読」はまさに理想の生活。 ただ、器用ではないため、植物を何度も枯らしています。それでも続けるのはガーデニングには魅力がいっぱいだからです。 ガーデニングのおもしろさや奥深さを発信することで、みんなの暮らしがちょっとだけ楽しくなりますように。