50代女性の基礎代謝は10代とおにぎり1個分の差

基礎代謝とは放っておいても消費されるエネルギーのこと。じつは50代女性の1日の基礎代謝は、10代と比べておにぎり1個分も違っています。若いころと同じだけ食べていれば、肥満の一途をたどるのは自明の理。50代女性の基礎代謝を理解して、太りにくい体を目指しましょう。

50代女性の基礎代謝は170kcal低下する

基礎代謝とは、人間が生命を維持するために最低限必要なエネルギー量のこと。人間が日常生活で消費しているエネルギー量の70％を基礎代謝が占めています。

ちなみに、残りの20％は活動によるエネルギー消費、10％が食事によるエネルギー消費。人間のカロリー消費のほとんどは基礎代謝ともいえるのでした。

この基礎代謝は、加齢とともに低くなっていきます。たとえば15～17歳女性の平均基礎代謝は1日1280kcalです。これが18～29歳女性になると1210kcal、30～49歳女性になると1150kcal、50～69歳女性では1110kcalと減っていきます。

15～17歳と50～69歳の基礎代謝を比べると、その差は170kcal。おにぎり1個分に相当します。すなわち、50代女性の基礎代謝は10代と比べて、おにぎり1個分も違うということです。

基礎代謝が低下した50代女性が若いころと同じような分量を食べていたら、余分なエネルギーが体脂肪として蓄積。ダイエットが必要な体型になってしまうわけです。

基礎代謝のうち、60％を占めているのは筋肉が熱を生み出すために消費するエネルギーです。基礎代謝の半分以上を筋肉が担っているということ。このため、筋肉が多い人は基礎代謝が高くなり、筋肉が少ない人は基礎代謝が低くなります。

筋肉の多い少ないが影響するのは基礎代謝だけではありません。人間のエネルギー消費の20％を占める活動によるエネルギー消費は、ほとんど筋肉によって消費されます。筋肉が多ければ、活動によるエネルギー消費も高くなるのです。

50代女性は、基礎代謝がおにぎり1個分も減ってしまう差分を埋めるには、筋肉を増やして基礎代謝が減るのを防ぐか、食べる量を減らすしかありません。ただし、食べる量を減らすと、そのぶん筋肉の減少も進んでいきます。だからこそ、50代女性が低下した基礎代謝の差分の埋めるには「筋トレ」が効果的なのでした。

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