1958年にスペインで生まれた「チュッパチャップス」。今や世界中の人々に親しまれるキャンディですが、60年以上の歴史のなかには、あまり知られていない秘密も…。今回はそんな「チュッパチャップス」にまつわるトリビアをご紹介します。
■ロゴマークをデザインしたのはあのサルバドール・ダリだった!
「チュッパチャップス」と聞いて思い浮かぶのは、花をかたどったポップなロゴマーク。実はあのロゴマークは、シュルレアリスム作品で知られる世界的な芸術家、サルバドール・ダリがデザインを手がけました。
「チュッパチャップス」を世界に羽ばたく商品にしたいという想いを持っていた創業者のエンリケ・ベルナート。ロゴマークのデザイナーとして自身と同じくスペイン出身のダリに白羽の矢を立てたベルナートは、1969年に自らダリの自宅に訪問してデザインを依頼。ランチの約束を取りつけます。
昼食の場で話を聞いたダリは、その場にあったナプキンにロゴマークを描画。ベルナートはそれを一目見て気に入り、現在に至るまで用いられているロゴマークデザインの原型となりました。ロゴマークが完成するまでの所要時間はわずか1時間だったとか。ちなみに、ロゴマークの花はヒナギクがモチーフとなっているのだそうです。
■「チュッパチャプス」になるまでには2回の改名を経ていた!
今や棒付きキャンディの代名詞のように浸透している「チュッパチャップス」ですが、この名前にたどり着くまでには2回の改名を経ています。
1958年にスペインで発売を開始した当初の名前は、「GOL(ゴール)」。丸いキャンディをサッカーボール、大きく開けた口をサッカーゴールに見立ててつけられた名前でしたが、残念ながら思うように浸透せず。1960年にスペイン語での物を舐める動作を示す擬音に由来した、「CHUPS(チャプス)」という名称に変更されました。
その後、ラジオCMに使われた「Chupa Chupa Chupa un CHUPS(舐めよう、舐めよう、舐めよう、チャプス)」というフレーズが話題になり、その存在が広く知られるようになった「CHUPS」。このCMのインパクトの強さから、正式な商品名である「CHUPS」ではなく“Chupa Chups(チュッパチャプス)”と呼ばれるようになり、1963年に現在の商品名に改名されることとなったのです。
――1977年に日本で販売を開始し、1990年代には世界中に広まった「チュッパチャップス」。その背景にはさまざまなドラマがあり、今回紹介したトリビアはその一部になります。
▶ 【後編】曰く付きの旅館に宿泊したバスガイドさん 彼女が遭遇した恐ろしすぎる体験に鳥肌が止まらない
▶ 「先生、手かして…」恥ずかしがり屋な保育園児の男の子、その思いの伝え方に「キュンとした」「癒された」の声
▶ 女子プロレスラー、ダンプ松本が苦しむのは…パチンコ依存症!? 「意志の弱さ」ではない、やめられない理由とは