「世界糖尿病デー」は、世界に拡がる糖尿病の脅威への対応を目的にWHO(世界保健機関)によって定められた国際デー。日本でも糖尿病患者は増加傾向にあり、2016年に実施された厚生労働省の調査では、総人口の15%を超える約2,000万人の糖尿病患者および予備群が存在すると推定されている。
この「血糖値スパイク」に大きく関わっているのが、すい臓から出るインスリンというホルモンだ。血糖値スパイクは、血糖を体に取り込むインスリンが食後にうまく働かず、血糖値が急激に上昇することでおこる。
現在、この「血糖値スパイク」が生じている可能性がある日本人の数は、推定1,400万人以上。つまり、日本人の9人に1人は「値スパイク」の疑いがあるとされている。
血糖値スパイクの症状がある人は、糖尿病になるリスクが非常に高いと言われている。さらに、血糖値の急激な上昇は動脈硬化の原因となり脳梗塞や心筋梗塞の原因となるほか、認知症やがんにつながる可能性も高まるそう。様々な病気の引き金となる血糖値スパイクには、十分な注意が必要だ。
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研の調査結果によれば、「血糖値スパイク」の認知度はわずか16%。しかし、「血糖値スパイク」についての説明をおこなった後に、「自身の体内で『血糖値スパイク』が生じているかどうかを知ることは、健康のために重要だと思いますか?」と聞いたところ、85%もの人が「そう思う」と回答した。
糖尿病専門医の鶴田加奈子先生によれば、自身が「血糖値スパイク」に陥っているかどうかを知るためには、「血糖トレンド(=血糖値の変動傾向)」を見ることが必要だそう。血糖値が変動する傾向(=トレンド)を見ることが、「血糖値スパイク」の発見につながるのだ。
この「血糖トレンド」の測定は、「血糖値スパイク」の発見だけでなく糖尿病の治療にも役立てられている。また、患者さん自身が自分で血糖トレンドを把握できることで、食事などの生活習慣の改善もしやすくなりそうだ。
血糖値スパイクについて不安がある方は、この機会に糖尿病専門医のいる病院やクリニックで診察を受けてみてはいかがだろうか。
【参考】
※トレンド総研
https://kyodonewsprwire.jp/release/201811070100