株式会社橋本商会(本社:京都府京都市伏見区、代表取締役社長:橋本吉弘)が展開する「MYキッチンカー」は物価高騰後の外食意識についてアンケート調査を実施しました。
調査期間:2023年1月17日〜1月22日
調査機関:クラウドワークス
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:10歳代~80歳代の男女
有効回答人数:300名
世界的な物価高騰の影響は、外食産業にも及んでいます。
「マクドナルドのハンバーガーが170円になった!」というニュースに衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
MYキッチンカーでは300名の男女を対象に、物価高騰後の外食意識について調査を実施しました。
▼8割の人が外食価格は「高くなった」と回答!
(N=300名、単一回答。2023年1月17日〜1月22日に実施したインターネット調査による)
「2022年の物価高騰で外食価格はどのように変化したと感じますか?」という質問に対して、8割の人が「とても高くなった」「やや高くなった」と回答しました。
それでは、実際にどのようなシーンで「高くなった!」と感じたのでしょうか。
▼外食の値上げを実感したエピソード
ここでは「とても高くなった」「やや高くなった」と回答した人の「具体的に値上がりを実感したエピソード」をまとめています。
【とても高くなった】
・マクドナルド=安いというイメージでずっと来ていたが、ここ最近の値上げ続きでイメージが変わった。敢えて行こうとは思わなくなったし、ポテトが好きだったが、業務スーパーで冷凍ポテトを購入して家で揚げようと考えるようになった。(30代女性)
・友人と毎月ランチに行くのですが、同じお店、同じようなメニューでも物価高騰以来、確実に値段が上がっていると実感しています。(30代女性)
・いつも6人で家族で行っている居酒屋があります。メニューを見て、全て20%アップしていたのはびっくりでした。6人で15,000円が18,000円になり、月1回はいけなくなりました。(50代男性)
【やや高くなった】
・近所の昔からあるパスタやケーキをおいている喫茶店で今まで値上げをしているのを小さい頃から通っていて見たことがないですが、2022年に小麦粉や乳製品そのほかもろもろの値上げによりついに10〜20円程度の値上がりがあったのをみて実感しました。(20代女性)
・よく行くラーメン屋さんで値段も上がったがどんぶりが少し小さくなったと感じた。(40代男性)
・よく行く回転寿司が値上げ、来店して表示価格が上がっていてビックリ!以前は気兼ねなくパクパク食べていたが今は値段を見て食べるように。子供たちには好きなものを食べさせ、自分は控えめに食べるようになりました。(30代女性)
ファーストフード・回転寿司など、価格の安さや気軽さをウリにしていた飲食店チェーンの一斉値上げは、多くの人にショックを与えたようです。
チェーン店以外では「今まで値上げをしているのを見たことがなかった馴染みの店が値上げしていた…」というエピソードもありました。
特に家族で利用している場合は一回あたりの会計が大きく跳ね上がり、びっくりされたという人も多いのでは。
「控えめに注文するようになった!」「(今までのように)月1回は行けなくなった!」など、具体的に行動を変えたという意見も目立ちます。
それでは、実際の外食頻度はどう変わったのでしょうか。
▼6割の人が外食頻度は「減った」と回答!
(N=300名、単一回答。2023年1月17日〜1月22日に実施したインターネット調査による)
「2022年の物価高騰で外食頻度はどのように変化しましたか?」という質問に対し、6割の人が「とても減った」「やや減った」と回答しています。
また、これほどの物価高騰にもかかわらず、4割近くの人が「変わらない」と回答する結果に。
それぞれの気になる回答理由をみていきましょう。
【とても減った】
・単純に高くなった。物価、税金が上がり給料は減っていく一方なため抑えれるものから支出を抑えている。(20代女性)
・他のことでも物価が高騰してウンザリしているのに外食では想像以上に値上げされた印象がありついつい外食の機会を減らしてしまう。(50代女性)
・収入も増えず、生活をしていく上で必要なものも高騰している状況ですので、外食を控えざるを得なくなってしまったという状況です。(40代男性)
【やや減った】
・物価高騰に伴い、なるべく自炊を心がけているから。(40代女性)
・毎週週末は家族で夕食は外食していたのですが、何処も値上がりしているため、回数を減らすようになりました。(50代男性)
・値段が軒並みあがり、馴染みの店でも行ってみなければ分からないという不安を抱くようになったため。(30代女性)
(外食は)他のものよりも値上げされた気がする!自炊を心がけるようになった!という意見が多数集まりました。
「物価も税率も上がり給与だけは上がらない中で、抑えられるものから抑えるしかない!」という、世論を代表するような声も。
多くの人が値上げを強く意識し、外食機会を減らしているようです。
一方の変わらないと回答した人はどのように考えているのでしょうか。
【変わらない】
・物価の高騰は仕方なく、それにより我慢を強いられるのに耐えられないから。(40代男性)
・元々自炊が多く外食の頻度は高くなかったので、多少価格が上がっても特に以前と変わりはありません。(50代男性)
・そもそも全体的な値上げが続いているので、むしろ家で野菜いっぱいのサラダを作るために全種類そろえて食べるより外で食べたほうがお得なときもある、という考え方なので外食頻度はかわっていません。(20代女性)
(外食頻度は)変わらないと回答した人の一部は、物価高騰は仕方ないと割り切っているようでした。
ウクライナ情勢の影響で燃料・材料費が高騰している背景は、消費者も理解しています。
それよりは「社会不安が続くなかで我慢を強いられるのは耐えられない!」という本音が、4割近くの「(外食頻度は)変わらない」という回答に反映されました。
また、「元々外食頻度が高くなかったので影響は少ない」「全体的に値上げされている中で外食のほうが安く済む場合もある」という見方もありますね。
捉え方も影響の受け方も十人十色な、外食の値上げ。
次の質問では、「商品の質・量」と「価格」のどちらを飲食店に優先してほしいのか、消費者の本音に迫ります。
▼【商品の質・量 VS 価格】飲食店に優先してほしいのは「商品の質・量」
(N=300名、単一回答。2023年1月17日〜1月22日に実施したインターネット調査による)
「物価高騰が発生した場合、飲食店には商品の質・量と価格のどちらを優先してほしいですか?」という質問に対し、5割近くの人が「(どちらかといえば)商品の質・量を優先してほしい」、3割の人が「(どちらかといえば)価格を優先してほしい」と回答しました。
たとえ価格が上がったとしても、商品の質・量を維持してほしいと考える人が過半数近くいるようです。
価格を上げずに商品の質・量を下げる「ステルス値上げ」と比べ、通常の値上げのほうが受け入れられやすいという結果になりました。
それでは、実際に値上げをしたとして、飲食店にはどのような対応が求められるのでしょうか。
▼値上げが実施される飲食店に最も求めるのは「負担が軽減される仕組みの導入」
(N=300名、単一回答。2023年1月17日〜1月22日に実施したインターネット調査による)
「値上げが実施される場合、飲食店に最も求めるのはどのような対応ですか?」という質問に対して、最も多く票を集めたのは「負担が軽減される仕組み(ポイントや割引券など)を導入する」でした。
「特定の商品のみを値上げし、他の商品の価格は維持する」も十分な効果が見込めるようです。
値上げをしつつも負担軽減や価格設定の工夫をすることで、消費者の支持を集めやすいことがわかりました。
また、一定数集まった「求めることは特にない」や「値上げの経緯や理由を説明する」という回答には、苦しい状況に立たされた飲食店を応援するような意向が感じられました。
それでは、私たちにとって「外食の魅力」とは何でしょうか。
▼300名に聞いた!外食の魅力は〇〇
「あなたの考える外食の魅力を教えてください」という質問に対し、寄せられた回答を一部抜粋しました。
さまざまな意見が集まるなかで、特に多かったのは「交流」「特別感」「休息」の3つの切り口です。
それでは回答をみていきましょう。
【交流】
・家族との会話が充実することです。家食でも会話はできますが、その後の片付けなどに意識が行きがちです。(40代女性)
・非日常感、社会とつながっていると実感できる。同じイメージを共有できる。(40代女性)
・ワクワク感がある。仲間と行くとコミュニケーションが円滑に進む。(40代男性)
【休息】
・妻と母を家事から少し解放させてあげたい。外食で非日常が味わえる。(50代男性)
・予めメニューが決まっていて、自分で下準備や調理をする手間が省けるうえに長時間待つことなく美味しい料理を嗜むことが出来ることが魅力だと思います。(20代女性)
・いつも一生懸命家族のために献立を考えて、予算と格闘しつつ買い物をして、調理して、後片付けをしている立場の人が、その時だけは解放される、幸せなひと時。(50代女性)
【特別感】
・外食は特別感があると思います。居心地の良い店、美味しい料理など日常では味わえない特別感が外食の魅力だと思います。(40代男性)
・みんなのご褒美。何かがんばったり、おめでたいことがあれば利用する。(40代男性)
・普段自炊では食べられないような凝った料理や味を楽しめること。(30代女性)
【その他】
・テイクアウトとは違い、その場で作りたてを食べられるのが魅力です。(60代男性)
・幼い子どもへの食育への一環としていろんな料理を試すことができ、新たな経験を通して家族の楽しみが増える。(40代女性)
・こんな料理もあるんだという新たな発見がある。(20代女性)
家族や社会との「交流」につながり、忙しい家事の「休息」の機会にもなり、普段は味わえないような「特別感」を楽しめる。
ただ「家の外で食べる」というだけでなく、外食には千差万別の付加価値があります。
コロナショックに物価高騰が重なり、かつてない逆風にさらされている飲食業ですが、かけがえのない魅力と可能性に溢れていることが再確認できました。
それでは最後に、今回の調査を踏まえた飲食業の可能性と、これからのあり方について考えてみましょう。
▼飲食業の可能性とは
今回の調査では、8割の人が「外食価格は高くなった」と回答し、6割の人が「外食頻度は減った」と回答する結果に終わりました。
一方で、外食頻度が「変わらない」と答える人も一定数おり、苦しい状況で試行錯誤する飲食店を応援・支持するようなコメントも端々でみられます。
また、外食には「家族との会話が充実する」「調理や片付けから解放される幸せな時間」「がんばったあとのご褒美」などさまざまな魅力があることがわかりました。
社会不安が続いているからこそ大衆の心の支えとして価値を提供できる、それが飲食業の可能性ではないでしょうか。
とはいえ、ちゃんと開業・営業時のリスクは抑えて今後の物価高騰にも対応したい…という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には「キッチンカー開業」がおすすめです。
キッチンカーなら、固定費をグッと抑えつつ出来立ての本格グルメを提供することで、いわば「中食と外食のいいとこ取り」ができます。
もし値上げをしたとしても「負担が軽減される仕組み」や「特定の商品のみを値上げし、他の商品の価格は維持する」など柔軟に工夫することで、受け入れられやすいことも今回わかりました。
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