部位によって形や食感、味わいが大きく異なるたけのこは、切り方や仕上がりで迷うことが多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、部位別にどのような切り方が向いているのか、特徴や合わせやすい料理とともに解説します。
たけのこの部位
たけのこは主に穂先と中央部、根元の3つに分けられます。
根元に近づくにつれて、たけのこの食感はかたくなります。食感だけではなく、味わいも少しずつ異なります。たけのこ料理はさまざまありますが、それぞれの特徴に加え、適したたけのこの切り方や合う料理も併せてご紹介します。
穂先
穂先はたけのこの部位の中で一番やわらかく、苦みが少ない部分です。切り方はくし形切りや薄切りがおすすめです。穂先はたけのこの良い香りを感じられるため、酢の物や和え物、素揚げ、炊き込みご飯などの料理に適しています。
くし形切り
1.たけのこを横にして穂先の部分を切る。
2.穂先の尖ったほうを上にして縦十字に切る。
3.切り口を上にして2等分にする。
薄切り
1.たけのこを横にして穂先の部分を切る。
2.縦半分に切る。
3.切り口を下にして、2㎜幅くらいの薄切りにする。
中央部
適度なやわらかさと、ほどよい歯ごたえが中央部の特徴です。切り方は、短冊切りや輪切り、半月切りがおすすめです。若竹煮などの煮物や炒め物、炊き込みご飯、焼きもの、天ぷらなどと、中央部は他の部位と比べて幅広く料理に使うことができます。
短冊切り
1.たけのこを横にして真ん中を3cmくらいの幅で切る。
2.縦半分に切る。
3.切り口を下にして縦に薄切りにする。
輪切り
1.たけのこを横にして穂先部分と根元を切り分ける。
2.1の真ん中部分を横に置いて輪切りにしていく。
半月切り
1.たけのこを横にして穂先部分と根元を切り分ける。
2.縦半分に切る。
3.切り口を下にして薄切りにしていく。
根元
たけのこの中で一番繊維が多く、歯ごたえが良い部分です。えぐみも少なく、甘みもあるため煮物や炒め物、揚げ物など歯ごたえを存分に楽しめる料理に適しています。
輪切り
1.たけのこを横にして根元から3~5cm部分を切る。
2.横に置いて輪切りにしていく。
さいの目切り
1.たけのこを横にして根元から3~5cm部分を切る。
2.縦に置き、1cm幅に切る。
3.切り口を下にして、端から1cm幅の棒状に切る。
4.向きを横にして、1cm幅に切る。
細切り
1.たけのこを横にして根元から3~5cm部分を切る。
2.縦半分に切り、半月切りにしていく。
3.端から細切りにしていく。
たけのこおすすめレシピ
部位ごとの特徴を活かしたたけのこレシピです。たけのこの風味が香るシンプルなレシピから、ご飯との相性もいいレシピまでご紹介します。
穂先
豚とたけのこの中華炒め
豚とたけのこの中華炒め
豚こま肉、たけのこ(水煮)、小ねぎ(あれば)、○しょうゆ、○酒、○片栗粉、○しょうがチューブ、●しょうゆ、●酒、●オイスターソース、●砂糖、ごま油
調理時間:15分
穂先・中央部
たけのこご飯
たけのこご飯
たけのこ(水煮)、油揚げ、米、○酒、○しょうゆ、○みりん、○和風だしの素(顆粒)
調理時間:40分
たけのことわかめの炊き込みごはん
たけのことわかめの炊き込みご飯
たけのこ(水煮)、カットわかめ、米、○白だし、○酒
調理時間:40分
中央部・根元
鶏肉とたけのこの煮物
鶏肉とたけのこの煮物
鶏もも肉、たけのこの水煮、○和風だしの素(顆粒)、○しょうゆ、○酒、○みりん、○砂糖
調理時間:25分
たけのこの食感を活かした切り方でおいしく食べよう
たけのこは根元に近づくほど歯ごたえが強くなります。部位ごとに食感や味が違うため、それぞれおすすめの切り方やレシピを参考に、たけのこをよりおいしく楽しんでみてくださいね。