小学生から高卒生まで、多くの受験生が最後の追い込みに励む季節。勉強の場所は自室、それともリビングでしょうか?国内最難関を突破した東大生はいったいどんな勉強をしていたのか気になりますね。多くの東大生が実践していたリビング学習や勉強法とは?
■リビングをあえて勉強仕様にする必要はなし。「居心地のよさ」が子どもの安心につながる
リビング学習のメリットは、東大生の子どものころの体験談からも読みとれる。
「リビングで勉強をすれば、わからないところがあれば母にすぐに聞けるし、それに関連したことも教えてもらえる。疲れたら愚痴も言えるので、私は部屋でするよりも、リビングでするほうが好きでした。家では食事をするテーブルとは別に家族が勉強したり、事務作業をするテーブルがありました。母はそこで、子どものために漢字や計算の問題を手作りしたり、自身も資格試験の勉強をしたりしていました」(教養学部卒のIさん)
たしかに家族で過ごすリビングから自室に移動するという行為だけでも勉強のハードルは上がります。居心地のいいリビングこそが最高の環境なのかもしれません。
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■子ども 4人を東大理IIIに合格させた“佐藤ママ”の受験術も
- 中途半端な目標は立てない。何事も「100点」を目指すつもりで
- 正しい姿勢にはこだわらない。寝ころんで勉強してもいい
- 「終わりの見えない状況」は不安。全体量を「見える化」する
- テストの結果に「感情」はいらない。淡々と対策を練る
- 勉強のスケジュールはママが考える。子どもの性格に合わせてはめ込む
- 勉強は一種の「契約」。「時間」と「量」をはっきり伝える
- 過去問はバラバラに解いても良い。本番と合わせるのは直前だけでOK
- 勉強は孤独な戦い。「受験に恋愛はいらない」の真意
日本最難関といわれる東京大学理科III類に4人の子ども全員を合格させたとして注目されている“佐藤ママ”。その意外な教育法は必見です。
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■「リビング学習」に向いている子とそうでない子がいる
心理学の研究では、生まれつき注意の逸れやすい人と逸れにくい人がいることも分かっています。いわゆる「特性」や「気質」の部分です。つまり、集中力の有無は、ある程度、遺伝要素が強いという考えです。
これまでに色々なお子さんを見てきた経験を踏まえると、もともと持って生まれた特性に経験が上乗せされていくので、集中力があるタイプの子は、多少の雑音の中でも気が逸れにくいものの、気が散りやすいタイプの子は、軌道に乗るまでに時間がかかる印象があります。全ての子を一同にオープンルームに置いてしまうと、中にはさらに集中できない子も出てきてしまうのでは……というのが私の見解です。
会場内の雑音が気になって試験本番で気が散り、力を出し切れないと困ります。日ごろから集中力はつけておきたいところですが、やはり子どもの特性を見極めて判断する必要がありそうです。
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