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【新潟・福島・山形】弘法大師空海ゆかりの温泉地6選


寒い季節になると恋しくなる温泉。温泉が好きな人は温泉地へ行って、こんなフレーズを一度は聞いたことはないでしょうか?

「弘法大師が杖を突くと・・・」

弘法大師が温泉を開湯したという伝説は日本全国各地に残っています。

今回は北日本にある空海ゆかりの温泉地6件をご紹介いたします。

冬の北国ならではの雪見風呂も楽しめるかもしれません。ぜひ温泉旅行の参考にしてみてください。

弘法大師・空海について

空海とはどのような人物?

空海は平安時代初期に実在したお坊さんで、弘法大師とも呼ばれています。遣唐使として中国に渡り密教を学び、帰国後に真言宗を開き、高野山に金剛峰寺を創建しました。

生まれは現在の香川県にあたる讃岐国で、若い時は大学で学問を学び、21歳の時に空海と名乗りました。

31歳の時に遣唐使として中国へ渡り、仏教や書道、建築・土木といった様々な技術を学んで日本に帰国しました。

帰国後は全国各地で学んだ技術を活かし、布教活動と文化活動に貢献してきました。

835年に高野山で61歳の生涯を終え、諡号として「弘法大師」という名が与えられました。

中国で学んだ技術を日本で大いに活かして、日本の発展に貢献した人物であることに間違いありません。

空海と温泉開湯伝説

日本全国各地の温泉地へ行くと 「弘法大師が開湯した・・・」 というエピソードをよく聞きます。

弘法大師・空海は遣唐使で中国へ渡った際に、世界的にも発展の進んでいた長安という都で、仏教だけでなく建築や土木の技術も学んできました。昔の建築・土木の知識はお坊さんが一番詳しく、最新の技術を持っていたのです。

空海も中国から帰国後は、その知識を活かしてため池や港湾の整備などの技術指導に尽力しました。その活動が温泉発掘につながり、温泉開湯伝説の由来につながっていったのです。

空海が開湯したとされる温泉は全国で20か所以上にものぼります。ただしこれは実際に空海が発見したという確証がなく、あくまで伝説とされています。

信憑性は定かではありませんが、 様々な活動に貢献した空海が庶民に神格化されて、各地に開湯伝説を作り上げたのかもしれません。

また、 空海は東北地方を巡錫したという話があり、その際に北日本の各地に温泉を発見したという伝説にもつながっています。

ちなみに温泉以外も含めた空海の伝説は5,000か所にものぼるそうです。

北日本にある弘法大師ゆかりの温泉

あつみ温泉(山形県 鶴岡市)

温泉の概要と歴史

あつみ温泉は山形県南西部、鶴岡市の海沿いにある温泉地です。かつては温海川に湧出していた温泉でしたが、近年は採掘した井戸からポンプアップした温泉を使用しています。

旧来の呼び名は「温海(あつみ)」と書かれていて、温泉の水が温海川を通して海に流れて、その海を温めていたことから「温海」と命名されました。

開湯伝説は様々な説がありますが、その説の一つとして 平安時代初期に弘法大師空海が巡錫で当地を訪ねた際に霊夢に童子が立ち、そのお告げによって温海温泉の源泉を発見したという説があります。

温泉は江戸時代には庄内藩の湯役所が設けられて、湯治場として栄えて現在の温泉街を形成していきました。

泉質と効能

泉質はナトリウムやカルシウムの成分が多い塩化物・硫酸塩泉です。源泉の温度は68℃と高めです。

切り傷や火傷、湿疹や皮膚病、神経痛やリウマチ、婦人病に効能があるといわれています。

アクセス方法

  • 車の場合:日本海東北自動車道あつみ温泉ICより5分
  • 電車の場合:羽越本線あつみ温泉駅から車で5分、徒歩30分

https://atsumi-spa.or.jp/

芦ノ牧温泉(福島県 会津若松市)

温泉の概要と歴史

芦ノ牧温泉(あしのまきおんせん)は福島県会津若松市にある温泉で、 「会津若松の奥座敷」 とも呼ばれる温泉地です。四季折々の自然景観を楽しめる大川渓谷を見下ろす丘に広がる温泉地で、会津観光の拠点として観光客に親しまれています。

芦ノ牧温泉の開湯伝説は諸説ありますが、弘法大師空海が開湯したという説もあります。

平安時代の初期に空海が東北を巡錫で当地を訪れた際に源泉を発見し、周辺住民のために温泉場を整備したという伝承が残っています。

泉質と効能

泉質はナトリウム・カルシウム硫酸塩化物泉で、弱アルカリ性です。源泉の温度は60℃と高めの温度です。

神経痛・関節痛・冷え性・切り傷・やけど・皮膚病・婦人病など様々な効能があるとされています。

アクセス方法

  • 車の場合:磐越自動車道会津若松ICより20分
  • 電車の場合:会津鉄道芦ノ牧温泉駅から4km、車で10分

https://aizu-ashinomaki.jp/

出湯温泉(新潟県 阿賀野市)

温泉の概要と歴史

出湯温泉(でゆおんせん)は新潟県阿賀野市にある温泉で、周辺の今坂温泉、村杉温泉とあわせて五頭温泉郷(ごずおんせんごう)を形成しています。

弘法大師空海によって開山された華報寺を中心に温泉街が形成していて、新潟県内で最も古い歴史を持つ温泉 でもあります。

開湯は約1200年前、 弘法大師空海が五頭山を開山に訪れた際にこの地で錫杖を突いたところ温泉が湧出されたという伝説が残っています。

泉質と効能

泉質は単純弱放射能冷鉱泉いわゆるラジウム温泉で、無色透明、無味無臭です。源泉の温度は38.8℃とゆっくり浸かっていられる温度です。

アトピー性皮膚炎に効果があるといわれ、全国から多くの人々が治療に訪れています。

そのほかにも神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病や冷え性などにも効能があるといわれています。

アクセス方法

  • 車の場合:磐越自動車道安田ICより15分
  • 電車の場合:JR羽越本線水原駅より車で15分

https://niigata-kankou.or.jp/spot/11589

清津峡温泉郷(新潟県 十日町市)

温泉の概要と歴史

清津峡温泉(きよつきょうおんせん)は新潟県十日町市にある温泉地です。日本三大渓谷の一つで、近年SNS映えスポットとして多くの観光客が訪れる「清津峡」の近くにあり、山間の渓谷沿いにひっそりとたたずんでいます。

清津峡温泉郷の中にある瀬戸口温泉は弘法大師空海とのゆかりがあり、 空海が巡錫で当地を訪れた際に源泉を発見したことから「弘法大師の授け湯」として長い歴史を持っています。

泉質と効能

泉質はナトリウム塩化物泉で、源泉の温度は30.6℃とぬるめでやわらかい湯で、少し硫黄のにおいがします。

神経痛・筋肉痛・関節痛・胃腸炎・慢性皮膚病・アトピーなどに効能があるといわれています。

アクセス方法

  • 車の場合:関越自動車道塩沢石打ICより20分
  • 電車の場合:JR飯山線越後田沢駅よりタクシーで20分

https://niigata-kankou.or.jp/spot/11415

関温泉(新潟県 妙高市)

温泉の概要と歴史

関温泉(せきおんせん)は新潟県妙高市にある温泉で、妙高戸隠連山国立公園内にあります。

妙高山の東麓、標高900m付近に11件の旅館があります。

温泉の歴史は弘法大師空海が巡錫で当地を訪れた際に発見したと伝えられています。 戦国時代には 上杉謙信の隠し湯 でもありました。

鉄分を多く含んだ温泉で、時間が経つと茶褐色の温泉に変わり、鉄のにおいもしていかにも温泉といった泉質です。

その泉質から 越後三大名湯の一つ にも数えられています。

泉質と効能

泉質はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩温泉で塩と重曹を含んだ温泉です。塩分は保湿・保温効果、重曹はクレンジング効果があり、まさに理想的な「美人の湯」でもあります。源泉の温度は48.8℃とやや熱めです。

そのほかリウマチ・神経痛・婦人病・筋肉痛・慢性消化器病などにも効能があるといわれています。

アクセス方法

  • 車の場合:上信越自動車道妙高高原ICより20分

  • 電車の場合:トキめき鉄道関山駅から車で28分

https://akakura.gr.jp/hotspring/1364/

燕温泉(新潟県 妙高市)

温泉の概要と歴史

燕温泉(つばめおんせん)は新潟県妙高市にある温泉で、妙高戸隠連山国立公園内にあります。

妙高山の標高1,100mの高所にある温泉で、大自然に囲まれた絶景の露天風呂を楽しめます。

燕温泉という名前は周辺に岩ツバメが多く生息していることから名づけられたといわれています。

温泉の歴史は弘法大師空海が巡錫で訪れた際に源泉を発見したと伝えられます 。戦国時代には 上杉謙信の隠し湯 でもありました。

燕温泉には「河原の湯」と「黄金の湯」と2種類の源泉が流れていて、白濁した乳白色の湯が特徴です。源泉かけ流しの温泉を楽しむことができる温泉地です。

泉質と効能

泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉です。泉質名が長いだけあって、様々な効能が期待できます。炭酸水素塩は肌がすべすべになり、硫酸塩はカルシウムの鎮静効果から切り傷や脳卒中への効能が期待できます。塩化物泉なので温泉をなめると苦く感じることもあります。

源泉の温度は43.5℃、リウマチや神経痛、切り傷に効果があるとされ、美人の湯ともいわれています。

アクセス方法

  • 車の場合:上信越自動車道妙高高原ICより25分
  • 電車の場合:トキめき鉄道関山駅から車で30分

https://niigata-kankou.or.jp/spot/11635

雪見も楽しめる空海ゆかりの温泉に入ろう

弘法大師空海は日本全国各地に様々な伝説を残してきました。東北地方の温泉地にも空海の開湯伝説の残る温泉地があちこちにありますが、いずれも東北巡錫の際に発見されたという言い伝えが残っています。

真実は定かではありませんが、空海が東北地方のあちこちを見て回っている際に温泉の出そうな場所をに目をつけては掘り当てていったことが、杖を突いて温泉が湧き出たという言い伝えに変わっていったのかもしれません。

今回紹介した北日本の温泉地は、冬になれば雪見も楽しむことができる温泉地もあります。寒い冬に雪の中の温泉に入るとまた格別に気持ちが良いものです。

今年の冬は雪見を楽しみながら、弘法大師空海ゆかりの温泉地で過ごしてみませんか?


nonta

余暇プランナー

元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターをしています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。

【新潟・福島・山形】弘法大師空海ゆかりの温泉地6選

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