血液型の割合は世界共通ではありません。日本ではA型がもっとも多く、AB型もそれなりの割合がいますが、世界的に一番割合の多い血液型はO型。そして、AB型はわずか4%ほどの割合しかありません。そんな血液型の割合は、人類の進化の過程と密接にかかわっているのでした。
血液型の割合は日本と世界で違う
日本で一番割合が多い血液型はA型ですが、世界で一番多いのはO型になります。また、世界で圧倒的に割合が少ない血液型がAB型。日本でもどちらかというと少ないイメージですが、世界で見るとAB型は相当に珍しい血液型であることがわかります。
日本人の血液型の割合を見てみるとA型が40%、O型が30%、B型が20%、AB型10%です。ところが、世界の血液型の割合ではO型が45%、A型が40%、B型が11%、AB型はわずかに4%。ブラジルやペルーの先住民は100%がO型しかいません。
じつはこの血液型の割合は、人間の進化の過程に深く関わっています。人類の起源は狩猟民族で、O型が多くを占めていました。紀元前4万円ごろです。それが紀元前2万年前後に、A型を中心とした農耕民族が出現します。
血液型の割合は長い年月で変化
さらには、紀元前1万年ごろにB型を中心とした遊牧民族が登場。A型とB型とを併せ持つAB型が登場するのは、1千年前からになるのです。血液型の割合は食生活や生活環境で、長い年月をかけて変化してきました。
ちなみに、動物にも血液型があります。猫にはA型/B型/AB型があって、日本の猫の9割以上がA型です。チンパンジーと豚はA型/O型が存在。ゴリラと亀の場合は100%がB型になります。
とはいえ、動物の血液を人間に輸血することはありません。動物の血液にはウイルスがあるため、病原体が移ってしまう可能性があります。このように動物の血を人間に輸血することは危険なのでした。
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