腹筋運動をやればお腹がへこむというのは大きな間違い。ウエストまわりのダイエットには大きな誤解があります。じつは、ウエスト周りの肉の大きな原因は「内臓脂肪」と「内臓下垂」の2つ。そして、そのどちらにも効果があるのがインナーマッスル腹筋なのです。
内臓脂肪は簡単に落とすことができる
ウエストまわりに肉が付いているように感じるのは、皮膚のすぐ下にある脂肪に主因があるわけではありません。じつは、その内側に本当の原因があります。
内臓脂肪とは、皮下脂肪と対を成す体脂肪のこと。皮下脂肪は皮膚の下にある脂肪です。二の腕や背中、お腹などいたるところに付いています。内臓脂肪は皮下脂肪と比べて、簡単に落とすことができるのが特徴です。
一方の内臓脂肪は、お腹の内側の腹腔内に付いている脂肪のこと。けっして、胃や腸などの内臓に脂肪分が蓄積されているわけではありません。内臓脂肪は内臓の位置を正しく保ったり、衝撃を和らげるクッションの役割があります。
インナーマッスルで内臓脂肪を落とす
内臓下垂は、インナーマッスル腹筋の筋力低下によって内臓を支えきれず、胃や腸が骨盤のところまで落ちてしまっている状態のことです。お腹の臓器が全体的に下に寄ってしまうため、ウエストまわりが太くなるわけです。
つまりウエストまわりの肉は、全体的に下がってしまった臓器群と、それを包み込む腹腔内に蓄積された内臓脂肪が真犯人。お腹をまんじゅうと考えたとき、太くなったのは皮が厚くなっているのではなく、あんこそのものが太くなってしまっているのです。
そして、それを解消するのに効果的なのがインナーマッスル腹筋。年齢とともに衰えてしまっているお腹のインナーマッスルを復活させることによって、まずは内臓脂肪を落とすことができます。さらに、内臓下垂の臓器群を正しい位置に戻してくれるのです。
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