筋トレをするなら「体の近くにある体幹の筋肉から優先的に鍛える」と指導されるもの。たしかに、体幹を鍛えることは大切であることはわかりますが、走ったり投げたりする動作でどれだけ体幹が重要かはわかりにくいものです。体幹を鍛えることが優先されるキーワードは「ポパイ」です。
体幹を鍛えることが最優先される理由
体幹を鍛えることが最優先される理由は、ポパイ体型をイメージするとわかりやすいかもしれません。ポパイのように手足の先端側が太い体型では、手足を動かすのが相当大変なはずです。
荷物などを持つとき、体幹から離して遠くに持つほど大変なのは誰にでも理解できるでしょう。体幹から離れた遠くの先端部分に大きな筋肉が付いていては、手足を振り回すのが大変になってしまうからです。
実際の筋肉の配置も、体幹に近いほど大きい筋肉となっています。上半身の筋肉であれば、大胸筋や広背筋、三角筋など、体幹部にある筋肉や腕の付け根の筋肉が大きく、上腕から前腕へと先端に行くほど小さくなっているのです。
体幹を鍛えることを怠ると支障が出る
ちなみに、全身の筋肉の中でもっとも大きいのは大腿四頭筋。続いて、お尻の大殿筋、内股の内転筋と続きます。二足歩行で体重を支える人体では、圧倒的に下半身の筋肉が大きくなっています。それでも体幹側に大きい筋肉は集中しているわけです。
筋トレの目的にもよりますが、一般的には上半身なら腕のトレーニングよりも胸や背中、肩のメニューを優先的に鍛えることが基本。下半身ならふくらはびの筋トレも大切ですが、それ以上に大殿筋や大腿四頭筋、ハムストリングスを優先的に鍛えます。
もちろん、腹筋や背筋といった体幹の筋肉を鍛えることも忘れてはけません。体幹は上半身と下半身の連動性の要となる部分。体幹を鍛えることを怠ると、全身を使った大きな動きに支障が出てしまいます。