寒かった冬も終わり、すっかり春がやってきました。日本は四季がはっきりした国で、季節によって旬のものがあり、食べ物でも四季を感じることができますよね。
世界中でも、同じように料理で四季を感じられるものがたくさんあります。今回は、春に食べたい世界の料理10選をご紹介します。
アスパラガスのグリル(フランス)
フランスでは春になるとアスパラガスが旬を迎え、フランスならではのマルシェにたくさんアスパラガ並ぶようになります。 この甘みたっぷりの旬のアスパラを、グリルしてオリーブオイルと塩でシンプルに調理するのがフランス流。
そして、 フランスでは白いアスパラガスが多く食べられています。 日本では黄緑色をしたアスパラガスが一般的ですよね。白いアスパラガスには馴染みがあまりありませんが、美味しいフランスの春を象徴する野菜です。
グリーンカレー(タイ)
カレーは年中食べたい定番料理ですが、 中でもタイの伝統料理であるグリーンカレーは春の季節に実はぴったりなんです。
グリーンカレーは、青唐辛子(グリーンチリ)、レモングラス、コリアンダーの根、タイの生姜であるガリャンガル、クミン、コリアンダーの種、ショウガ、ニンニクなどをたくさんのハーブやスパイス、ココナッツミルクをふんだんに使っています。
このスパイスやハーブが春の新鮮な食材との組み合わせると、両方の美味しさが際立ちます。 春野菜をたくさん入れると、その彩りや旨みからも春を感じることができそうな一品です。ご飯やパンと合わせて食べるとさらに美味しさがアップします!
タコス(メキシコ)
メキシコ料理の中でも、特に有名なのがタコス。メキシコを代表する料理で、トウモロコシのトルティーヤに具材を詰めて、手軽の食べられるのが人気の一品です。もちろんこちらも年中食べられていますが、メキシコの春にはあるイベントが開催されており、そのイベントに欠かせない料理の一つであることをご存知ですか。
毎年5月5日は「Cinco de Mayo(シンコ・デ・マヨ)」と呼ばれるお祭りが開かれています。 この日は祝日で、1862年5月5日にメキシコ軍がフランス軍に勝利したことを祝ってお祭りがメキシコ全土で開かれます。このお祭りに欠かせないのが美味しいメキシコ料理や飲み物です。
特に定番のタコスは大人気で、子供からお年寄りまで、みんなタコスを片手にこのお祭りを楽しむのだそうですよ 。この春のイベントで、ぜひ本場のタコスを食べながら春を味わってみてくださいね。
マサラドーサ(インド)
なかなか聞き馴染みのないマサラドーサという料理は、 南インドの伝統料理で、クレープのような一品です。 発酵した米と豆を使った生地に、スパイスの効いたポテトマサラと包んで食べられます。
春に旬を迎えるジャガイモ。 実は、マサラドーサが生まれたインドは、ジャガイモの生産量が世界でも2番目に多い国なんです。 そのたくさんとれたジャガイモをふんだんに使い、ドーサと呼ばれる生地に包まれたマサラドーサはまさに国民食。もちろんこちらも年中を通して食べられますが、ジャガイモが旬を迎える春にぴったりの一品です。
春巻き(中国)
まさに春を感じるに相応しい名前がついた春巻き。世界では、「Spring roll」の名で広まっています。日本でも中華料理店や家庭の人気メニューの一つとして親しまれていますよね。
小麦粉の皮に豚肉やたけのこなどの具材を詰め、油でカラッとあげた春巻き。春を思わせるこの料理の名前は、昔、中国の立春に芽を出す野菜をたくさん使って作られていたことからつけられました。 春に旬を迎えるたけのこの美味しさが効いた一品ですよね。
本場中国では、春巻きは点心料理として親しまれ、さらに春節には欠かせない料理の一つだそうです。 そんな中国の人々の生活に根付いた春巻きは、地域によっても違いがあるそうです。日本でもポピュラーな揚げた春巻きは広東省、四川では揚げずに食べられています。
地域によってレシピが違うのも面白いですよね。中国に行った際は、本場春巻きをぜひご賞味あれ!
ギリシャサラダ(ギリシャ)
グリークサラダとも呼ばれているギリシャの食卓には欠かせないサラダ。 新鮮なトマト、キュウリ、オリーブ、フェタチーズなどの地中海の食材を使った爽やかなサラダです。
このさっぱりとしたサラダは主に夏に食べられているそうですが、夏野菜が出始める春〜夏にかけてよく食べられているそうです。ギリシャに行ったら必ずどのお店にも、どの家庭にも出てくる定番料理は、シンプルで素材の味が楽しめます!
地中海の温かな気温と新鮮な空気の中で育ったみずみずしい野菜 を食べると、心も体もリフレッシュできるような感覚が味わえますよ。 フェタチーズ という日本ではあまり馴染みのないチーズも、 クセが強くなく美味しく 食べることができます。
バカリャウ(ポルトガル)
ポルトガルでは、バカリャウ(鱈)の料理が春に人気です。 干し鱈を使った様々な料理がありますが、特にバカリャウのフリト(揚げ物)やバカリャウのア・ブラス(煮込み)が有名です。ポルトガルを代表するバカリャウを使った料理は、 なんと300種類以上もあるのだそうです!
冬の寒冷の海で育った鱈を干したバカリャウ。冬の間干して作ったバカリャウは、様々なアレンジで食べられています。食べる時にどのアレンジで食べるか、その種類の多さから迷ってしまいます。栄養価も高く、ワインにも合うので現地の人の生活からは切っても切り離せない料理です。
フェイジョアーダ(ブラジル)
ブラジルの煮込み料理、フェイジョアーダは、 春に旬を迎えるハーブなどが使われることから、春に食べたいブラジル料理です。
豆が使われている煮込み料理で、クリーミーな味わいが特徴です。寒暖差がある日本の春。寒い日にはこのフェイジョアーダを食べると温まることができそうですね。
ラムのロースト(イギリス)
キリストの復活を祝う「イースター」。イギリスでよく食べられているラムのローストは、 イースターには欠かせない料理です。 イギリスで愛されているラムのローストには、 ミントソース がかかっているそうですよ。
ミントと砂糖やお酢を混ぜたミントソースは、日本ではなかなか馴染みのない味です。ミントの爽やかなソースが美味しい一品、ぜひイースターの時期に楽しんでください!
タジン(モロッコ)
特徴的な鍋を使用するタジン。日本ではタジン鍋を使った料理も見かけますよね。 100年以上の歴史があり、モロッコの人々に愛されています。
春、お客さんを招いてのホームパーティーやバーベキューなど、大勢が集まる際の料理としても重宝できますよ。食材そのものの味を味わうことができる料理なので、春の美味しい食材を堪能するのにもぴったりです!
料理で世界の春を堪能しよう!
地域によって様々な料理がありますが、今回は春を感じられる料理をご紹介しました。
お家で、また現地で、料理を味わってみてくださいね!
参考・出展
elu
余暇プランナー
ひとり旅をこよなく愛すWebライター。一番小さな県から日本全国どこまでも! 初めての海外旅行はひとり気ままにヨーロッパ。滞在を讃岐弁で乗り切った経験をもつ。 このひとり旅が中学生の頃からのフランス好きを加速させ、現在移住を夢見るお年頃。好きなものは、音楽、サッカー、おいしいもの。旅の楽しさや、いろんな場所の魅力をお届けします!