和食おかずの定番の一つ、焼き魚!魚焼きグリルを使うと洗うのが大変だったり、そもそも魚焼きグリルがなかったりといったケースもありますよね。でもご心配なく。焼き魚用のグリルを使わなくても、簡単においしい焼き魚は作れるんです!
「焼き魚」を魚焼きグリル以外で焼く方法
魚焼きグリルを使うとふっくらジューシーに仕上がる焼き魚。実は家庭用の調理器具で代用しても、コツを押さえれば魚焼きグリル並のクオリティで焼くことができます。おすすめは、フライパンやオーブントースターを使う方法です。
フライパン
一番手軽な方法は、フライパンを使うもの。まず、フライパン用のホイルシートやクッキングシートをフライパンに敷き、その上に魚を並べます。
皮をパリパリに仕上げるために、フライパンには直接油を加えず、あらかじめ魚の皮にハケなどで薄く塗っておくのがポイント。こうすることで焼き色もきれいに仕上がりますよ。
オーブントースターやオーブン
オーブントースターや電子レンジのオーブン機能を使えば、焼き上がりが香ばしく仕上がります。オーブンは食材全体に熱が通るため、途中で裏返す工程は必要ありません。
余計な油が落ちるので、あらかじめ魚の下にアルミホイルやオーブンシートを敷いておきましょう。油の受け皿となるものがないと発火の要因になるので注意してくださいね。
魚の状態による焼き方
魚は一尾丸ごとや切り身など、焼く前の状態によって焼き方のポイントが異なります。それぞれどのように焼けば良いか解説していきます。
切り身
切り身は最初に焼く面にきれいな焼き色がつきます。そのため、盛り付け時に上になる皮から焼き始めましょう。
焼く前の下準備として、塩を振るタイミングは焼く10分前を目安にしてください。塩は魚の水分を出し身を引き締める役割をしますが、特に白身魚は水分が少ないので、焼く直前だと身が固くなり塩辛くなります。塩のタイミングを意識することで、さらにおいしく焼き上がりますよ。
尾頭付き
尾頭付きの魚は、頭が左で、腹を手前にした時に上になる面が表です。この面から焼き始めましょう。
盛り付け時に表面となる方を手早く焼き固め、焼き色をつけます。裏面は表面となる部分を焼いたときの油で魚が汚れてしまうため、必ず表から先に焼きましょう。
身がふっくらと厚い魚は、事前に魚の中央部分に包丁で縦に3つほど切り込みを入れておくと火の通りが良くなります。
干し物や開き魚
盛り付け時に魚の身が上になるため、焼く時には身から焼きます。皮から先に焼くと、魚の種類によっては皮が縮み、反り返ることもあるので気をつけましょう。
焼き魚というと「焼くのが難しそう……」とハードルが高く感じますが、今回のようにグリルでなくとも手軽に調理できる方法があります。季節ごとのおいしい魚を、家で焼いて食べる機会が増えればもっと食卓が楽しめますよね。ご紹介した方法はどれも簡単にできるので、ぜひ試してみてください。