北海道は、独自の進化を遂げた飲料製品の宝庫です。日本の他の地域と比べ、豊かであると同時に厳しくもある自然環境や、明治以降に本格的に開拓されてきた歴史を背景に、ユニークな飲み物が誕生したのです。では、どのようなローカルドリンクがあるのでしょうか。定番の5つを紹介します。
北海道のコーラ的存在「コアップガラナ」
北海道で人気の炭酸飲料で、見た目はコーラに似ています。ガラナという植物の実を使ったドリンクで、疲労回復や滋養強壮効果が期待されます。昭和30年代に北海道で販売が始まり、コーラが広まる前から親しまれていました。現在では様々なドリンクメーカーが製造・販売していますが、株式会社小原のコアップガラナが定番です。北海道のあらゆる場所で購入できる人気ドリンクです。
【ドリンク情報】
名称:コアップガラナ
メーカー:小原
https://www.kakoshin.jp/corporate/obara.html
北海道の定番サイダー「リボンナポリン」
1911年に誕生したリボンナポリンは、現在、ポッカサッポロが製造・販売する炭酸飲料です。その特徴的なオレンジ色はパプリカ色素によるもので、100年以上もの間、北海道民に愛されています。パッケージに描かれている「リボンちゃん」は1957年から存在する親しまれているキャラクターです。姉妹品に、レモンの風味を加えたサイダー・リボンシトロンがあります。
【ドリンク情報】
名称:リボンナポリン
メーカー:ポッカサッポロ
https://www.pokkasapporo-fb.jp/ribbon/product/
北海道の定番乳酸菌飲料「ソフトカツゲン」
ソフトカツゲンは、雪印メグミルクが製造する乳酸菌飲料で、北海道限定の地域商品です。青いパッケージが特徴で、牛乳と同じような紙パックに入っています。昭和初期、帝国陸軍兵士の栄養飲料として開発されました。ヤクルトやカルピスのような味わいですが、ソフトカツゲンは、さっぱりとした飲みやすさが地元で支持されています。
【ドリンク情報】
名称:ソフトカツゲン
メーカー:雪印メグミルク
https://www.meg-snow.com/products/detail.php?p=katsugen
北海道限定の「ジョージアミルクコーヒー」はしっかり甘くて全然違う
北海道では、コーヒーが普及したのは比較的古く、幕末の藩士たちは薬として飲んでいたという記録も残っています。缶コーヒーは、北海道の冬の厳しい寒さで凍える手を温めるカイロ代わりとしても昭和の時代から親しまれています。地元で豊富に得られる牛乳と砂糖をたっぷり使ってコーヒーを飲みやすくしたのがジョージアのミルクコーヒーです。北海道限定製品で、北海道産の牛乳を100%使用したコーヒーです。特に甘さが強調されており、隠し味として食塩が加えられています。
【ドリンク情報】
名称:ジョージアミルクコーヒー
メーカー:北海道コカ・コーラボトリング
https://www.hokkaido.ccbc.co.jp/promotion/georgia_milkcoffee.html
北海道でしか見たことのないゼロカロリーソーダ「北見ハッカ炭酸」
この炭酸飲料は、北海道北見市産のハッカエキスを使用したノンシュガーの炭酸飲料です。かつて、北見市のハッカは世界市場の約70%を占めていました。現代ではコロナ禍を経て、マスク着用による不快感をリフレッシュする目的で北見ハッカ炭酸は開発されました。ハッカの爽やかな香りとほのかな甘みを、ゼロカロリーで楽しめます。
【ドリンク情報】
名称:北見ハッカ炭酸
メーカー:ポッカサッポロ
https://www.pokkasapporo-fb.jp/company/news/release/20210730_01.html