落ち込んでいる時のストレス発散、みなさん色々な方法をご存知でしょう。もしかすると、ちょっとヤバい系の方法もあるかも……? でも私たちみんな、誰しも持っている一面なのかもしれません。
今回の心理テストでは、そんなあなたの”エネルギーをネガティブに発散する方法”を診断します。
【質問】老婆はどうなりましたか?
夜の公園を散策していると、ひとりの老婆に出くわしました。
こんな時間にどうしたんだろうと思っていると、老婆は驚くべき姿を見せました。
さて、老婆はどうなったのでしょうか。
A. 翼を広げ、空へ飛んでいった
B. 泥のように体を溶かし、地面に紛れた
C. うねうねと蛇のようにくねりながら去っていった
D. ゆっくりと石に姿を変え、動かなくなった
A「翼を広げ、空へ飛んでいった」を選んだあなたは……「ネットで自分より不幸そうな人のブログを読みまくる」
現実世界のストレスから解放されたい願望が強いあなたは、非日常的な空想の世界へと思いを馳せがちです。しかしその世界は、綿菓子みたいに甘いものではありません……あなたの場合、とことんビター。落ち込んだ時は、ネットで自分よりもさらに惨めな人々の投稿を読み漁ることで、一時的な満足感を得ようとするのです。
自分の境遇は決して最悪ではないと都合よく解釈し、「まだマシだ」と開き直ることで、気分転換を図っているようですね。
さて、非日常な世界に浸っているあなたを傍から見ると、どんな様子なのでしょうか………
どーんと凹む出来事があったせいで、仕事や家事はとんと手につかず。机の前でぼんやりとスマホをいじっては、辛酸をなめている他人がつらつらと綴ったブログの記事を読み漁っています。もう何十回も読んだはずのものなのに、読む度に同情し、そして「この人は、私よりずっと大変なんだ」ともらい泣きをする日々。
周りからはいつも夢見がち、空想家肌と受け止められているあなたは、こうやって、知らない誰かの悲惨な出来事に食らいつきながら、心の隙間を埋めようとしているのかもしれません。
………「涙活」という言葉もある通り、泣くことは心のデトックスになります。ただ、現実逃避に耽りすぎると、本当の課題から目を背けてしまう危険もあるかもしれません。
B「泥のように体を溶かし、地面に紛れた」を選んだあなたは……「日常のルーティンや家事、仕事など全て放置して引きこもる」
ネガティブな気分になると、あなたは世間から身を引き、現実世界から完全に離脱したくなる傾向があります。
ストレスを受けた際、一人静かな場所で落ち着きたいという願望が強く、すぐさま日常生活すべてを放り投げて引きこもってしまうのです。外の刺激を全て遮断し、孤独な世界に閉じこもることで、一時的にせよ精神的な癒やしを得られると考えているようですね。
あなたが現実世界に距離を置いている時の様子を垣間見てみましょう………
最近の出来事で傷つき、人前に出る気力を失っているあなた。朝から出かけねばならないのに、ベッドから一歩も出られずにいます。部屋の中はあらゆるゴミでぐちゃぐちゃ。「ゴミ捨ても面倒だし、そのうち誰かが掃除に来てくれるだろう」。そう言いながら、布団に顔を埋めたまま携帯でSNSを覗き見ています。携帯の充電切れを心配せず、食事はデリバリーのサービスを頼む日々。引きこもり生活に耽溺していると、外の世界との接点がなくなり、ますます現実から遊離してしまいそうです。
………自分のテリトリーにこもっていると、現実世界で受けた傷は徐々に忘却の彼方へと押しやられていきますが、永遠にこのままという訳にはいかないのも確か。隠れ家から這い出す勇気が、いずれ必要になるかもしれません。
C「うねうねと蛇のようにくねりながら去っていった」を選んだあなたは……「身近な人に八つ当たりする」
あなたは感情の起伏が激しく、イライラや怒りの感情をストレート過ぎるほどに素直に表出する傾向があります。
ネガティブな気分になると、すぐさま周りの人間に当たり散らすことで一時的な気分転換を図ろうとします。我慢の限界を超えた時の破壊力は大きく、身近で手近な存在ほど標的になりがちです。言動がぶっきらぼうになり、親しい人々を傷つけてしまうリスクは高いでしょう。
しかし、そうした衝動を抑えきれずに、言葉の暴力を振るい続けることで、一時の気分転換は可能なのかもしれません。
あなたがストレス発散する様子、一つの例ですが、描写してみましょう………
仕事で怒鳴られたことで機嫌が大変悪化したあなた。同僚に捨て台詞を吐いて会社を後にし、無言でエレベーターに乗り込みました。自宅に帰って、玄関に置いてあった配達物を蹴散らします。「こんなもの頼んだの誰?」家族に向かって物を投げつけ、口げんかになりそうでした。
やがて酷い疲労を感じ、そのままソファーで爆睡。目が覚めるとリビングは大荒れの状態でした。
………正気に戻る度、「ああ、またやってしまった」と後悔し、家族に謝罪することも多いでしょう。しかし、喉元過ぎれば何とやらで、定期的にこのパターンを繰り返してしまう場合もあるかもしれません。
D「ゆっくりと石に姿を変え、動かなくなった」を選んだあなたは……「ネットで叩かれがちな有名人について検索しまくる」
あなたは大人しい性格で、傍から見ると穏やかそうに見えているかもしれません。しかし普通の人と同じように、ネガティブな感情が湧いて出る瞬間はもちろん有ります。ストレスを受けた際、表面上は動じない様子を見せながらも、実はどこかで必死に自制心を働かせているのです。
しかし、いつかは限界が来て、最悪のタイミングで思わぬ形で感情の爆発が起こるかもしれません。
そうならないためにも、あなたなりの適切な発散の場を見つける必要があるでしょう。
もし、ネガティブな感情が澱のように溜まり、爆発寸前になってしまったら、あなたはどうなるのでしょう………
あなたは最近、芸能人の過激な私生活が原因で起こった事件のニュースにイライラ。「こんなん許されるわけなかろーもん」とブツブツ言いながら、スマホ片手にTVの報道番組をハシゴ。眺めているうちにますます感情が高ぶり、その有名人の名前をスマホで検索すると、さまざまな噂や過去のスキャンダル記事が出てきます。「ふん、こんなヤツ…」五月雨式に、次々と新しい情報を確認し続けるあなた。やがて、イライラのあまり、テーブルを足で蹴ってしまいました。「痛っ」と大声で叫んでしまい、近くにいた家族からは冷ややかな視線が注がれました。
………これは一つの例です。結果的にストレスは発散できるでしょうし、あなたの足とテーブル以外に実害は無い、と言えばそうかもしれません。ただ、時々、スマホを置いて外に散歩に行ってみたりしてみるのも、新たな気分転換になるかもしれませんね。
ライター : 真宮吉丸
インテリの雑学オタク。東京大学文学部卒。大学では言語について学び、卒業後に心理学への関心が高まる。現在は心理学に関連するコンテンツのライターとして活動中。
編集 : シンリ編集部