山芋を切ったりすり下ろしたりすると、手がムズムズかゆくなってきた経験はありませんか?調理の中でかゆみが出ると辛いですよね。このかゆみが起こる原因は一体なんなのでしょう?山芋のかゆみの原因とかゆみが出たときの効果的な対処法、そもそもかゆくならないための予防法をあわせて解説していきます!
触ると襲ってくるかゆみの原因は?
山芋を料理で使う時や食べる時、かゆみを感じたことはありませんか?山芋はすりおろすと手がかゆくなったり、食べると口の周りにかゆみが起こることがあります。症状がひどいと人によっては、痛みや体の熱さを感じる方もいるようです。
山芋のかゆみの原因となっているのは、皮付近に多く含まれる「シュウ酸カルシウム」という成分の結晶です。この結晶は針のようにとがった形で、束状に繋がっています。山芋の皮をむいたりすりおろしたりする時、この結晶がばらばらになって皮膚につきささることで、その刺激がかゆみになります。
アレルギーではないの?
山芋のかゆみはアレルギーと似た症状が出ますが、かゆみだけが出ているのであればアレルギーではありません。ただし、食べた後に胃痛や蕁麻疹など重度の症状が出た場合は病院で診てもらいましょう。
かゆくなったらどうすればいい?かゆみを抑える3つの方法
山芋をすり下ろして手がかゆいときはどうしたらよいのでしょうか?かゆみを抑える方法がいくつかあるので紹介していきます。
酢をつけて洗い流す
かゆい部分に酢をつけてこするように揉み、水で洗い流す方法です。かゆみのもとになっているシュウ酸カルシウムは酸に弱いので、酸性である酢を手につけるとかゆみがおさまります。指に傷がある場合だとしみるので注意してくださいね。
お湯につける
40度前後のお湯をかゆい部分につける方法です。シュウ酸カルシウムは熱に弱いため、かゆみがおさまり、さらにぬめりも取れます。冬場は洗い終わった後に手が乾燥しやすいので、手を拭いてから保湿を忘れずにしましょう。
米で擦って揉む
手に米を擦りつける方法です。あまり知られていない方法ですが、これで付着したかゆみ成分の針状結晶を取り除くことができます。最後は水で洗い流しましょう。
以上、ご紹介した3つの方法で全て痒みを取り除くことができましたが、その中でも一番即効性を感じたのが「お湯」。
かゆみとぬめりを同時に除くことができるのでおすすめです。
事前にできる3つのかゆみ対策
かゆみを抑える方法はわかったけれど、どうせならそもそもかゆくなりにくい方法を知りたいですよね。山芋を調理する前からできるかゆみ対策を紹介します。
皮を厚めに剥く
かゆみの成分が皮周辺に多く含まれているため、下準備の際に皮を厚めに切る方法です。かゆみは抑えられますが、皮を剥くときに山芋に触れた部分はかゆみの症状を感じるのでご注意ください。
皮を切りラップで包んで冷凍する
山芋を冷凍することで、かゆみ成分の尖った部分が折れ、すり下ろす時にかゆみを感じなくなります。ただし、山芋が凍って冷たいため、すり下ろす途中で手指が痛くなるので気をつけましょう。
あらかじめ酢水を手に付ける
かゆみの症状が出た時に効果のある酢を先に手につけておく方法です。こうすることで皮付近をさわってもかゆくなりにくいので、皮を剥く時もこれなら安心。山芋の調理をする時は酢を準備しておくと良いでしょう。
ちょっとした対策で山芋の料理がはかどる!
とろろや焼き料理に重宝する山芋。かゆみ対策がバッチリできれば、料理もさらにはかどりますよね。今回ご紹介した方法はどれも簡単なので、ぜひ山芋を使う際には試してみてくださいね。