神々が集まる地として知られ、日本の原風景が今も残る島根県。
島根県は古代から日本酒と深い関わりがあり「日本酒発祥の地」とも云われている島根県のお酒や、2025年注目のスポットをご紹介致します。
神々が集まる地・島根県は日本酒発祥の地
日本最古の歴史書である「古事記」の出雲神話で、スサノオノミコトがヤマタノオロチを酔い潰した「八塩折(やしおり)の酒」が登場することや、古代出雲を記した「出雲国風土記」の記述から、古代より日本酒と深い関わりのあることがわかっている島根県。
日本国内でも有数の歴史的名所が残り、日本全国・八百万の神々が旧暦の10月に出雲大社に集い、縁結びや酒造について「神議(かみはかり)」することで有名です。
先に紹介した出雲国風土記に登場する出雲市の佐香神社は、酒造りの神様である「久斯之神(くすのかみ)」が祀られており、神社の名称である「佐香」は「酒」の語源となる言葉であることから、島根県が“日本酒発祥”の地であると云われるようになったのだとか。
日本酒はおいしい水と米があることが条件となっていますが、島根県は水資源が豊富で寒暖差も激しい気候から米の名産地として知られており、酒造りに適した地域となっています。
島根県のおすすめ酒造5選
●李白酒造
李白酒造は明治15年、水と緑の自然豊かな島根県松江の城下町に創業。
「酒文化を普及し正しく後世に継承する」という李白酒造の経営理念のもと、代表商品である「李白」などを手掛けています。
李白は、酒を愛し詩を愛した唐代の詩人にちなみ、同県出身の元首相・若槻禮次郎氏により命名されたことが由来。
出雲神話に出てくる酒造りの伝統や地方の食文化を後世に継承し、世界で愛される芳醇でまろやかな一杯を醸しつづけています。
URL:https://rihaku.co.jp/
●旭日酒造(出雲市)
創業明治2年。
「十旭日(じゅうじあさひ)」と出雲大社御神酒の銘柄「八千矛」を醸している酒蔵。
食事と共に楽しめる酒を大切にしており、生酛造りや熟成酒なども揃っています。
URL:http://jujiasahi.co.jp/
●古橋酒造(津和野町)
津和野町の明治創業の造り酒屋。
自然に恵まれた環境で、地元の米・清流の仕込み水・伝統の技で、銘柄「初陣」のように常に初心を忘れず酒造りをしています。
URL:https://uijin.net/
●岡田屋本店(益田市)
明治10年に創業し、以来「菊弥栄」の意味する「日本の弥栄を願う」を柱に、蔵人たちが人々の弥栄を願って丹精を込めて造り上げています。
人々の語らいや四季折々の肴と共に楽しめるお酒です。
URL:https://www.kikuyasaka.co.jp/
●隠岐酒造(隠岐の島町)
ユネスコ世界ジオパークに認定されている「隠岐諸島」の酒造。島内5つの蔵元が合併。
「酒質の向上に天上なし」を合言葉に、五味の調和を大事にした酒造りをしています。
URL:https://okishuzou.com/
日本酒だけじゃない!島根の注目スイーツ・スポット
島根県には日本酒だけでなく、おいしいスイーツを提供する店舗もたくさん存在しています。
松江市にある「Patisserie J.KOWARI」は、厳選した素材を使用し、その良さを活かした商品づくりを大切にしている洋菓子店。
フランス菓子の伝統をしっかり守りつつ、そこに新たな風を取り入れオリジナリティ溢れるものを創造しています。
また、益田市の「Fruits moritani」は、全国の「本当に美味しい果物」を一年通して届けているフルーツショップ。
チョコレートにより甘さが増したいちごを使ったスイーツなど、バレンタインにしか味わえないスイーツなども展開しています。
また、島根県で今年注目のスポットの1つが「Maverick」。
赤名の国道54号沿いに全国でも珍しいヴィンテージトレーラーを店舗にした理容室「Maverick」が2024年11月8日オープン。
Maverickは独創的・異端という意味で、唯一無二の空間でサービスを提供しています。
また、出雲大社「稲佐の浜」近くに“街の空気にとけこむ”貸別荘「まちとけ大社」が2024年11月1日にオープン。
八百万の神様がお越しになる出雲大社の街を堪能することができる貸別荘で、1日1組限定となっています。
このように、島根県には魅力的な名産品・名所が揃っているので、ぜひ機会があれば島根県に訪れてみてはいかがでしょうか。