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掃除道具は消耗品がほとんど。コスパが良いものを使って楽しくきれいを保ちたいですね。お掃除のプロによる、100円ショップで買える掃除スプレーを使った掃除方法を紹介します。
北海道札幌市で家事代行サービスを営むyurikaです。100円ショップで立ち寄るお掃除コーナー。さまざまな掃除スプレーがずらりと並んでいますが、いろいろな種類がありすぎて「正直どれを買えばいいの!?」 と悩んでいませんか。同じように見える掃除スプレーですが、それぞれの特徴があります。上手に使いこなしてみましょう。
アルカリ電解水
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アルカリ電解水とは、水を電気分解することでアルカリ性を高めた、水を原料とした洗浄水です。水100%なので、界面活性剤は使っていないうえ無臭。。安全性が高いので、拭き残しの心配もいらず、二度拭きも必要ありません。
用途
界面活性剤が入っていないので、赤ちゃんやペットのいるご家庭に適しています。落とせる汚れは油汚れや皮脂汚れ、手あかなど。電子レンジや冷蔵庫などの電化製品、赤ちゃんのおもちゃ、床拭きにも使えますよ。電化製品を掃除する時は、コンセントを外すなど電源を切ることをお忘れなく。また、なお、アルカリ電解水は強力なアルカリ性です。手荒れが心配な方はゴム手袋を着用しましょう。
使ってはいけない場所
アルカリの性質を持った洗浄水なので、化学反応が起きやすい貴金属は避けましょう。皮革製品や白木、ニスなどでコーティングされている場所も風合いを損なうので注意が必要です。
クエン酸水
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クエン酸とは、柑橘類に含まれる酸性の有機化合物です。レモンや梅干しに含まれている成分と聞けば、想像しやすいですね。においはありません。
用途
クエン酸はその名の通り酸性なので、アルカリの性質を持つ汚れ(水あか、尿石、アンモニア臭、石けんカス)に効果的です。アンモニア臭が気になるトイレのお掃除にはクエン酸スプレーが大活躍。トイレの床、壁、便座の裏側に吹きかけた後、シートタイプのトイレクリーナーやいらない布で拭きとります。いやなにおいが無くなりますよ。また、キッチンやお風呂場、洗面所の蛇口についた水あかにも効果があるので、気になる部分があればスプレーを吹きかけてやわらかい布で拭きとりましょう。硬い布や硬いスポンジは、傷を作ってしまう原因になるのでご注意を。
使用上の注意
クエン酸水ですが、塩素系と一緒に使うことが出来ません。パッケージを見ると、「混ぜるな危険」と大きく明記されています。混ぜてしまうと塩素系ガスが発生する危険があるので、絶対に気をつけてください。
セスキ炭酸ソーダ水
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セスキ炭酸ソーダとは、炭酸ナトリウムと重曹で構成された「アルカリ剤」です。無機物なので環境にもやさしいのが特徴。重曹より水に溶けやすく、無臭です。
用途
セスキ炭酸ソーダは油汚れに効果があるので、キッチン回りで活用しましょう。調味料ボトルのべたつき、IH・ガスコンロ、換気扇の油汚れ、キッチンの壁、長期間放置しているほこり(カーテンレールや電気カバー)にも効果があります。こびりついてしまったほこりには、布にセスキ炭酸ソーダを吹きかけてから対処すると良いですよ。
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使えない場所
油汚れに強いセスキ炭酸ソーダ水ですが、機械油にはあまり効果が期待できないので、汚れの種類に応じて洗剤を使い分けましょう。また畳や白木などの材木、アルミにも使えません。
重曹水
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重曹は、食塩水を原料に二酸化炭素を加えることで作られた、自然由来の物質。別名「炭酸水素ナトリウム」とも呼ばれています。人の体に無害で、入浴剤や胃薬、ふくらし粉(ベーキングパウダー)としても使われており、無臭です。
用途
重曹を水で溶かしたものが重曹水スプレーとして販売されています。重曹水の液性は、ごく弱いアルカリ性。酸を中和する働きがあります。油脂を乳化させ、たんぱく質を分解する働きがあるので、皮脂汚れや油汚れなど酸性の汚れを落とすのに効果があります。キッチンまわりやプラスチック製品、お風呂場の排水口などで活躍しますよ。重曹水を使った後は、重曹の成分が残ってしまうので最後に必ず水拭きを忘れずに。
使えない場所
畳や木製品、アルミ、漆製品、大理石には使えません。アルカリ性が作用して、変色などのトラブルが起こる可能性があります。
セスキ炭酸ソーダよりも重曹の方がアルカリ性のpHが低いので、頑固な油汚れにはセスキ炭酸ソーダ、日常の油汚れには重曹と、特徴を活かして使い分けることをオススメします。キッチン、リビングの「毎日こそうじ」に、万能な重曹水を1本ずつ置いておくのもいいですね。
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今回ご紹介したスプレーには、それぞれの特徴があり、掃除場所や汚れにより向き・不向きがあります。使用する際には、必ずパッケージの裏面を確認してくださいね。