筋肉の表面は筋膜によって覆われています。筋肉を安定させ、ほかの筋肉や骨などと癒着せずにスムーズな動きを行うのが役目です。しかし、この筋膜が硬くなることで筋肉の動きが低下。基礎代謝が下がってセルライトが発生するのです。しかも一度ついたセルライトはなかなか除去できません。
セルライトは老廃物が混じった脂肪
本来は筋肉をスムーズに動かすための筋膜が、加齢や偏った姿勢などによって硬くなってしまうことがあります。硬くなった筋膜の中では、筋肉は思いどおりに動くことができません。
こうなると筋肉のエネルギー消費も落ちてしまうので、基礎代謝も下がってしまいます。すると、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ってしまうことに…。余ったエネルギーが脂肪として蓄えられます。
ここで登場するのがセルライトです。セルライトとは、老廃物が混じった脂肪のこと。筋肉が硬くなってエネルギー代謝が悪くなると、筋膜と筋肉の間に筋肉を覆うようにセルライトが付いてしまうのです。
セルライトの除去には筋膜が重要
セルライトは神経層が通っていないため、体のほかの器官と連携していません。このため、セルライトができても筋肉は反応せず、何も対処しようとはしないのです。これが一度ついてしまったセルライトの除去が難しい理由です。
また、使っていない筋膜はたるむこともあります。筋膜がたるんでしまうと筋肉の緊張感がなくなり、これまた筋肉と筋膜の間にセルライトが入り込んでしまうのです。
このため、セルライトを除去するなら筋トレよりも筋膜をやわらかくすることが重要。筋膜がスムーズに動くようになると筋肉の基礎代謝もアップします。筋膜と筋肉の間からセルライトが除去されていくのです。