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はるかに想像を超える旅がはじまる。【-FAR EAST REGGAE CRUISE – MIGHTY CROWNスペシャルインタビュー 】vol.1


日本のレゲエシーンを牽引してきたMIGHTY CROWNが、新たな挑戦に乗り出す。2023年から活動を一旦休止していたが、その音楽への情熱は衰えず、9月に「MIGHTY CROWN ENTERTAINMENT Presents FAR EAST REGGAE CRUISE-BRING BACK LOVE-」という移動式フェスとも称されるクルーズイベントを開催する。これは5泊6日の豪華客船で最高級の音楽とエンターテインメントを楽しむ非日常の旅だ。クルーズイベントとしては特に日本国内での開催が初となり、音楽を通じた新しい体験を提供することを目指す。MIGHTY CROWNのメンバーであるMASTA SIMONとSAMI-Tは、かつてのキャンプフェス〈GO OUT JAMBOREE〉での成功体験や幅広いジャンルを跨ぐ音楽スタイルを活かし、クルーズでも同様の成功を収めることを期待している。彼らの活動はジャンルレスで、レゲエを知らない人々とも音楽を通じて共感を呼び起こすことを目指している。

キャンプフェスとレゲエの相性が抜群なことは、GO OUT JAMBOREE/CAMPを体験した人は誰もが知っているだろう。その筆頭に挙げたいのが、日本が世界に誇るレゲエサウンド、MIGHTY CROWNだ。2017年の〈GO OUT JAMBOREE〉初出演以降、レゲエ・ダンスホールをベースにジャンルレスなスタイルで、あらゆる観客を踊らせてきた最強のサウンド。惜しまれつつも2023年からサウンド活動休止中だが、音楽への情熱は衰えることなく、形を変えて今もその活動は継続している。

 そんな彼らの新たなターゲットは、9月に開催される「MIGHTY CROWN ENTERTAINMENT Presents FAR EAST REGGAE CRUISE-BRING BACK LOVE-」だ。5泊6日の豪華客船「MSCベリッシマ」の旅の中に最高級の音楽とエンタメを詰めこんだ、移動式フェスとも称される究極の非日常体験。GO OUTでは「FAR EAST REGGAE CRUISE」を盛り上げるべく、MIGHTY CROWNの創設メンバーでクルーズのプロデューサー、MASTA SIMON(写真右) とSAMI-T(写真左)の兄弟にインタビューを敢行。2回にわたって、キャンプフェスとクルーズとの関係などについて語ってもらった。

「キャンプして泊まって楽しむ音楽フェスっていいよね」(MASTA SIMON)

――MIGHTY CROWNに最初に出てもらったのは、〈GO OUT JAMBOREE 2017〉でした。そもそも、キャンプフェスに出ようと思った理由というと?

MASTA SIMON いろんなところから出演オファーはいつもありつつ、何でもかんでも受けるわけじゃないから、「これは違うかな」というのは自分たちなりに考えているんだけど。ただキャンプフェスだったら、昔は仲間たちでキャンプに行ったことも結構あったし、単純に面白そうじゃんと思ったんだよね。「キャンプして泊まって楽しむ音楽フェスっていいよね」って。

――もともと、キャンプ好きだったんですね。

MASTA SIMON そうだね。ちっちゃい時にボーイスカウトでキャンプしたりとか、そのあと仲間たちと毎年行ってた時期があって、でもMIGHTY CROWNが忙しくなってからはあまり行けなくなっちゃった。年に1回2回ぐらいのレベルだね。

――〈GO OUT JAMBOREE 2017〉には、どんな思い出がありますか。

SAMI-T まず目の前に富士山がドーンとあって、ロケーションがもう最高でしょ。開放的だし、規制もないし、「ちょっと音下げて」とも言われないし、気持ちいいなーというのが最初の印象。

MASTA SIMON そして、お客さんのノリがすごく良かった。レゲエのフェスではないから、正直どうなのかな?と思ってたんだけど、レゲエをかけたらみんな盛り上がって歌ったりして、「あ、意外と知ってるんだな」と。年齢層的にもハマったのかもしれない。

SAMI-T 最初は様子をうかがう感じだったけど、こっちがヴァイブスを見せたらすごい反応が返ってきたから、「あれ、俺らドンピシャ?」みたいな(笑)。「横浜レゲエ祭」(MIGHTY CROWN主催/2023年に終了)に来てたお客さんもいたんじゃないかな。

MASTA SIMON 結構いたと思う。年齢層的にも、30代40代がドンピシャな感じがしたね。

「レゲエを聴いたことのない人たちと、音を通して共感しあうこと」(SAMI-T)

――キャンプフェスとレゲエの相性って、いいと思いますか。

SAMI-T うん、いいと思う。ただ俺らはそういうこだわり方はしていないというか、レゲエもかけるけどレゲエじゃない曲もかけるし、Hi-Standardだったり、ブルーハーツだったり、時には小田和正さんとかもかけたりするから。

MASTA SIMON 俺らがかけたら全部レゲエみたいなスタイルに持っていける自信があるから、なんでもかけちゃう。

――元々MIGHTY CROWNは、ジャンルレスなイベントに出ることも多かったですか。

MASTA SIMON 結構出てたかな。

SAMI-T 最初に呼ばれたのが「男鹿フェス」(男鹿ナマハゲロックフェス)かな、レゲエ以外のフェスでは。

MASTA SIMON そこからハイスタの「AIR JAM」に呼ばれたり、SiMのフェスに呼ばれたり、モンパチのフェスに呼ばれたり。

SAMI-T そういう感じで、レゲエだけじゃないところに広がっていった。

MASTA SIMON サマソニのビーチステージもそうだね。そういう意味ではジャンルにとらわれたくないというか、うちらが行けばレゲエ/ダンスホールは必ずかかるというのはベースにありつつ、いろいろやれるから。じゃないと、ああいう場所に呼ばれないんじゃないかな。

――どういうところに楽しさを感じますか? ジャンルレスな音楽のイベントでは。

SAMI-T レゲエを聴いたことのない人たちと、音を通して共感しあうこと。そこじゃないかな。

MASTA SIMON アウェーの状況からスタートするのは、いつものことだから。でかいミュージックフェスの場合、最初から俺らの時間に人が集まることはあまりないし、毎回そういう感じでゆっくりスタートしていくけど、MCと選曲で楽しませる自信は100パーセントあるので。

SAMI-T でもGO OUTは最初から「お、MIGHTY CROWNやるんだ」みたいな感じだったよね。

MASTA SIMON GO OUTに関しては、そうだね。

SAMI-T 毎年人が増えていって、「俺らの時にガッツリいるな」みたいな感じだった。

――いろんな音楽ジャンルの中で、レゲエって、外側の人からしたら壁が高いようなイメージがあるのかな?とも思うんですが。

MASTA SIMON それはあるかもしれないね。知らない人からすると。

――だけど、MIGHTY CROWNがプレイしたら全然そんなことがなく、誰でも入っていける。

MASTA SIMON そこの固定概念を壊していきたいって、昔から思ってたから。それってレゲエだけじゃなくて、他のジャンルにも言えることで、例えばロックフェスにもロックは聴かないという人たちがいっぱいいるし、EDMフェスも、ヒップホップフェスもそうだし、どのフェスにもそういうことはあるんじゃないかな。でも確かに、レゲエに関しては特に固定概念が強いような気はするから、それを壊していきたいなと前から思ってる。

――ダブプレートとか、サウンドクラッシュとか、レゲエのカルチャーが他では馴染みのないものかな?というのも理由の一つだと思うんですけど、MIGHTY CROWNがやると、一般層にまで届くのがすごいと思います。

SAMI-T そういう人たちにもどう響かせるか?というのを、俺らは考えてやってるんで。

――それはプレイだけじゃなく、活動全体として?

MASTA SIMON そうだね。例えば普段「メシ行こう、飲み行こう」という時も、レゲエの人たちだけで行くことはまずないというか、いろんな人たちと業種も年齢も関係なく付き合ってるから。そういうところから、すでに意識はしてるのかもしれない。

キャンプフェスとクルーズの相性は抜群!

――今年の4月にも〈GO OUT JAMBOREE 2025〉に来場いただきましたね。ステージではなくPRブースで、「MIGHTY CROWN ENTERTAINMENT Presents FAR EAST REGGAE CRUISE-BRING BACK LOVE-」の告知と、あとはトークショーにも出てもらって。ライブじゃないのにすごい人がいっぱいで、こっちもびっくりしました。

MASTA SIMON PRブースが朝10時オープンで、俺は11時、12時ぐらいに顔を出せばいいかな?ぐらいの感覚だったんだけど、うちのスタッフに10時に電話したら誰も出なくて、「あれ、もしかして忙しい?」みたいな(笑)。すぐに「人がめっちゃ並んでます。来てください」って連絡が来て、10時15分ぐらいに行ったら、すごい人が待っててくれて。

――お2人がブースにいて、写真を撮ってもらえたとか、お話できたとか、嬉しい報告をたくさん聞いてます。

MASTA SIMON  ずっとはいられなかったんだけどね。途中でCHOZEN LEEのステージを見に行ったりして、また戻ってきたりとか。

――クルーズの、すごくいい告知になりましたね。そのあとのトークショーでも、お客さんに「クルーズ、行きたいと思った人?」と聞いたら、8割方が手を挙げてました。

MASTA SIMON そもそもGO OUT JAMBOREEに行ってるお客さんが、前回のクルーズにも乗っていたという前例があって、キャンプフェスとクルーズの相性がいいんじゃないかな?と勝手に自分たちの中で思っていたから、「やっぱりそうだったか」という感じ。「必ず行きます」という人たちがたくさんいて、そういう意味では大成功だったんじゃないかな。

クルーズは想像をはるかに超える!

――ここからは、「MIGHTY CROWN ENTERTAINMENT Presents FAR EAST REGGAE CRUISE-BRING BACK LOVE-」の話をしっかりとしていきたいと思います。2年前にMIGHTY CROWNプロデュースで開催されて、2023年の「国土交通大臣賞クルーズ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した日本最大級のテーマクルーズの第二回目が、2025年9月11日~16日に5泊6日の船旅として開催されます。まず聞きたいのは、「他のクルーズやツアーとはここが違うんだよ」という、何か分かりやすい点があれば。

MASTA SIMON 2つ言っていいかな? まずレゲエ好きな人に対して説明すると、MIGHTY CROWNのサウンドシステムは移動式ディスコと言われているけど、クルーズは移動式フェスというか、移動式のディズニー・レゲエ・シーみたいな感じ(笑)。フェスごと船で移動しちゃうよというのが、レゲエ好きに対して言いたいことで。もう一つ、一般の人に向けた話をすると、移動式の…何だろうな。

SAMI-T 移動式イオンモール(笑)。イオンモールが5泊6日で動いてるみたいな感じ。みんなが想像してる以上に規模がでかくて、最初にクルーズに乗った人たちに言われたのが、「想像を遥かに超えてきた」というワードで、船に乗り込んだ時のみんなの喰らった顔がすごい印象的だった。

MASTA SIMON スペックから説明すると、船の大きさは、333メートルの東京タワーと、296メートルの横浜ランドマークタワーを横に倒した、ちょうどその間ぐらい(笑)。

SAMI-T 全長315メートルで19階建て。それだけでスケールのでかさが伝わると思うんだけど、何がすごいかというと、音楽、フェス、フード、そして船旅が全部一つになってること。「ほかのフェスと何が違うか」と聞かれても、フェスの規模じゃ片付けられないというか、それだけじゃまとめきれないのが「FAR EAST REGGAE CRUISE」なので。

MASTA SIMON 食事、宿、エンタテインメントが全部揃っていて、いろんな遊びのコンテンツがあって、プールだったりカジノだったり、キッズコーナーだったり、バーが20個あったりとか、とにかく全部が詰め込んであるって感じ。

――もともと、ダミアン・マーリーが主催している「JAMROCK REGGAE CRUISE」(マイアミ発着でカリブ海を巡るクルーズ)を体験したのが、日本でのクルーズを企画するきっかけになったと聞いてます。

SAMI-T そうそう。「JAMROCK REGGAE CRUISE」を体験して、めちゃめちゃ喰らって、「やべえ、超楽しい」って。それでMIGHTY CROWNのサウンド活動休止の前に、何かどでかい締めをしたいよねと思った時に、「クルーズでしょ」ってなったんだけど、あの衝撃というか、非日常感をみんなに体験してほしいという思いはあったね。1日目、2日目ぐらいは余裕かましてて、あと5日もあるの?とか思ってたけど、3日目くらいになると「終わんないでくれ」みたいな感じ。「乗ったら最後だよ」と俺は言ってるんだけど。

MASTA SIMON よく言ってるのが、「目的地についてほしくない旅」ってこと。そんな旅ってあんまりないし、それがパンチラインかな。ただ、インスピレーションは「JAMROCK REGGAE CRUISE」だけど、日本でやるとまた別物になるから。

不安など感じないほどの非日常。

――あえて不安な点を挙げますが、船旅というと、船酔いが怖い人もいますよね。

MASTA SIMON 揺れは気になると思うけど、船がでかいからほとんどの人が船酔いしないと思うよ。普通の車に乗っても車酔いしちゃう人がいるぐらいだから、ゼロとは言えないけど、9割以上は船酔いすることはないんじゃないかな。俺が「JAMROCK REGGAE CRUISE」に乗った時は、そんな不安は正直考えてなくて、「Wi-Fiはあるのか」っていうことだけが不安だった(笑)。乗ってからすぐ買ったけど。

SAMI-T  乗ってる間も仕事しなきゃいけないからね。前回のFAR EAST RAGGAE CRUISEでも「Wi-Fiはあるの?」って聞く人は多かった。

MASTA SIMON 一個言えば、「JAMROCK REGGAE CRUISE」のメシに関しては、3日目ぐらいにもう飽きてきちゃった。ディスとかじゃないんだけどね。やっぱり海外の食材使って海外の調理法だから仕方ないんだよね。ただ、うちらのクルーズの場合はメシは飽きなかった。

SAMI-T バラエティに富んでるからね。

MASTA SIMON 日本のクルーズだから日本で食材を調達する、その違いが一番デカいかな。だから俺らのクルーズに関しては、食に関しても絶対推してる。ジャマイカ人も前回乗ってくれたけど、ジャマイカ料理がないとか、まず食に文句を言う人たちって一定数いるんだよね。でも結局みんなすごい満足してて、「ベストクルーズだ!メシもうまい!」と言ってたし、ジャマイカ人をうならせるメシのクオリティがあるから。そういう意味でも、俺らのクルーズに不安は全くないと思う。

SAMI-T 乗った瞬間に不安を忘れちゃうんだよね。エントランスに入ったところのスワロフスキーの螺旋階段とか、見ただけで高揚するし。あそこでみんなの顔が「これ、やべぇ!」って顔に変わっていくのがすごい面白い(笑)。

MASTA SIMON ワクワクしてる感じはあるよね。

SAMI-T 自分たちのクルーズに関して常に言ってるのは、「非日常的」ということだから。日常と全く同じじゃスペシャル感がないし、非日常をどうやってみんなに味わってもらうか。アクティビティも全部引っくるめて。

(Vol.2の記事に続く)


FAR EAST REGGAE CRUISE

公式サイト

公式申込サイト

(クルーズスケジュール)

9/11(木)16:30 東京港出港→ 9/12(金)終日クルーズ→ 9/13(土)14:00 済州島入港/20:00 済州島出港→ 9/14(日)12:00鹿児島入港/20:30鹿児島出港→ 9/15(月)終日クルーズ→9/16(火)8:00東京港入港

※下船日から6ヶ月以上の有効期限があるパスポートが必要です。

※GO OUT vol.189内、FAR EAST REGGAE CRUISE記事作成時と時間が変更になっております。

 

FAR EAST REGGAE CRUISEプレパーティーが2ヶ所にて開催決定。

FAR EAST REGGAE CRUISE Pre Party in 札幌

6月8日(日)17:30~21:30 札幌STEAM HOTEL

前売¥3000 当日¥4000 出演:SAMI-T、COJIE、CHOZEN LEE、PAPA B、REALIZE INTERNATIONAL

FAR EAST REGGAE CRUISE Pre Party in 大阪

6月14日(土) 22:00~4:00 GALA RESORT OSAKA

男性¥3500 女性¥2500 出演:SAMI-T、COJIE、JAH WORKS、FUJIYAMA SOUND、KING JAM、JUMBO MAATCH、Jr.SANTA

「VINYL JUNKIE」

6月15日(日)17:30~21:30 Club JOULE

前売¥4000 当日¥5000 出演:SAMI-T、COJIE

 

[MIGHTY CROWN]

1991年に横浜で結成された、日本が世界に誇るレゲエサウンド。アジア人として初のサウンドクラッシュ世界一の栄冠を勝ち取った1999年の「WORLD CLASH in New York」優勝、2018年のジャマイカでの世界大会「WORLD CLASH 20th Anniversarry」優勝など、受賞経歴は数知れず。レゲエ界のみならず、あ国内外からリスペクトを集める唯一無二の存在だ。2022年に惜しまれつつサウンド活動を休止したが、メンバーのMASTA SIMON、SAMI-Tの兄弟とCOJIE、NINJAの4人は様々な分野で精力的に活動を続けている。

Photo/MIGHTY CROWN ENTERTAINMENT、Shota Kikuchi、Keisuke Nagoshi、Fumihiko Ikemoto、Megumi Suko
Interview/GO OUT
Text/Hideo Miyamoto

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