大腰筋は上半身と下半身をつなぐ大切な筋肉。しかし、じかに触わることができないインナーマッスルであるため、気づかぬうちにどんどん細くなってしまいます。一方で、大腰筋はトレーニングすれば太くなる筋肉。しかも大腰筋はトレーニングで何歳になっても太くなるのです。
大腰筋はトレーニングしないと減る
大腰筋は文字どおり、腰の中のほうにある大きな筋肉です。背骨から体の内側を下に向かって走っていて、骨盤の中を通って大腿骨につながっています。大腰筋はインナーマッスルであるため、外から触れることはできません。
大腰筋が注目され始めたのは最近のこと。人間の歩行能力を高めるのに、非常に重要な役割を担うインナーマッスルとして、スポーツや医学の専門家が盛んに研究をするようになりました。
重要な役割を担っている大腰筋ですが、トレーニングせずに放っておくと年齢とともにどんどん減ってしまいます。加齢にともなう大腰筋の横断面積の変化を見てみると、20代をピークに右肩下がり。
大腰筋はトレーニングで太くなる
とくに男性は60代になると、20代に比べて大腰筋の断面積はほぼ半分になっています。同様に女性の場合も70代になると、大腰筋の断面積は20代のほぼ半分になってしまうのです。
一方で、大腰筋はトレーニングすることで何歳になっても太くなるという特徴もあります。実際、70歳でも週2回の筋力トレーニングをした人は、1年後に大腰筋が平均7%も太くなっていたのです。
逆に、大腰筋をトレーニングしなかった人は平均8%も細くなってしました。大腰筋はトレーニングすることで、加齢による減少を抑えて、逆に太くすることができる筋肉なのです。