※トップ画像:Photo Kazumi Kurigami
既成概念を打ち破る斬新な建築作品を次々と世に送り出し「異端の建築家」として知られる安藤忠雄氏。
大阪から世界へ広がる壮大な挑戦の軌跡から現在、そして未来への果てなきビジョンまで、その全てを一望することができる展覧会が、VS. 共同事業体主催で2025年3月20日より開催されます。
3月20日より大阪 VS.にて「安藤忠雄展|青春」開催
大阪市港区で1941年に誕生した安藤氏は、家庭の事情などで大学に進学できなかったそう。そこで19歳の時に独学で建築を学び、1969年より建築設計活動をスタートさせました。
以来、既成概念を打ち破る斬新な建築作品を次々と世に送り出し、90年代以降は活躍の舞台を世界に広げる一方、環境再生・震災復興といった社会貢献事業にも尽力。
建築家の枠組みに留まらない、多分野にわたった旺盛な活動は国内外で高く評価されています。
数々の賞を受賞し、イエール・コロンビア・ハーバード大学の客員教授を歴任された後、1997年から東京大学教授となり、現在は同大学名誉教授を務めている安藤氏。
長年尽力してきた大阪都市再生プロジェクトの最前線である「グラングリーン大阪」の新たな文化装置で、安藤氏が設計・監修を行った「VS.(ヴイエス)」で、展覧会「安藤忠雄展|青春」が3月20日より開催されます。
※真駒内滝野霊園頭大仏 撮影:小川重雄
展覧会場は「挑戦の軌跡」と「安藤忠雄の現在」の2つのゾーンで構成。
「挑戦の軌跡」は住宅から祈りの空間・美術館などの文化施設に至る過去の安藤氏の代表作の全てを展示。
初期代表作「水の教会」も会場内に原寸サイズで再現するなど、ファンが五感で作品を体感できる建築作品展となっています。
※水の教会 撮影:白鳥美雄
「安藤忠雄の現在」では文字通り、安藤氏の現在の仕事を「直島の一連のプロジェクト」のような長期スパンの作品から「ブルス・ドゥ・コメルス」などに代表される歴史的建造物の再生プロジェクト、また「こども本の森」のような社会貢献プロジェクトまで、余すことなく紹介。
さらに安藤氏の代表作を巡る、バーチャル体験の限界に挑む没入映像空間を表現。特に直島については、これまでの37年の軌跡を模型とインスタレーションで表現します。
※ベネッセハウス ミュージアム + オーバル 撮影:松岡満男
本展覧会の会期は3月20日〜7月21日までとなっているので、ぜひ開催期間中に足を運んでみてはいかがでしょうか。
展覧会概要
●安藤忠雄展|青春
会期:2025年3月20日〜7月21日
会場:VS.(グラングリーン大阪内)
入場料:
・前売、当日 一般1,800円、大学生1,500円、高校生1,000円
・団体 一般1,600円、大学生1,300円、高校生800円
休館日:毎週月曜日(月祝の場合は営業)
開館時間:10時〜18時
※金・土曜日は20時まで
※入場は閉館の30分前まで
主催:VS. 共同事業体(株式会社トータルメディア開発研究所・株式会社野村卓也事務所)
共催:安藤忠雄建築展実行委員会
問い合わせ:https://vsvs.jp/contact
特設ページ:https://www.tadao-ando.com/youth_2025/