無理なダイエットは百害あって一理なし。健康を損ねてしまうケースがほとんどです。とくに食べないダイエットは内臓の位置を下げてしまいます。すると、胃下垂から腸下垂という負のスパイラルが発生。食べないダイエットで内臓の位置が下がっていくメカニズムを見ていきましょう。
内臓の位置が下がってしまう現象
食べないダイエットで内臓の位置が下がってしまう現象は女性に多く見られます。というのも女性は、男性より皮下脂肪が多く内臓脂肪が少ないもの。ここで食べないダイエットをするとさらに内臓脂肪が減少します。
すると、内臓の位置を保持できなくなるのです。これに加えて、内臓を支えているお腹の筋肉が衰えてくると、内臓の位置が下がってしまいます。まず胃の位置が下がって、下がった胃は腸の位置にも影響を与えるのです。
大腸は右下腹から左下腹まで、時計回りにコの字型に配置されています。この大腸のちょうど上部にあたる部分が横行結腸。この横行結腸の位置が下がった胃に押されて、垂れ下がるようになるのです。
内臓の位置が下がると便秘になる
横行結腸の位置が下がると、今度は大腸と直腸をつなぐS状結腸の位置も下がることになります。こうして内臓の位置が下がっていくというわけ。これが食べないダイエットで内臓の位置が下がるメカニズムです。
内臓の位置が下がると、結果的に腸内のカーブが増えることになります。すると便が通過しにくくなって、便は腸内で水分を吸収されすぎた状態に…。便がますます硬くなって便秘になってしまうのでした。
さらに便秘が続くと腸内は悪玉菌が優勢な状態に変化。有害な物質が発生して体中に運ばれていくことになります。食べないダイエットで内臓の位置が下がることはさまざまな不調を招くことになるのです。