ダウンタウンの「松ちゃん」こと松本人志が過去に残した語録のなかで、私がもっとも「素晴らしい!」と感嘆した一つに、
「世界三大美男子とは、アラン・ドロン ジョン・ローン 加藤剛」
……という名言がある。また、それに倣い、及ばずながら私も
「日本三大美男子とは、草刈正雄 本木雅弘 神田正輝」
……といった定理を、citrusをはじめとするあらゆるメディアで、何度も主張してきた。そして、そんな(私が断定するところの)三大美男子の一人である「モッくん」こと、俳優の本木雅弘(55)が4月3日放送の『人生最高レストラン』(TBS系)に出演。自身の「こじらせ」エピソードをふんだんに披露していた。とりあえずは、そのあまりにネガティブすぎる発言のいくつかをピックアップしてみよう。
(自分の性格について)「出不精ですね。自意識過剰なのでね。(外に出たら)どうしても周囲の目が気になるし、何かのついでに誰かの悪口をペロッと言っちゃったりするじゃないですか」
(同番組MCの加藤浩次について)「劣等感を持ってます。妻(=故・樹木希林さんと故・内田裕也さんの娘でエッセイストの内田也哉子さん)が加藤さんのファンです。長くそうで、暴走しそうなところがあるんだけど、そのやんちゃさの奥に情の熱い、頼もしさがあるっていうことを常々言うんです。やたら褒めまくるんです。頼りがいのない、私に対する当てつけか、それか、ないものねだりなのかはわからないですけど…」
「基本的には(自分は)ひがみ屋だし、気にしい。『二枚目ですね、いつも変わりませんね』って言われたら、ずっとそのままで成長していないってことかなって(思う)」
「目に映るもの、人から受けるものにイチイチ反応しちゃってる自分がいる。それが整理しきれていないうちに物事が進んでいるって感じですかね」
こうもセンシティブな性格で、さらにはそれを十分に自覚しているくせに……いや、自覚しているからこそなのか(?)、インターネットでのエゴサーチも頻繁にやっちゃう……らしい。しかも、そのリサーチ結果を見て「うわーこれはすごくよく分析できている!」と、みずから感心することもあるという。
「たとえば『知性よりも感性、品より叩き上げ、安定より不安定、自信よりも疑心暗鬼な元木さん』って書いてあって…これ、本当に事実なんですよ」
なんとなくややこしいヒト、面倒臭いヒトなのでは……とは、私も薄々直感していた。しかし、並のイケメンならまだしも、「日本のベスト3にランクインしているクラスの美男子」(※←私が勝手に提唱しているだけだがw)だと、このくらいの「過剰な自意識」や「コンプレックスと隣り合わせのナルシズム」、それに伴う「日々休まるヒマもない疑心暗鬼」……といった“業(ごう)”みたいなものと一生付き合っていかねばならないのも致し方ないのではなかろうか?
だからこそ、モッくんには「自分自身をイケメンだと自認したのちに思考停止してしまうタイプの若輩な能天気型美男子」にはない、危うさと脆さに裏付けられた特有の色気がただようのだ。モッくんの美しさには、まさに「はぁ〜…」という溜息がよく似合う?
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