腹横筋を鍛える方法としてよく知られるのがドローイン。ドローインとはへこませたお腹を維持するだけで痩せられるメソッドです。実際、ドローインしたお腹の断面を見てみると、腹横筋の厚さが3.5倍にも増加していました。そして、腹横筋が力を発揮すると周囲にさまざまな効果が現れるのです。
腹横筋が腹腔の面積を50%減した
ドローインでお腹をへこませたとき、内部ではどのような変化がおきているのでしょう? そこで、実際にドローインした状態と何もしていない状態のお腹の断面の様子を比較してみました。
まずもっとも目に付くのが腹横筋と内腹斜筋、外腹斜筋の断面が大きくなっていること。ドローインではこの3つの筋肉に強い力がかかっているのが分かります。なかでも腹横筋は3.5倍もの厚さになっていました。
腹横筋が力を発揮することで、腹腔の面積が大きく減っていることもよくわかります。腹横筋によってなんと50%も減少していました。腹横筋を働かせることで、脊柱起立筋も活躍している様子もわかります。
腹横筋に内臓の力を取り戻す役目
安静時のお腹の断面には見えていた肝臓が、腹横筋に力を入れることで消えていることもわかります。これは腹横筋の働きで肝臓の位置が変わったということを意味するのです。
これは腹横筋が活躍すると腹圧がかかって、内臓に刺激を与えるためにおこる現象。すると内臓が持つ本来の力を発揮しやすくなるため、便秘解消などの効果も現れるのです。
このように腹横筋を鍛えるとされるドローインは、そのほかのお腹まわりの筋肉も刺激。背中まわりの筋肉まで影響を与えています。腹横筋はさらには内臓の本来の力を取り戻す役目も果たすのです。
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