思いのほか鮮度を保つのが難しいとうもろこし。どのくらい日持ちさせたいか、どんな料理に使うかによっても変わってきますが、鮮度を保って長期間保存するには「皮付きのまま冷凍保存」するのがおすすめです。この記事ではとうもろこしの保存方法について、冷蔵・冷凍、生のまま・茹でてからに分けてそれぞれ解説します。
とうもろこしの鮮度をキープするコツ
まず、とうもろこしを保存する上で鮮度を保つコツを解説します。
低温で保存する
夏が旬のとうもろこしですが、実は熱に弱く、低温保存に適している野菜です。そのため、常温での保存は避けましょう。買ってきた後はすぐに野菜室に保管し、とうもろこしの温度が上がらないように冷やして保存しましょう。
できるだけ早く調理する
とうもろこしは収穫した直後がもっとも甘味が強く「鍋を火にかけてから畑に行け」といわれるほど時間が経過するごとに鮮度が落ちていく特徴があります。買った後はすぐ調理することで甘みをキープすることが出来ます。
皮つきで茹でる
とうもろこしを茹でる場合は、「皮つき茹でる」のがおすすめ。薄皮を数枚残すことで、とうもろこしの甘みや旨味を逃さず茹でられるので、甘味がありジューシーな味わいに仕上がります。
※参考:西東社編集部『農家が教える 野菜の収穫・保存・料理』
とうもろこしの保存方法
それでは、とうもろこしの保存方法について解説します。冷蔵・冷凍、生のまま・茹でてからに分けて紹介しますので、目的に合った保存方法を選んでみてください。
【生のまま】冷蔵保存する場合(保存可能期間:2~3日)
買った後にすぐ調理をして食べる場合は、冷蔵で保存するといいでしょう。冷蔵で保存する場合は、とうもろこしを乾燥から守ることが美味しく保存するポイントです。
手順
1. 外側の汚れている皮を取り除き、とうもろこしのヒゲの先端を切り落とす
2. とうもろこしを1本ずつラップで包む
3. 冷凍用保存袋に入れて空気が入らないように密閉する。ヒゲのある側を上にして、野菜室に立てて保存する
【茹でてから】冷蔵保存する場合(保存可能期間:約3~4日)
とうもろこしは傷みやすいので、購入した日に食べない場合は茹でてから冷蔵保存するのがおすすめです。
手順
1. 薄皮を1~2枚残して皮を剥き、ヒゲの部分を切り落とす
2. 鍋にとうもろこしと水1000mlを入れ、蓋をして中火にかける。沸騰直前で弱火にし、ふつふつした状態のまま15〜20分茹でる
3. 鍋に大さじ2(約30g)の塩を入れ、4分ほどつけておく
4. 熱いうちに1本ずつラップで包み、粗熱を取ってから冷蔵室に入れて保存する
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甘くてジューシーなとうもろこし、みなさんはどのようにして茹でていますか?あまり意識したことのない方も多いかもしれませんが、とうもろこしは茹で方によって食感や風味が変わる食材です。この記事では、とうもろこしの美味しさを引き出す茹で方をご紹介します。
【生のまま】冷凍保存する場合(保存可能期間:約60日)
長期保存したい場合は、生のまま冷凍するのがおすすめ。ただし、生のまま保存すると茹でた場合と比べ、解凍したときに食感が損なわれてしまうデメリットがあります。冷凍保存したとうもろこしは、コーンスープなど食感に影響しないメニューに活用するといいでしょう。
手順
1. 外側の汚れている皮を取り除き、とうもろこしのヒゲを切り落とす
2. とうもろこしを1本ずつラップで包む
3. とうもろこしを冷凍用保存袋に入れ、空気が入らないように密閉する。ヒゲのある側を上にして立てた状態で冷凍庫に入れる
解凍方法
とうもろこしをそのまま食べる場合は、ラップに包んだまま耐熱皿にのせ、600Wの電子レンジで1本あたり約6〜8分加熱します。
料理に使う場合は、ラップをしたまま皮ごと600Wの電子レンジで2分ほど加熱し、実を削り取ると活用しやすくなります。
【茹でてから】冷凍保存する場合(保存可能期間:約30日)
生のまま冷凍するよりも保存期間は短くなりますが、茹でてから保存すると解凍してもシャキシャキとした食感が損なわれにくくなります。炒め物や炊き込みご飯など、とうもろこしの食感を活かしたメニューに使いたい場合は、茹でてから保存しましょう。
手順
1. 薄皮を1~2枚残して皮を剥き、ヒゲの部分を切り落とす
2. 鍋にとうもろこしと水1000mlを入れ、蓋をして中火にかける。沸騰したお湯で約3~5分間、食感が残るように硬めに茹でる
3. 粗熱がとれたら3~4cmの輪切りまたは実だけをはずして、水気をよく拭き取る
4. 冷凍用保存袋に入れ、空気が入らないように密閉して冷凍庫に入れる
解凍方法
耐熱皿にのせてラップをかぶせ、600wの電子レンジで1本あたり約3~4分加熱します。炒め物など加熱調理する際は、凍ったまま使ってOKです。
鮮度の高いうちに保存して美味しさキープ
夏が旬のとうもろこしは、正しく保存をすれば長期間おいしさを保つことができます。正しい保存方法をマスターして、様々な夏メニューに活用しましょう。