たくさんのキャンプギアをまとめて運搬できたり、インドアでの収納ギアとしても活躍したりと、最近なにかと注目を集めている大容量バッグ。
こちらの特集でもたくさんの注目モデルを紹介しましたが、今回は、外遊びの達人たち4名が愛用する、さまざまなスタイルの“デカい”バッグを拝見。大容量バッグにあわせて収納スタイルも参考に、お気に入りギアをどっさり詰め込んでフィールドにGO!!
嶋田さんの愛用する、大容量バッグ
嶋田哲也/muroffice PRマネージャー
ファッションからアウトドアまで幅広いブランドのPRを請け負うムロフィスの重鎮スタッフ。5年ほど前にトレランにハマり、そこから各地の大会にも出場中。「秋冬は信越五岳のペーサーとハセツネ70に出る予定です」。
ムロフィスの嶋田さんが、トレランの大会で遠征するときに頼りにしている相棒が、ザ・ノース・フェイスの名作モデル、BCダッフル。100マイルレースに対応する装備を中心に、必要なアイテムをまとめて収納している。
「着替えはもちろん、シューズからトレランザック、ポールまで、ギア関係もまとめて入れているけど、とにかくタフなので安心感があります」。
■THE NORTH FACEのBC ダッフル M
ザ・ノース・フェイスの定番品、ベースキャンプダッフルシリーズ。濡れや汚れに強い、TPEファブリックラミネート素材を採用。こちらはMサイズで容量は71L。Lサイズは95L、最大はXXLサイズで150Lを用意。
ベースキャンプダッフルは大きな1 気室のため、シューズや着替えは、それぞれスタッフサック等にまとめて収納。「大きな開口部は、暗い場所でも中身が確認しやすいのも利点です」。
徒歩で移動するときはバックパックスタイルが基本。両サイドのデイジーチェーンにカラビナで荷物を外付けできるのも機能的で重宝する。「移動中に飲みたいドリンクや汚れたサンダルは外にセットしてます」。
ベーシックで機能的な定番ダッフルは、トレラン遠征に欠かせないタフな相棒。
ダッフルだけどバックパックとしても使える2WAY仕様も魅力のひとつ。
「大会のベース基地までの移動で歩くことも多いから、状況に合わせて背負ったりできるのも便利。あとは開口部が広いのも、野外で使いやすいポイントかなと。今は、もうひとつ上のLサイズの、95Lモデルも狙っています。それにはキャンプ用品もまとめたいですね」。
内田さんの愛用する、大容量バッグ
内田隆法/Ballistics 営業
セレクトショップのWEBスタッフを経て、バリスティクスの営業担当に就任。プライベートではキャンプ、サバゲー、カヤック、パックラフトなど、多くのアクティビティを楽しんでいる多趣味人&ギア好きとしても知られる。
ミリタリーやヴィンテージの無骨なアウトドアギアを多数愛用する内田さん。週末はフィールドにお気に入りのギアを持ち込み、野営キャンプを楽しんでいるが、そんなときに重宝しているのが、バリスティクスの浅型ソフトストレージ。
「今季の新作モデルで、春からサンプルのテストを繰り返しているけど、小型のキッチンツールをまとめるのに、ちょうどいいサイズ感なんですよ」。
■Ballisticsのニューギアコンテナ(YJSケース)
イワタニのホットプレート『焼き上手さんα』がフィットするサイズに仕上げた、底浅のスクエアシルエットが特徴的。タフなナイロンベルトとともに、上部にはポールなどを取り付けられるループも付いている。30L。
バリスティクスの新作ストレージに、マウンテンリサーチのアナルコカップやMSRのウインドバーナーなどを収納。「散らかりがちなキッチンツールをまとめてキレイに収納できます」。
上部にストラップ、両サイドにハンドルが付いているため、クルマへの積み込みもラク。「広さはあるけど、深さはそこまでないから、クーラーボックスやコンテナの上に重ねても邪魔にならないのがいいですね」。
ミリタリー仕様のソフトコンテナに、無骨なギアを入れて野営キャンプへ。
じつは、こちらのアイテムは大人気のホットプレート『焼き上手さんα』を収納するために企画されたモノ。
「ボクもそうだけど、『焼き上手さんα』を使わないヒトにもおすすめ。内側がターポリン仕様だから、汚れを気にしないでいろんなギアが入れられるし、ミリタリーのルックスはサイトのアクセントにも最適です」。
外遊びの達人たちは、次ページへ続きます。
二宮さんの愛用する、大容量バッグ
二宮 勇太郎/Hiker's Depotスタッフ
言わずと知れた三鷹のULショップ、ハイカーズデポのスタッフとして活躍。年間を通して山遊びを楽しんでいるが、ここ数年は身軽なハンモック泊にハマり中。「この秋冬もハンモック泊のUL装備でトレッキングを満喫します」。
ハイカーズデポの二宮さんがパックラフトのダウンリバーキャンプを楽しむときに欠かせないのが、アメリカのブランド、マッドウォーターの大容量ボストンバッグ。
「ターポリン素材で作られた完全防水仕様のバッグなので、濡らしたくない着替えやアウトドア系のギアはまとめてこの中に収納して、そのままラフティングに持ち出しています」。
■MAD WATERのウォータープルーフダッフルバッグ 65L
耐久性に優れたターポリン素材と止水ファスナーでコーティングされたボディは、水に浮くほどの密封性を誇る。「万が一、バッグを川に落としたとしても安心。さずがに浮き輪の代わりにはなりませんが(笑)」。
バッグの外に出しているのは、濡らしてもいいアイテムが中心。アルパカラフトやアストラルのライフジャケット、ゼロシューズの水陸両用モデルとともに、イノーのハンモックも用意する。
アルパカラフトの1人用モデルに収まりがいいバッグを探した結果、このモデルにたどり着いたとか。「基本的にはベルトを使ってバッグをパックラフトに括り付けるから、外装はシンプルなほうが便利なんです」。
サイズ感と使い勝手がフィットした、パックラフト向きの完全防水モデル。
無駄な装飾を省いたシンプルな筒型シルエットに加え、65Lというサイズ感がパックラフトに積載するのにちょうどいい大きさなんだとか。
「これ以上大きすぎるとパックラフトの上に収まりが悪いし重量もかさばるから、この容量がベスト。逆にこのバッグに収まる範囲で、持って行く荷物を選んでいます。それでも2泊くらいできる装備は余裕で入ります」。
勝山さんの愛用する、大容量バッグ
勝山龍一/フリーランスPR
ファニチャーブランドのプレスとして活躍したあと、フリーランスPRとして今年の春に独立。アウトドアシーンを中心に多種多様なブランドに携わっている。趣味は餃子の食べ歩き。「今秋は道志川で釣りにも挑戦したいです」。
休日は日帰りで焚き火キャンプを楽しむことが多い勝山さん。そのセット一式を収納しているのが、テンベアとウルトラヘビーのコラボによる、規格外の大きさを誇るブラックホールトートバッグ。
「クルマのラゲッジに常備しているバッグだけど、近場のスポットなら自転車で行ったほうが楽しいから、強引にフロントキャリアにセットして移動することもあります。軽量感重視のバイクパッキングとは真逆のスタイルですね」。
■TEMBEA × ULTRA HEAVYのブラックホールトートバッグ
購入後にアーティストの神山隆二氏にスプレーのドローイングをしてもらった唯一無二のルックス。「3年くらい愛用するうちに風合いも出てきたけど、洗うとドローイングが滲むから、気軽に洗えないです(笑)」。
ウルトラヘビーが提案する大型トートには、焚き火台やリビングセットとともに、餃子用の保冷ボックスも収納。「オートキャンプではテントやシュラフなどすべて詰め込んでいきます」。
愛車はサーリーのクロスチェック。ギアを入れた大型トートをフロントキャリアに乗せてデイキャンプへ。「いつもスリングでしっかり固定するけど、重たいギアを持っていかない限りは安定感もあるし快適です」。
焚き火キャンプの定番セット一式を、ひとまとめにして運べる超大型トート。
もちろんオートキャンプでも大活躍している。「トートバッグは気軽に荷物を詰め込めるのがいいですね。素早く撤収したいときにも重宝します。しかも、これだけ大きくてタフだと、大抵のギアは収納できます。たまに重くなり過ぎて、ひとりで運べなくなることもあります(笑)」。
- Photo/Taizo Shukuri
- Report &Text/Masatsugu Kuwabara
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