梅雨のシーズンに心身の不調を感じる「六月病」に悩まされる人が年々増えているのをご存知ですか?溜まった疲れやストレスに加え、気候の変動も大きく関係するとされています。もしかして私も六月病かな?と思った時は、早めに対処することが大切です。心も体もジメジメ・どんよりしがちなこの時期を快適に乗り切るための対処法をご紹介します。
六月病とは?症状チェック
新年度がスタートし、環境や人間関係の変化などに伴う不安やストレスなどから心身の不調が表れる「五月病」。そこから回復出来ずに症状を引きずってしまう状態を「六月病」と呼び、症状を訴える人は年々増加傾向にあるとか。この時期は湿度も高く不快なうえ、気温や気圧の変動が大きいことも症状を悪化させる要因といわれています。
実際にどんな症状なのかチェックしてみましょう。
1) やる気が出ず、やるべきことを先延ばしにしがち
2) すぐにイライラしたり気持ちが沈む
3) 集中力がなく落ち着きがない
4) 思考がネガティブになりやすい
5) 夜の寝つきが悪く、朝も起きられない
6) 食欲がない
7) 腹痛や下痢をしやすい
当てはまる数が多いほど六月病の恐れが。放置しておくとうつ病など深刻な状態を引き起こすこともあるため、まずは早めに気付くことが重要です。
六月病の対処ポイント
心身ともに憂鬱になってしまう六月病には、どう対処したらいいのでしょうか。ポイントをみていきましょう。
1.心身の休息を第一に
六月病の解消には心と体を休めることが何より大切。きちんと睡眠を取り、規則正しい生活を送ることで症状の緩和に繋がります。その際は、アクティブレスト(積極的休養)とパッシブレスト(消極的休養)の2つのプロセスを用いた休息方法を意識的に取り入れることで、効率的に心身の疲れを解消する近道になります。
2.食材やドリンクで対策
6月は雨続きで日照時間も短くなりがちですが、太陽の光を浴びることで体の中で分泌される「セロトニン」は精神安定や自律神経のバランスを整える作用があります。このため体内でのセロトニン生成を促すアミノ酸の一種・トリプトファンを多く含むバナナやチーズ、納豆、牛乳、ゴマなどの食材を積極的に食べましょう。
3.自分のためだけの時間を作る
対処法の一つとして、自分の好きなことに時間を費やす、自分がやりたいことをやるなど、とことん自分主体で考えることもカギ。しばらく行けていなかったエステでじっくりケアしてもらう、ずっと気になっていたあのお店のスイーツを一人で堪能しに行くなど、日頃の忙しさで持てずにいた「自分のためだけの時間」を積極的に設けることで、心身の癒しに繋がります。
4.休日の計画を立ててワクワクを
最大10連休と長期休暇になった人が多かった今年のゴールデンウィーク。ただ、皆さんはその後しっかり休息を取れていますか?6月は祝日もないため十分に休めず、休日の予定が乏しくなりしがちですが、意識的に計画を立てて楽しみを設けることで気持ちのワクワクが生まれます。
4.「頑張ること」をやめてみる
六月病はまず、症状にいち早く気付くことが大切。「私、大丈夫かな?」と意識を傾け、少しでも症状に当てはまる時には無理をせず、しっかりと自分自身を労わる時間を設けましょう。