ジャニーズ事務所にずけずけともの申せる数少ないメディアのひとつ『文春オンライン』が先週、『ジャニー喜多川氏が漏らしていた「次の社長は飯島」』なるタイトルの記事を配信していた。
6月18日に自宅マンションで倒れ、救急車で都内の病院に緊急搬送されたジャニーズ事務所の社長・ジャニー喜多川氏(87)が、SMAPを育てた元マネージャーで、SMAP解散時には草なぎ剛・稲垣吾郎・香取慎吾らを引き連れて独立を謀ろうとし、結果としてジャニーズ事務所と袂(たもと)を分かつた飯島三智さんを次の社長にしたいと考えていた……みたいな内容である。ジャニー氏に近い人物たちは週刊文春の取材に、こうコメントする。
「(ジャニー喜多川氏は)飯島三智さんの手腕を高く評価しており、一時期『次の社長は絶対に飯島。飯島しかいない』と語っていたほどです」(ジャニー氏をよく知るタレント)
「ジャニーさんが目をかけていたタレントがユニットを結成したとき、飯島さんは即座に各テレビ局の幹部を集め、宣伝にひと役買った。感激したジャニーさんは『こんなに仕事ができる人はいない』と褒めちぎり、飯島さんにジュニアの育成も任せるようになったのです。一方でジェリーさんは、飯島さんが担当したタレントやジュニアに冷たく当たっており、ジャニーさんはそのことを嘆いていました」(ジャニー氏の知人)
現在、ジャニーズ事務所は、ジャニー社長以下、副社長を姉・メリー喜多川氏(92)と、その娘である藤島ジュリー景子氏(52)の二人が務めているが、事実上、経営のトップに立っているのはジュリー副社長なのだという。
私は、そこまでジャニーズ系に詳しくはないし、さしたる思い入れもないので、ジャニーズ事務所の人事事情については正直なところ、どーだっていいのだが、もしジャニー氏がいなくなってしまったら、ジャニーズ事務所は本当に大丈夫なのか……と、ジャニシロ(※「ジャニーズ素人」を略した造語)なりに老婆心ながら、ちょっとだけ心配してしまう。
従業員規模だけから見れば一中小クラスとは言え、凄まじい収益率を誇る(に違いない)超優良企業である。タレントの育成や宣伝にファン管理、それに営業や各方面への圧のかけ方……などはノウハウも隅々末端まで、すでに行き渡っていることだろう。だが、まだ少年でしかない時期に、たとえば草なぎクンや城島リーダーや相葉クンなんかを、玉石混淆状態のなかからピンポイントで発掘する超人的な選球眼は、はたして“下”へと引き継ぐことができるのだろうか?
百歩、いや千歩譲ってそのマニュアルは、かなり高い精度のものがすでに作成されているとしよう。でも、あのネーミングセンス、
「ときおって…!?」
「きんききっずって…!?」
「ぶいしっくすって…!?」
「せくしーぞーんって…!?」
……と、その時その時のトレンドなんぞ何処吹く風の、宇宙的とさえ表現しても過言ではない発想力は、ジャニー氏以外には絶対マネできない天性の才能だと、私は思うのだ。ちなみに、私が独断で決めた歴代ジャニーズグループの秀逸ネーミングのTOP3は、以下のとおり!
1位:光GENJI
2位:嵐
3位:Hey!Say!JUMP
こういった奇天烈すぎる響きを持つアイドルグループの出現を、私は今一度待ち望んでやまない……。