『しらべぇ』によると、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で放送された、タレントの勝俣州和(53)について検証する企画が、そこそこ話題になっている……らしい。
番組中では「勝俣州和ファン0人説」や「名前を漢字で書ける一般人0人説」、あと「自伝が電車の網棚に置かれていても持って帰る人0人説」……など、勝俣本人にとってはなかなかに厳しい証明が次々と成されたという。
勝俣州和は、師匠的存在の萩本欽一をはじめとし、和田アキ子・タモリ・ダウンタウン・ウッチャンナンチャン・とんねるず……ほか、数多くの大物タレントと懇意で、さまざまな番組に出演。芸能界きってのバイプレイヤーと呼ばれている。そして、そんな勝俣に関する調査を『しらべぇ』編集部も実施。「勝俣州和は好き?」なる質問を、全国の20代〜60代の勝俣を知っている人1301名を対象に投げかけたところ、
大好き:3.5%
まあまあ好き:44.9%
あまり好きではない:41.2%
嫌い:10.5%
……という結果になった……のだそう。
ちなみに、私は「勝俣は好き?」と問われれば、「まあまあ好き」、より正確な表現をするなら「どちらかと言えば好き」と答える。ただ、申し訳ないけど例外に漏れず、この原稿を書くために勝俣を検索するまで、名前を漢字で書くことはできなかった(※ちゃんと書けたのは「勝」だけで「俣」は「又」と誤字。ファーストネームに到っては、知りさえしなかったし、ネット上に出てきた「州和」を「くにかず」と読むこともできなかった)。
あの大音量なダミ声で、それなりの存在感を示し、それなりの認知度も安定的に誇っているのに、(おそらく大多数の人たちが)ファミリーネームしか確定できず、しかもその一文字の漢字しか書けないベテランタレントの存在というのは、たしかに希有なケースなのかもしれない(※とは言え、私はダウンタウンの浜ちゃんの浜田雅功の「雅功」をいまだどう読むのかがわからないのだけれど…w)。
しかし、海千山千の個性的な人材が揃う芸能界で、長く生き残っていくには、「それなりの存在感」を示しながらも、出演時の言動がさっぱり記憶に残らない、「まあまあ好き」と「あまり好きではない」の回答総数がじつに85%を超え、「まあまあ好き」のほうが心もち上回っている──そんな勝俣的なスタンスこそがもっとも手堅く、イマドキ炎上もしづらい、制作サイドにとっては“使い勝手の良さ”となる、得がたいキャラなのではなかろうか。
どの番組でも空気を読んで、無難ながらも的確なコメントをタイトなタイミングで挟んでくる、盛り上げ役としてはバラエティ番組に欠かせないタレント]
……みたいな評価が記事内に掲載されていた。私もこの分析になんら異論はない。これそ勝俣クオリティ!
[もう大御所と呼ばれてもいい年齢(キャリア)でも、いい意味で若手感のある勝俣さんは、やっぱり好きですね。でもファンではありません。
……といった「まあまあ好き派」によるコメントに、勝俣のぼやんとした魅力が凝縮されているのである。