朝食には目を覚ますメニューと体によくなメニューがあります。たとえばスムージーは冬の朝食には体を冷やしてしまって、体調不良の原因になるのです。一方の、目を覚ます朝食は卵かけご飯と豚汁の組み合わせがおすすめ。このメニューがなぜ目を覚ますのか詳しく見ていきましょう。
目を覚ます朝食のポイント
医学的に目を覚ます朝食のポイントは、免疫力を高めるメニューと体温を上げるメニュー。まず免疫力を高めるメニューとしては、卵かけごはんがおすすめです。ポイントは生卵に含まれるグルタミンという成分にあります。
グルタミンはアミノ酸の一種で、体内に入ると病原菌と戦う免疫細胞の栄養分になるのです。グルタミンは生卵や生魚、生肉などに多く含まれています。
グルタミンは卵焼きや目玉焼きなど、熱を加えると働きが弱まってしまうもの。このため、免疫力をアップして目を覚ます朝食なら、卵かけご飯がおすすめとなるわけです。
目を覚ます朝食は体温を上げる
体温を上げて目を覚ます朝食メニューなら、鮭の味噌汁がおすすめ。石狩鍋に近いイメージになります。鮭と味噌には、タンパク質とビタミンB1が豊富。この2つは体温を上昇させるために重要な栄養素です。
ものを食べると食事誘発性熱産生がおこるもの。食べたものをエネルギーに変えるために体が熱を生み出します。そのときに効率よく熱を生み出せるのがタンパク質なのです。
また、ビタミンB1には糖質を分解する役割があります。ご飯などを吸収しやすい形にすることで、食事誘発性熱産生を促してくれるのです。なお、鮭のほかでは豚肉にも同じように、タンパク質とビタミンB1が多く含まれています。その意味では、豚汁を食べるのも体温を高めるにはよいでしょう。