スノーボードの世界において、常にその先頭をひた走るパイオニア的存在Burton(バートン)。昨冬の平昌オリンピックで2大会連続の銀メダル獲得に輝いた平野歩夢選手の使用ボードが瞬く間に全国区の知名度になったのは、記憶に新しいところですね。
今回GO OUTは、そんなBurtonの魅力を至近距離から探るため、彼らが本社を構えるアメリカはバーモント州バーリントンを訪れました。歴史、プロダクト、創設者、スタッフの働き方やライフスタイル、バーリントンの街など10のキーワードに沿って、フレッシュな情報をお届けします!
スノーボードだけじゃない!バートンを代表するプロダクト。
スノーボードブランドとして生まれ、その名を轟かせてきたBurtonですが、アパレルや小物からキャンプギアに至るまで、スノーボーダーでなくともたのしめるプロダクトを展開するトータルブランドなのです。
PRODUCTS 01. スノーボードグッズ
ブランドのコアであり、常に進化し続けるスノーボードグッズ。ボードやバインディング、ブーツなど、革新的なテクノロジーを以って業界を牽引しています。
最も過酷な環境下で最高のパフォーマンスを行うための機能を追及した「[ak]®」シリーズや、2018年11月5日に待望のニューモデルが発売になる「Step On®」など、スノーボーダーを巧みにサポートするさまざまなコレクションから目が離せません。
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PRODUCTS 02. アパレルグッズ
アメリカ的でカジュアルなアパレルグッズも、Burtonを語る上で外せません。
ストリートで着られるデザイン性に加えて、インサレーションや着心地を追求した素材使いなどの機能も言うまでもなく充実しています。大の服好きであるブランド創設者ジェイク・バートンだからこそ、ボードグッズに劣らず力を注いでいるパートかもしれません。
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PRODUCTS 03. キャンプギア
スノーボードのみならず、アウトドアでの過ごし方全般の革新を続けるBurton。キャンプも、その類に漏れません。
アーティストとのコラボレーションで、さまざまなアートワークをボードに施してきた彼らならではの感性で華やかにドレスアップしたものが目立ち、定型化したキャンプギアのデザインに一石を投じています。
PRODUCTS 04. バッグ&ラゲッジ
ラップトップケースやポーチ、ダッフルバッグ、キャリーケースまで、バッグやラゲッジも幅広くラインナップ。しかも、ふたつに分離することができるキャリーバッグや、デザインと機能性を満たすカメラバッグなど、玄人好みの機能を備えた本格バッグを妥協なくつくり出しています。
次ページでは、本社のアーカイブルームに潜入します!
さて、単なるスノーボードブランドではないBurtonの一面を垣間見たところで、次ページではその歴史の主たるを紹介します。本社にあるアーカイブルームに潜入してみると、そこには、スノーボードというスポーツ誕生のヒミツも隠されていました!
スノーボードの歴史をつくってきたバートンプロダクト。
1977年、アメリカのバーモント州で生まれたBurton。現在のスノーボードのスタイルが生まれたのもちょうどその頃だったことからもわかるように、Burtonというブランドの歴史がスノーボードの歴史そのものであると言っても過言ではありません。
代表的なプロダクトとともに、その足跡の主たるを辿ってみましょう。
スノーボードの前身「スナーファー」。
Burtonの歴史は、そのまま、ブランドの創設者であるジェイク・バートンの人生と重なります。サーフボードのような板に持ち手のロープがついただけのシンプルなボードを使った「スナーファー」という商品に、当時10代だったジェイクが夢中になったのがそもそものはじまり。
ブランド創設時、夜はバーテン、昼間は独自にスノーボードの開発を進める日々を送っていたジェイク。そうしてスナーファーをベースに完成したジェイクのスノーボードは、徐々にファンを増やしていきました。
初のバインディングシステム。
1985年には、ソフトブーツに対応した初の固定式バインディングシステムを開発。これが、現在のフリースタイルバインディングの原型となります。
クレイグ・ケリーというスターの貢献。
Burtonの歴史のなかでも、特にキーとなった人物、それがクレイグ・ケリーです。
類まれなセンスとカリスマ性を併せ持つクレイグにジェイクは絶対的信頼を寄せ、クレイグ自身もまたそれに応えるようにBurtonに情熱を注ぎ、大会での活躍に留まらず、スノーボードの開発にも大きく貢献しました。
世界で初のシグネチャーボードをつくったのも、ほかでもないクレイグ。 そして、シグネチャーボードが売れた分だけ本人にマージンが入るというシステムを確立したのも彼。つまり彼こそが、現在常識とされていることの多くを打ち立てたのです。
次回は、本社オフィスを訪問します!
ジェイク・バートンというひとりのスノーボードオタクの飽くなき探究心から生まれたBurtonという世界ブランド。数々のプロダクトを生み出すことで、スノーボード界全体を推進させてきた功績は計り知れません。
Burtonの本社オフィスでは、日夜さまざまなクリエイションが生まれています。そこは一体どんな場所なのか。次回、その全貌をお見せします。
Photo:Takuya Sakamoto (image), Takuma Utoo(item)
(問)Burton tel:03-5738-2555 www.burton.com