筋トレの食事で見落とされがちな栄養素がマグネシウムです。マグネシウムは筋肉の収縮と弛緩に関わる重要な栄養素。不足すると筋肉が過剰に収縮したりする可能性があります。しかも、マグネシウムは筋トレの食事としてだけでなく、日本人に不足しがちな栄養素なのです。
筋トレの食事はマグネシウムに注意
筋肉は収縮と弛緩を繰り返しています。その収縮のスイッチを押すのがカルシウムです。脳から筋肉収縮の指示が出されると、筋肉の周囲にある筋小胞体という器官からカルシウムが放出されます。
筋小胞体からカルシウムが放出されて、筋肉のタンパク質にくっ付くと筋肉が収縮。逆に筋肉のタンパク質からカルシウムが離れると、筋肉が弛緩する仕組みです。このため、筋トレの食事ではカルシムが欠かせません。
とはいえ、筋肉の収縮と弛緩に関与する筋小胞体のカルシウムは、骨に大量に保存されています。このため、カルシウムが不足することはほとんどありません。それよりも筋トレの食事で注意しなければならないのがマグネシウムです。
筋トレの食事以前に日本人に不足
カルシウムは、細胞内のミトコンドリアで作られるアデノシン三リン酸からエネルギーを得ています。筋肉を酷使するとアデノシン三リン酸が消費されて筋小胞体へのカルシウムの取り込みがストップ。運動中に筋肉がつるのはこのためです。
そして、アデノシン三リン酸の産出に欠かせないのがマグネシウム筋トレの食事でマグネシウムが不足すると、アデノシン三リン酸が不足。運動したわけでもないのに筋肉が収縮したままになったりすることもあります。
マグネシウムは筋トレの食事としてだけでなく、日本人に不足しがちな栄養素。国は成人男女に1日270~370mgの摂取を推奨していますが、平均摂取量は250mgどまりです。マグネシウムは魚や豆類などに多く含まれています。
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