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怠け癖を克服したいなら「具体的思考」と「抽象的思考」を使い分けよう



あなたは、タスクを先に済ませてしまう方ですか?それともついつい先延ばししてしまう方でしょうか?いずれにしても怠け癖を治すにはそのタスクの解釈の仕方がポイントです。2008年の実験[1] で、「怠け癖は考え方を変えれば治る!」という結果が得られています。



先延ばし癖を克服する方法を調べた研究で、「ヒトが怠けるのはタスクの解釈の仕方に問題があるのでは?」という考え方がベースになっています。具体的には、以下の2種類の解釈のしかたによって、なまけ癖のレベルが変わってるのではないか、ということです。



抽象的な解釈:

例えば、部屋を片づけるときに、すっかりキレイになった机でバリバリ仕事をこなす自分の姿をイメージしたりすること

具体的な解釈:

例えば机の上に置いたペンをしまって、次にソファに出しっぱなしの服をたたんでみたいに作業の細部を考えること



研究では被験者に簡単なアンケートに答えてもらいつつ、新印象派の画家スーラが描いた2種類の絵を見せました。



1つ目は以下の絵で「秩序と色の使い方で調和と感情を引き起こします」といった説明つき(ザックリした抽象的な解釈)

Seurat-La-Parade



もう1枚は男性の横顔で、「点描画の技術が使われており、コントラストの強い色を配置することでイメージを描いています」といった説明つき(細部を語った具体的な解釈)

Seurat-La_Parade_detail



すると面白いことに、具体的な解釈をすり込まれた被験者が平均12.5日でアンケートを返したのに、抽象側の被験者は20.5日もかかってしまいました。このような結果から、なまけ癖を克服するには、まずはタスクの細部に意識を向けるのが得策といえるとのこと。



ただし注意しなくてはいけないのは、これはあくまで「アンケート調査」のような簡単な作業に限ること。2006年の研究では、大きなプロジェクトにとりかかる場合は、抽象的な解釈をしたほうが最後までタスクを放り出さずにやりきれるという結果が出ています[2]こちらについては抽象思考は自己コントロールをアップさせる効果があるからのようです。



したがって、この2つの実験結果をまとめると、



■タスクの規模が小さいとき

 部屋掃除程度のような単純作業では、タスクの細部に集中するのが良い

■タスクの規模が大きいとき

・最初は細部に集中して作業にとりかかり、あとから抽象思考に切り替える。

・途中、モチベーションが下がってきたら、再び細部に集中してタスクを進める。

・プロジェクトが終わりに近づいてきたら、再度、抽象思考に切り替えて最後までやり切る。



といった感じで、段階によって考え方を切り替えつつ仕事に取りかかるのが良いようです。



なかなかタスクが進まない・・といったときには「具体的な細部に目を向ける」か「抽象思考でとらえる」か、2つの視点で考えることを試してみてくださいね。



Photo:Lazy cat By 55Laney69


Licensed material used with permission by PaleolithicMan


心のスイッチ、見つけよう -HAPPYW(ハッピーウー)-


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