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都心から1時間で“里山ととのい”。千葉・富津のSATOYAMA TERRACEを編集部が潜入リポート。


里山を、もう一度人の手で。

SATOYAMA TERRACE

都心から車で約1時間。アクアラインを抜け、のどかな田畑と山道を少し進むと突然あらわれるのが、サウナ付きグランピング施設「SATOYAMA TERRACE」。まさかこんな近場に、自然と一体になるような“里山ステイ”が待っているとは、正直驚かされた。

ここでは、こだわりぬかれたサウナ体験に加え、キャビンでの快適な宿泊が楽しめる。

SATOYAMA TERRACEの周辺

実はここ、単なる宿泊施設ではなく、10年かけて自然環境を再生する“里山再生プロジェクト”の拠点。かつて人が手を入れて守ってきた里山を、現代の知恵と技術で再び育て直す。

自然を包み込むランドスケープ。

SATOYAMA TERRACEのメイン棟
宿泊者も参加できる植樹やクラフトのワークショップも構想中とのこと。

設計は星野リゾートも手掛けた建築家によるもので、周囲の景観と調和するランドスケープが印象的だ。少し敷地を歩くだけで、鳥の声や水の音、風の流れを感じられる。

サウナで、水・火・香・風を全身で浴びる。

SATOYAMA TERRACEの滝サウナ

SATOYAMA TERRACEのサウナは、“サウナ王”こと太田広氏が監修したサウナ。ただ汗をかくだけの場ではなく、五感を徹底的に刺激するための仕掛けが盛りだくさんだ。

山サウナ ― 炎と香りのシアター。

SATOYAMA TERRACEの山サウナ
SATOYAMA TERRACEの山サウナの焚き火

室内の中央に暖炉が鎮座し、どの席からもゆらめく炎を眺められる設計の「山サウナ」。30分ごとに、地元で採れた野草をブレンドしたアロマが自動で放出され、室内いっぱいに爽やかな香りが広がる。

香りの変化とともに、体感温度や呼吸の深さも変わっていくのが面白い。

生木とアロマの香りを感じながら、炎を眺める。暑く苦しいのに、居心地が良い、そんな不思議な空間だ。

川サウナ ― 滝のように降り注ぐ水の衝撃。

SATOYAMA TERRACEの滝サウナ

床には里山の天然水が絶え間なく流れ、ひんやりとした湿気が足元から立ち上る。上段の壁に設置された背もたれは、5度の角度をつけて作られているとのこと。これは人が最も座りやすい角度で、“サウナ王”太田氏の監修のもと作られたという。

SATOYAMA TERRACEの滝サウナで滝に打たれる筆者

そして30分ごとに岩から大量の水が一気に落ちる“滝ロウリュ”が発動。これが、熱をまとった体をキュッを締めてくれる感覚で、やみつきになる。

肌を叩く冷水と、轟音に包まれる非日常感は、国内のサウナでもほとんど味わえない。岩肌から立ち上る水しぶきとマイナスイオンが、目でも肌でも感じられ、滝を浴びていなくでもかなりの満足感を味わえる。

2つの水風呂 ― 「水神」の名を持つ贅沢

SATOYAMA TERRACEの水風呂と景観
全身で湧き水を感じられる、「浄めの水神」

サウナ後は、湧き水を贅沢に使った2種類の水風呂へ。

「浄めの水神」は、常温の湧き水をかけ流しにした16〜17℃の深水風呂。最大深さ110cmで、頭まで潜る“全身浸け”も可能だ。比較的長く入れる水温で、目の前に広がる自然を眺めながら、熱った体を冷ます、「ただ締める」だけじゃない水風呂という印象だった。

「養生の水神」は、湧き水に野草をブレンド。夏は約10℃の冷水、冬は温浴に変化し、季節ごとに体を労わる温度で迎えてくれる。「浄めの水神」を比べると夏はかなり冷たく、一気に体を冷ましたいときにオススメだ。

外気浴 ― 里山の風を全身で浴びる。

SATOYAMA TERRACEの整い椅子
SATOYAMA TERRACEで整いながら景観を楽しむ

サウナを出れば、ウッドデッキのリクライニングチェアが待っている。視界いっぱいに広がるのは、千葉の里山。都会ではまず体感できない開放感のなか、美味しい空気をいっぱいに吸い込んで整うのは至福のひとときだ。

SATOYAMA TERRACEの整い石

施設の裏手にもこんな仕掛けが。陽に暖められた石の上に寝転がるスペースもあり、全身で自然を受け止められる。

SATOYAMA TERRACEの整えるテントとマットレス
常設テントには、コットとマットレスが。

さらに、常設されているテントには、昭和西川にオーダーしたマットレス「MuAtsu(ムアツ)」を設置。心地良い風を浴びながら、マットレスの寝心地が抜群とくれば、熟睡間違いなしだ。

サウナ前も後も、地元食材ドリンクで「整う」。

サウナ前ドリンクの「ジンジャーショット」
サウナ前ドリンク、オリジナルでスパイスが配合された「ジンジャーショット」。

スパイシーな特製の「ジンジャーショット」はここでしか味わえない、“ブースター”的な一杯。サウナ前に飲むことで体が芯からポカポカ温まり、サウナの発汗を促してくれる。

一瞬かなり刺激的だが、すぐに生姜の爽やかさが抜けていき、体がじんわりと温まって「さあ、サウナモード突入!」といった感覚に。

「オロポ」と「トマト塩ドリンク」
「塩オロポ」と「キレトマ」。

そしてサウナ後の一杯も、この施設の醍醐味。千葉県産のトマトとキレートレモンをミックスした「房総キレトマ」、氷までオロポでできた、溶けても薄まらない「房総 塩オロポ」で水分補給。汗をかいた体に地元の恵みが染みわたる。

滞在そのものが、景色になる。

SATOYAMA TERRACEのファイヤーピット

夜は控えめな照明が足元や木々をやわらかく照らし、幻想的な雰囲気が漂っていた。

それぞれの客室にある焚き火台で焚き火を楽しむことも可能だが、メイン棟の前には大型のファイヤーピットも設置。家族やパートナー、他の宿泊者と交流することもできそうな印象だ。

外と内をシームレスに感じ、、自然と一体化する客室。

キャビン A・B・Cタイプ(全室ウッドデッキ付き)。

SATOYAMA TERRACEの夜の客室
SATOYAMA TERRACEの客室内
シングルベッド最大3、ソファベッド×1のキャビンBタイプ。
SATOYAMA TERRACEの客室内
シングルベッド最大4のキャビンCタイプ。

客室は以下の3タイプ。

Aタイプ:シングルベッド最大3+ソファベッド×1で、少しコンパクトなレイアウト
Bタイプ:同じくシングルベッド最大3+ソファベッド×1(最大4名)
Cタイプ:シングルベッド最大4+ソファで、部屋の中にハンモック付き。

すべてのキャビンは鋸山をイメージした設計で、里山の集落のように配置。どの部屋も、室内とシームレスにつながるウッドデッキ付きで自然との一体感を大切にしつつ、エアコンやベッドなど快適性も確保されている。

天候に左右されず、できるだけ外で過ごす時間を楽しんで欲しいという思いをカタチにしたそう。

ドッグラン付きキャビン(A・Bタイプあり)。

ドッグラン付きキャビン
ドッグラン付きキャビン。

愛犬と過ごせるキャビンとして、「ドッグラン付きキャビン Aタイプ・Bタイプ」も用意されていた。

プライベートドッグラン(約50㎡/デッキ含む)が敷設されおり、大型1頭、中型2頭、小型2頭まで対応。愛犬と自然をめいっぱい楽しむことが可能だ。

風通しがよく、全面窓で開放感のあるメイン棟。

SATOYAMA TERRACEのラウンジ

ラウンジやダイニングを備えたメイン棟は、外との境界をあえてあいまいにする設計で、食事やくつろぎが自然の延長線上にある。扉を開ければ、里山の空気がそのまま流れ込む。

ごちそうは“海と山”。プロの味を楽しめる地産地消メシ。

土鍋ご飯とバーベキュー

朝夕の食事は、千葉の恵みを味わうための半セルフスタイル。プロの味を楽しめるようにと、下味のつけられた魚や肉をデッキテラスで焼き上げ、炊きたての土鍋で炊いた千葉産のご飯とともに味わうことができる。

また、宿泊時の昼食や、日帰りサウナ利用の人も注文ができる海丼、山丼も用意されて
いる。

海丼 〜漬けマグロ〜。

SATOYAMA TERRACEの海丼

→ほんのり青唐辛子がアクセントの漬けマグロ、千葉県産の大和芋、山形だしの三食丼。海の香りをぐっと近くで感じることができる、さっぱりした海鮮丼で、野外で食べる開放感もたまらない。

山丼 〜豚の角煮〜。

SATOYAMA TERRACEの山丼

豚バラの角煮がふんだんにのっている山丼。味玉や薬味がアクセントになっていて、食べ応え抜群。大満足な“ごちそう”だ。

千葉県富津市から広がる、里山再生の未来。

SATOYAMA TERRACEの看板

SATOYAMA TERRACEは今後10年かけて里山を再生させていく計画だ。ここで過ごすひとときは、自然を味わうだけでなく、その未来をともにつくる一歩になる。


【SATOYAMA TERRACE サトヤマテラス】
住所:千葉県富津市田原898-1
交通アクセス:<東京・横浜から車で60分>
・車の場合 東関東自動車道館山線/館山自動車道「富津中央IC」より約15分
・電車の場合 JR東日本 内房線 「上総湊駅」日東交通バス戸面原線「上総奏駅バス停」より乗車「六野」下車徒歩17分(1.2キロ)

公式サイト:satoyama-terrace.com/
インスタグラム:@satoyama_terrace

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