ある製造業の会社での話です。毎日が同じことの繰り返しで、社員のなかにはマンネリ感が漂っていました。
業績も上がらず、営業・製造・設計の各部門が独立したような状態で、交渉も一切ありませんでした。
この状況をなんとか変えられないものかと、経営者は日々頭を悩ませていました。
ところが、"あること"を行うと、社員の雰囲気が一変し、新しい商品開発にも成功し、会社に活気が生まれました。
いったい何をしたのでしょうか?
それは、「ランチ」で革命を起こしたのです。
それまでの昼食は、社員食堂でいつも同じメンバーで固まって食べていました。そこで、毎日、社員は社員食堂の入り口で番号の書かれたくじを引き、その番号の札が置かれているテーブルに座るというルールをつくったのです。
ただ、これだけ。
しかし、これによって別の部署の人と隣になったり、初対面の人とも昼食をとりながら自然と会話をするようになりました。
すると、うちの会社には、こんな人がいたんだ、こんな仕事があったんだ、こんな問題があったんだと小さな発見がどんどん生まれたのです。また、違いだけではなく、共通点を見つけることによって、親しくなっていきました。
このように、部門を超えたコミュニケーションが広がり、他部門の人と仕事の話がどんどん膨らんで、新製品を開発するアイデアにつながりました。
くじ引きで席を決めて、いろいろな部門の人と話をしながら食事をする。それだけで、低迷していた会社の社内コミュニケーションが活性化して、流れを変えたのです。
もし、同じような悩みを抱える会社であれば、試してみる価値があるのでは。
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