40歳以上の男女では、じつに1700万人もの人が尿漏れを経験しているとか。いまは症状がなかったとしても、加齢とともに誰におきてもおかしくないのが尿漏れ。そんな尿漏れの原因となる最大のリスクが出産です。じつは、出産だけでなく肥満も尿漏れの原因になってしまいます。
尿漏れの原因は出産によるゆるみ
尿漏れは女性と男性のどちらに多いでしょう? データによると、尿漏れ経験者は男性450万人に対して女性の数は1280万人。男性に比べて女性のほうが、3倍近くも多いのです。
なぜ男性より女性に尿漏れが多いかというと、女性には出産があるため。尿漏れのおもな原因は骨盤底筋と呼ばれる子宮や膀胱などを支えている筋肉がゆるんでしまうことにあります。
この骨盤底筋は加齢によってもゆるみますが、最大のリスクとなるのが出産です。子供を産むとき、ふだん閉じている骨盤底筋を無理やり広げるため、筋肉が痛んでしまうことが多いのです。
現在は、多くの病院で出産後の骨盤底筋体操を推奨。しっかりケアすれば、骨盤底筋の傷は問題なく回復できまです。ただし、尿漏れの原因となるのは骨盤底筋の異常を進めてしまうのは、出産だけではありません。
尿漏れのもう1つの原因は肥満
尿漏れのもう1つの原因は肥満です。私たちの体は太れば太るほど内臓脂肪が溜まってしまいます。たとえば、肥満の資料であるBMIが30ある人の内臓脂肪の量は、なんとラード20㎏分にもなることがあるのです。
内臓脂肪は、そんな大きな油のかたまりがお腹の中に居座っているイメージ。すると、このかたまりが日々、骨盤底筋に圧力をかけ続けるために筋肉が疲弊。その結果、ちょっと力を入れただけでも骨盤底筋がゆるみ、そのすき間から尿が漏れやすくなってしまうのです。
尿漏れの悩みを解決してくれる診療科は泌尿器科です。泌尿器科を受診すれば、薬による治療だけでなく、骨盤底筋を鍛えなおす体操も指導。重症の場合は、手術などさまざまな治療を選択することができます。
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