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プロサウナー直伝! テントサウナだからこそ味わえる“ととのい”の世界。


巷では「空前のサウナブーム」と言われています。読者でもサウナー(サウナ愛好家)の方がたくさんいるのでは? アウトドアシーンでは2015年頃から「テントサウナ」の文化が日本に根付き始め、徐々に勢力を拡大中! 大規模なキャンプイベントやフェスで用意されていたり、サウナに特化したアウトドアイベントが開催されるなどサウナ人口は増加傾向に。

そんなサウナ用のテントの魅力を探るべく、今回はGO OUTでもお馴染みの外遊びの達人である山田昭一さんと大桃祥弘さん、そして「サウナインフルエンサー」として多方面で活躍する水風呂ちゃんのデイキャンプinテントサウナにおじゃましました! プロサウナー、水風呂ちゃんにテントサウナのイロハを教えていただきました。

そもそもテントサウナとは?

アウトドアで“ととのう”最高の体験。

今回テントサウナの魅力を教えてくれるのはサウナインフルエンサーの“水風呂ちゃん”。全国のサウナを巡ったベテランで、イベントやサウナグッズの企画なども行う生粋のサウナ好き!

―そもそも、テントサウナとはどんなものなのでしょうか?

水風呂ちゃん「テントサウナは、サウナ用のテントでサウナを行うこと。持ち運び可能なテントやストーブを使って、アウトドアでもサウナを楽しむことができます。入浴、水風呂、外気浴を繰り返すことで自律神経を整えられるのがキモなんです! また、夏は水風呂が気持ちいいし、冬なら屋外との寒暖差が感じられて年中楽しめます。テントサウナならでは楽しみ方もあるので、この後いろいろやってみます! 」

水風呂ちゃんとともにサウナを楽しむのは、GO OUT WEBでも幾度となく登場いただいているピープルショールーム代表の山田昭一さん(右)とユナイトナイン プレスの大桃祥弘さん(左)。二人は近年はサウナにも目覚めて月に数十回は行くというハマり具合だそう。

―テントサウナの起源はどこなのでしょうか?

水風呂ちゃん「テントサウナはフィンランドが発祥です。フィンランドには、人口540万人に対して、サウナ施設が2〜300万ヶ所もあって、まさに生活の一部。サウナ施設が身近になくて困っていた国外のフィンランド人のため、サヴォッタというメーカーがサウナテントを作ったことがはじまりです。日本ではロシアのブランド、モルジュが2015年頃に上陸してから、ここ数年のサウナブームとコロナの影響で、グッと認知されるようになりました。」

サウナテントは、断熱性と気密性が大事。

今回持ち込んだサウナテントは、AMBER(アンバー)とGO OUTがコラボした“totonoi2”です。これに新保製作所の薪ストーブ&羽釜などの5点セットを組み合わせて使用します。「気密性が高い一方でドアが2か所あり、出入りしやすい形状なのもいいですね。」【水風呂ちゃん】

―サウナ用テントならではの特徴はあったりするのでしょうか?

水風呂ちゃん「ストーブでテント内を温めるので、煙突を出すためのダクト用ホールがあるのが特徴です。あと、やっぱり室内の熱をどれだけ閉じ込めておけるかが重要なので、断熱性の高い生地を使っているものが多いです。気密性も重要な要素ですね。

屋根と四方の壁の中央にあるロープの輪を引っ張るだけで設営が完了する。「10分もあれば設営できるね!」【山田】

今回使うのは、キルト生地を使ったポップアップ式テントで、ここ数年いろんなブランドで採用されてメジャーになっているタイプです。断熱性も気密性も高く、アツアツにできます。今はサウナテントもサイズとか形にいろんなタイプが登場していて面白いですよ!

熱源は薪ストーブが基本ですけど、最近はエタノール燃料ストーブや電気ストーブの簡易的なものが登場し、より手軽に楽しめるようになっています。」

coming soon!

今回、AMBER製を含めて計4つのサウナ用テントを試してみました。後日紹介しますのでご期待ください!


次のページは実践編! ロウリュやウィスキング、サドリ&サ飯など、テントサウナの楽しみ方が丸わかり!

今回テントサウナを楽しむのはここ!「利平茶屋森林公園キャンプ場」
すぐそばに川が流れていて、テントサウナやサウナトラックも常設する、サウナにうってつけのキャンプ場。「やっぱりサウナをするなら水辺が絶対おすすめ。とは言っても、水辺でもサウナNGなキャンプ場もあるので注意です。ここはサウナウェルカムな雰囲気で安心ですね!」【水風呂ちゃん】
場所:群馬県桐生市黒保根町下田沢1900-1

サウナテントの準備ができたら…いざ、入浴!

サウナ用テントが完成したらストーブや煙突を設置し、サウナストーンを乗せて薪を燃やします。・・・約10分後・・・室内温度が約70度に到達しました。

専用テント&ストーブを使って屋外で楽しめる“テントサウナ”。ストーブの様子を確認しつつ薪を追加したり、テント内の空気を入れ替えたりして、自分自身で室温の管理をします。

山田「テント内だけど密閉されたサウナ施設とは違って開放的な気分だよね。あ、もう大粒の汗が出てきた! 今の室内温度は80度くらいかな?」

水風呂ちゃん「本場のフィンランド式だと“ぬるめ”にして長時間入りますが、日本だと熱いのが好きな人が多いですね。サウナ用テントでも100度以上まで温められます。とはいえ熱くしすぎても危ないので、温度計はあったほうが良いですね。室内で火を燃やしているので、一酸化炭素チェッカーも必須のアイテムです!」

意外性アイテムでロウリュを手軽に楽しむ!

水鉄砲で撃って出た蒸気にブロワーで風を送り込みテント内の熱を循環させる。熱は高い位置に集まるためこれを繰り返すことで全体の温度を均一に上げることが可能。

水風呂ちゃん「ロウリュ(サウナストーンに水をかける行為)すると一時的に室温は下がりますけど、蒸気が出て湿度や体感温度が上がって汗が出やすくなりますよ。」

山田「それならロウリュやってみよう! バケツとひしゃくはどこに置いたっけ?」

水風呂ちゃん「それならコレを使ってください」

大桃「水鉄砲?」

山田「電動工具?」

水風呂ちゃん「その二つを使えば、座ったままロウリュができるんです!」

大桃「そういうことか! サウナストーンに向かって撃てば・・・・・・おぉ、ジュワ~パチパチって音がサウナっぽい」

山田「ということはこの電動工具は・・・・・・やっぱりブロワ(送風機)だ。うちわで扇いだり、タオルを振り回すよりもラクチンだね。」

水風呂ちゃん「これなら蒸気を撹拌(カクハン)する“アウフグース”が手軽にできちゃいます。桶やヒシャクも持ってますけど、じっくり落ち着いてサウナに集中をしたい時は手を抜く・・・ではなく文明の利器を活用します(笑)」

大桃「いやぁ、水鉄砲は盲点でした。」

ロウリュ×アロマでテントの中は心地よい香りに。

ロウリュ用の水にアロマを混ぜると香りも楽しめます。お香を焚くのもありですね!

山田「水蒸気がスゴイね! 自分の好みの温度に調整できるのもテントサウナならでは。アレ? なんか良い匂いがするね。」

水風呂ちゃん「水にアロマオイルを混ぜてるんですよ。香りも良いと気持ちが安らぎますし。」

山田「たしかに、もしオジサンだけだったら視覚的にもキツいからアロマは大事かも(笑)」

大桃「ボク達、もういい歳ですしね~(笑)。老廃物が溜まりに溜まってる。」

水風呂ちゃん「サウナはデトックス効果もあるし、美容や健康、更年期障害などに効果てき面です!」

山田「自分なりの道具を使ったり、サウナ中の過ごし方を好きなようにアレンジしたり、型にハマらなくてもいいのがテントサウナの魅力の一つかも。」

水風呂ちゃん「“マイサウナ”って考えればプライベートのサウナ用テントはとっても贅沢ですよね!」

Coming SOON

別記事にて、3人のお気に入りサウナグッズ&ウエアを公開します! 便利&オシャレなアイテムが目白押し。ご期待ください。

“ウィスキング”も体験!

速乾性に優れ、デイリーユースから水遊びまで着回せる「PATAGONIA(パタゴニア)」のバギーズショーツ(大桃さん)、「SAUNA BOY(サウナボーイ)」のサ陸両用ショートパンツ(山田さん)を着用。「女性だとヨガウエアで代用することも多いです。サウナハットは乾きやすいナイロン系がおすすめです」【水風呂ちゃん】

水風呂ちゃん「今日のために、一つ本格的なサウナアイテムを用意しましたよ!」

山田「あ、それ知ってる。葉っぱで叩くやつだ!」

水風呂ちゃん「ヴィヒタっていう、本来は白樺(シラカバ)の葉を束ねたもので、これで肌を叩いて発汗や血行を促すことを“ウィスキング”と言います。ちょっとやってみますか?」

大桃「ぜひ! 寝そべればいいのかな?」

水風呂ちゃん「ではいきますよ~!」

ウィスキングは葉を濡らした後、ストーブで温めて熱気をまとわせてから施術します。

大桃「お願いしまーす!って結構強く叩くんですね、意外と激しいかも(笑)」

水風呂ちゃん「あとは優しくなでたり、押し付けたりもします。ウィスキングは血行促進や殺菌・保湿作用でお肌がツヤツヤになるんですよ。葉の香りも楽しみながら施術するマッサージみたいなものですね」

山田「ふぅ~。ところでもう20分位経ったかな。もう限界かも!」

水風呂ちゃん「じゃあそろそろ行っちゃいますか!」

自然の“水風呂”でバッチリととのう!

3人は猛烈な勢いでサウナテントから飛び出しました。向かった先はもちろん・・・・・・

水流のある川では、通常の水風呂に使った際に生じる、冷たさを感じなくなる「羽衣」が生まれないので、ずっと冷たいままの水風呂を楽しめる。水風呂ちゃんの場合、水辺以外のサウナ×キャンプではビニールプールを併設して“水風呂”を堪能するそう。

サイト傍の川にダイブして火照った体を冷やす3人。どれだけ気持ちよかったのか、至福の表情を見れば一目瞭然ですね!

山田「ひゃっほー!冷た~い♪ 施設の水風呂って大勢が入るからぬるくなってたりするけど川ならそんなことないしね~。」

大桃「自然の水風呂だぁ~! かけ湯(かけ水)しなくてもいいってのが嬉しい。水風呂は汚れがちだし(笑)」

水風呂ちゃん「こ・れ・が・最高なんですよぉ~。澄んでいてすっごくキレイ。湖や海もいいですけど、程よく流れがあって夏場の水温も平均より低い中流の川は絶好ですね!」

開放的な自然の中での外気浴は、澄んだ空気、心地よい風、綺麗な景色など、銭湯で味わえるものとはまた別次元の気持ちよさ。

川から上がるとすぐに外気浴。銭湯では味わえない、綺麗な空気と自然の風が三人をより深い”ととのい”へと導きます。

大桃「これが真に“ととのう”ってやつかも。」

山田「たまらないね~。でもサウナって癒されるけど体力も消耗しがち。」

水風呂ちゃん「サウナを楽しむ際は水分もしっかりと摂ってください。今“サドリ”を作りますね。」

大桃「サドリって何?」

水風呂ちゃん「サウナドリンクの略です。2種類の飲み物をブレンドする“自作サドリ”が定番ですね。今回はメジャーなサドリを作ってみたいと思います。混ぜるのはコレです!」

次のページではオリジナルサドリ&サ飯をご紹介!

“自作サドリ”で、おいしく水分補給!

山田「ポカリスエット?」

大桃「オロナミンC?」

水風呂ちゃん「これらをブレンドしたのが“オロポ”。ポカリの水分と電解質(ナトリウムやカリウム)とオロナミンCのビタミンで、汗で失われた成分を一遍に取れるんです。割合は1対1や7対3が黄金比率と呼ばれてますが、私は9対1でポカリ多めが好みですね! まずは7対3で飲んでみてください!」

山田&大桃「どれどれ、う、コレは!?」

山田「イケるかも。微炭酸のスポドリみたいな味で、火照った身体に染みわたるね!」

大桃「のど越しも柔らかい。自分はもっと炭酸強めがいいな。」

水風呂ちゃん「それなら同じ大塚製薬の炭酸飲料、MATCH(マッチ)が容量多めだから“マッポ”がいいかも。」

大桃「マッチ×ポカリで“マッポ”だ(笑)」

塩分多め&辛口の“サ飯”で腹ごしらえ。

サウナドリンクで潤ったところで2セット目に突入! そろそろ昼食の時間です。ランチは水風呂ちゃん特製の“サ飯(サウナメシ)”をいただくことに。

水風呂ちゃん「まず一品目はバターチキンカレーです。鳥ひき肉と玉ねぎを炒めて、バターチキンキーマの缶詰(CURRYMASON)を入れれば出来上がり! パンに付けて召し上がれ♪」

山田「いただきます。玉ねぎの甘味が効いてるね。全然辛くないよ」

大桃「クラッカーに付けて食べるとツマミ感覚でやめられない止まらない!」

水風呂ちゃん「生クリーム入りのペーストだから味がマイルドなんですよ。あと、せっかく薪ストーブを仕込むわけだから熱源を無駄にしたくないですよね。というわけで、ついでに焼きイモも作っちゃいました!」

大桃「いつの間に(笑)」

水風呂ちゃん「まだまだあります!お次は“麻辣火鍋の素(36チャンバーズ・オブ・スパイス)”です。薪ストの羽釜で温めておきました!」

1袋の内容量475gで2~3人分のストレート鍋汁入り。

山田「羽釜がセットだと便利だよね。お茶とか薬草とか入れて香りを楽しんだりもできるし。」

山田「それにしても辛い物が多いね。レトルトカレーもあるし」

水風呂ちゃん「サウナ後は塩分やミネラルの補給も大事なんです。味覚も敏感になるから、味がしっかりしたものが食べたくなるんですね。辛いものは“食べるサウナ”って言われてます」

山田「食べ物もサウナか! では一口・・・・・・ヒィイー、辛いぃ~!」

大桃「口から火が出そう! サウナよりも汗が出てくる」

テントサウナの非日常感がたまらない!

満腹になったところで、さらに2セット(大桃さんは3セット)追加してテントサウナを満喫! ととのい中のみなさんに感想を聞いてみました。

タープやテーブルなど、サウナテント以外は山田さんの私物が多数。ハイバックチェアやコットなど“ととのった”後にリラックスしやすいファニチャーを用意してくれました!

山田「じつは昨日もスーパー銭湯に行ったんだけど、サウナって一人で黙々と汗をかくのに集中するっていうか、マナーとして喋るのはご法度の雰囲気がありますよね。」

大桃「そうですね。どうしても男女で浴場が分かれるから友達や家族と行っても施設内では別行動みたいな。だからこそ一人でも楽しめるってはあるんですけど、ちょっと寂しい気もします。」

山田「いつものキャンプにサウナ用のテントをプラスするだけで、本格的なサウナをしながら仲間とワイワイできるのがいいよね。」

水風呂ちゃん「おしゃべりしながら楽しめるので私も友達とよく行きますよ。テントサウナなら男女一緒に入れるので恋人同士や家族で楽しめるのも魅力です。施設のサウナも良いけど、アウトドアでしか味わえない気持ちよさもあるから。」

大桃「屋外でサウナって言うと抵抗があるかもしれないけど、釣りとかSUPとかキャンプに付随するアクティビティって考えるとハードルは高くない気がする。さっきも言ったけどボクは登山(テン泊)もするし、テントサウナは手段と目的が混同しちゃってもいい!」

山田「うん。それにキャンプだと寝つきがわるいこともあるけど、サウナ後ならスッキリしてよく眠れそう! 寝る直前に入るのはあまりよくないけどね。」

水風呂ちゃん「そうですね。細かく話すと長くなりますけどサウナは体温や自律神経を整えて睡眠の質を高める効果もあるので、キャンプ慣れしてない人こそ良いかもしれないですね!」

大桃「安全やマナーを守るのは当然として、テントサウナはどこでも楽しめちゃう“移動式サウナ”だよね! やっぱり水辺の近くがいいな。」

山田「あの自然の“水風呂”はなにものにも代えがたい! まさに天国! ヘブン状態!」

水風呂ちゃん「じゃあ、もう1セット行っちゃいますか?」

山田&大桃「さんせーい!」

1日たっぷりと「テントサウナ」を満喫した3人。初期投資や設営の手間はあるけれど、自然の中で気持ちよく汗をかけば日々のストレスも解消できちゃいます! 次回以降、個性的な4つのサウナ用テント、そして各人のお気に入りサウナグッズやウエアも紹介しますのでお楽しみに!

※サウナ用テントは薪ストーブを使用して密閉するため、一酸化炭素中毒や火事の危険性があります。吸排気設備を整え、一酸化炭素チェッカーを用意するなど十分に安全に気を付けて利用してください。また万が一の際にすぐに火を消せるよう、水を入れたバケツを用意しましょう。 ※テントサウナは高温になるため、金属を身に着けているとヤケドの原因になります。金属製のアクセサリー類は外して利用してください。また体調不良を感じたら無理をせず中止しましょう。 ※キャンプ場や施設によってはテントサウナの設営が禁止されている場合があります。また大声で騒いだり、半裸のまま歩き回るのは控え、施設のルールやマナーを守って行いましょう。 ※今回は細心の注意を払い、施設に許可を取って撮影しています。川や海、湖などでテントサウナをする場合は、急な増水や天候の変化に注意してください。

The post プロサウナー直伝! テントサウナだからこそ味わえる“ととのい”の世界。 first appeared on GO OUT.

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