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【影宮竜也さんインタビュー】対人関係の悩みの大半は親子関係が原因!毒親から自由になるには



「毒親」という言葉を知っていますか? 「毒親」とは文字通り「子どもにとって毒となる親」のことを指します。過度に子どもを放置したり、思い通りに操ろうと高圧的な態度をとる親。中でも支配欲が強い母親は「毒母」と言われ、毒母をテーマにしたトークイベントが行われたり、女性誌で特集が組まれたりと、一部で話題となっています。



そこで今回は、毒親専門家である影宮竜也さんにお話を伺いました。影宮さんは、実母との裁判の後に絶縁を経験。その実体験や長く心理学を学んだ経験を活かし、今まで多くの方の相談・カウンセリングを行ってきました。



また、親子関係を見つめ、本当の自分を取り戻す方法を紹介した書籍『毒親からの完全解放』はベストセラーとなり、さらに新刊『毒母の棘』を発表、メディアにも多数出演しています。



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影宮さんは、夫婦や職場などの対人関係の問題の大半は、自身の親子関係が要因となっていると話します。対人関係に悩みを抱える人が多い昨今、その根本的な原因と健全な対人関係を育み、幸せになるために必要なことについて詳しくお話を伺いしました。

相談者の7割は女性


最近よくある相談内容は、過干渉やネグレクト(育児放棄)が主です。それは、子ども本人が自覚しにくい虐待であり、結婚など環境が変わったことを機に、それが虐待だったと気づく人が多いのです。



母親がそのような態度をとる原因は、母親自身が娘と自分を分離できていないからだと考えます。自分の分身だと思っている娘が、何かをきっかけにして思い通りにならなくなることが気に障るのです。



また、依存体質の女性がこのような毒親になる傾向が高く、常に依存対象が傍らにいないと不安になるので、依存対象を縛りつける、介入するといった行為をとります。



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なぜ毒親が生まれるのか?


その母親が同じように育てられてきた可能性が高いです。親が自分の幼少期に経験した家庭への不満を、解消できていないことに気づいていないまま、その不満が「心のゆがみ」となり、虐待という形で子どもへと向けられてしまう。よその家庭と比べる機会がなければ、なおのことそのような状況を加速させます。



例えば、親自身が幼少期に満たされなかったさまざまな欲求(習い事など)を子どもに押し付け、子どもを通じてその欲求を満たそうと行動してしまう。そして、せっかくやってやったのにと恩を着せる。残酷な言葉で著しく子どもを罵る。そのような他者からされたら嫌なことを、親というフィルターを通してやっているから許されてしまっているのが今の日本社会なのです。



また、女性は大学に行かなくて良い、家庭に入りなさい、そのような価値観も押し付けに当たると考えます。現代は、女性が社会の中で自立していくことができる時代に変わりました。子育ては、自立を補助するものであり、価値観を押し付けることではないと思っています。

実生活で生じる問題


親子の間で信頼関係を築けなかった人は、常に他者に介入してしまうという特徴があります。それは、他者を信頼することについてよく理解していないからです。他者に対し不信感を持った親に育てられた子どもは、親同様に人を疑うようになってしまう。



実際に毒親に育てられた子どもは、結婚生活において自分の親の姿がベースにあるため、結婚相手に対し当たり前に不信感を持ちます。その結婚に対するイメージや価値観を相手に当てはめてしまい、そのズレによって相手に怒りを覚えてしまいます。



父親が持っていないものを持っている人と結婚することで満足するのは、自分の不満がベースにあります。それは「心のゆがみ」から来るもので、相手の表面にある条件でしか見ていない。それは、本当の愛ではないと私は思います。



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また、そのような人は職場で過度に自信がなく、上司の顔色をうかがってばかりいます。自分の意見を出せない、もしくは出して良いかわからないという状況が起きます。これは、パソコンを使うと字が書けなくなるのと一緒で、過干渉な親によって、子どもが言葉や思考を使う機会が奪われてしまうから。



それで自分には思考がない、言葉が足りないと自信を失くし、自分の能力以下のことでしかチャレンジできなくなる。それがコミュニケーション障害と言われてしまう。社会では、「社会人だからこれくらいできて当たり前」という多数派の意見によってできた「時代の常識」で人をはかるところもありますよね。しかし、そのような自分の意思が育つ機会を奪われた人も多くいるのです。

親を否定したっていい


現代の社会では眉をひそめられ、批判を受ける可能性が大いにある言葉ですが、親のことが正しいと思い込んでいては改善できません。親の価値観や考え方に疑問がある場合は、まず親を否定することも大切ではないかと思います。親の口出しによって、人生に生き辛さを感じるのであれば、親の意見よりも自身の考えを優先することも、時には必要です。



とはいえ、生き辛さは親のせいだという意識にとらわれすぎたり、それで自分が前に進めず変わらないままでいると、根本的解決になりません。過去は振り返らないと言う人もいますが、私は過去に遡ってきちんと向き合い、自分の傷を癒すことも大切だと思います。

自分の心に正直に動くこと


そして、自分自身の正直な気持ちを認めること。世間の道徳や価値観よりも、自分自身の気持ちをまずは受け止めることが、自分の人生を取り戻し、幸せになるための第一歩だと思います。



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自分の中の奥底にある「心のゆがみ」。偏った見方を持っていたり、自分の不満が他者によったものになっていたりすることはありませんか?それは自分の人生を他者に依存していることに他なりません。その癖に気づき、意識的に手放すこと。そうすれば対人関係がもっと楽に、人生がもっと楽しくなるかもしれません。





(プロフィール)

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影宮 竜也(かげみや たつや)さん



毒親専門カウンセラー

オフィシャルブログ 【http://ameblo.jp/daizyoubu-tuki/

メールマガジン   【http://www.kakusei-gold.com/category/1993223.html

毒親問題解決スクール【http://www.kakusei-gold.com/category/1791655.html

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