老化を防止するホルモン「グレリン」の研究はまだ始まったばかり。グレリンの分泌が老化にどれくらい影響を与えるかはまだ日本では実験されていません。ただし、グレリンの分泌が少なければ、それだけ老化が進むのは自明の理。じつは、おやつが体をどんどん老化させているのでした。
老化によって老廃物が細胞に滞留
以前に比べて疲れやすく、疲れも取れなくなったという64歳の女性。年齢以上に老いを感じているといいます。さっそく、この女性の細胞がどれくらい老化してしまったのかを血液検査で測定しましょう。
加齢などにより細胞の機能が衰えると、酸素をうまく使えない状態に陥ります。すると、うまく使われなかった酸素は老廃物として細胞内の中に滞留。この老廃物は細胞を傷つけ、やがてがん化させてしまう恐ろしいものです。
すなわち、老廃物が多ければ多いほど細胞が老化した状態だと考えられます。細胞が若々しい正常な状態であれば、細胞内の老廃物の量は1~3ng/mlです。この女性の場合、7.53ng/mlと正常値を大きくオーバー。細胞の老化が進んでしまっていることがわかりました。
おやつが体をどんどん老化させる
なぜ、この女性は細胞の老化が進んでしまっているのでしょう? その日常生活を見ると、グレリンの分泌を妨げる誰でもやりがちな生活習慣があったのです。
毎朝8時過ぎに朝食をとるという女性。卵とベーコンを使ったボリュームたっぷりのメニューをペロリと平らげました。しかし、その1時間後、ふかしておいた焼き芋をおやつに食べています。
さらに、お昼は鍋焼きうどん。これまたツルツルと平らげました。ところが、30分もしないうちに手を伸ばしたのは、テーブルの上のせんべい。テレビや雑誌を見ながらおやつをポリポリと食べています。
およそ1時間後、しょっぱいせんべいのあとは甘い最中。このようにおやつを食べてばかりでは、空腹時に分泌されるグレリンは出るはずもありません。こうして、おやつが体をどんどん老化させていくのでした。
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