腸腰筋が弱ってくると足を上げる高さが徐々に低くなって、思わぬところで足が引っかかって転倒するようになります。このため腸腰筋トレーニングは、転倒防止に効果があることで知られています。じつは腸腰筋トレーニングはそれだけでなく、便秘解消に効果があるのでした。
腸腰筋トレーニングで便秘解消
腸腰筋とは大腰筋と腸骨筋を合わせた総称になります。大腰筋は背骨と足の付け根、腸骨筋は骨盤と足の付け根を結んでいるインナーマッスルです。じつはこの腸腰筋をトレーニングすると便秘解消に効果があるのです。
腸腰筋がある場所はちょうど大腸周辺。腸腰筋を鍛えることは大腸を刺激することにつながるため、便秘解消に効果があるのです。そこで、便秘解消に効く腸腰筋トレーニングを紹介しましょう。
1つめの腸腰筋トレーニングは「その場もも上げ」。立った姿勢から、ももと床が水平になる高さまで上げるだけです。ももを上げたときのひざの角度は直角。上げた足を反対側の手でタッチして、左右交互に10回ずつ行います。
腸腰筋トレーニングで腹筋強化
2つめの腸腰筋トレーニングは「ねじりバンザイ」。肩幅の広さに足を広げて立ったら、いったん軽くひざを曲げて腰を落とします。この体勢からゆっくりと上半身を右にねじりながらバンザイ。左右交互にそれぞれ10回繰り返します。
3つめの腸腰筋トレーニングは「腹筋足文字」。両手の指先を後方に伸ばすようにして手をつき、やや体重を後ろにかけた姿勢で床に座ったらスタンバイOKです。
両足を揃えてかかとを床から離して、つま先でA~Eの文字を空中で描きます。腸腰筋だけでなく、腹直筋や外腹斜筋など腹筋を全体的に強化することが可能。便を押し出す力を強くできるので排便がスムーズになるのです。